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メカニックデザイナー 大河原邦男展

上野の森美術館で開催中の「メカニックデザイナー 大河原邦男展」に行ってきました。

メカニックデザイナー 大河原邦男展 | 上野の森美術館

メカニックデザイナー 大河原邦男展

六本木のガンダム展と併せて、この夏押さえておくべきガンダムイベントでしょう。

ほぼ全域が撮影 NG だったため写真はありませんが、1970 年代のデビューから現代までの大河原邦男氏のメカニックデザイナーとしての仕事を一同に会した展示会だけあって、かなりのボリューム。
客層は私より少し上の四十代男性が中心でしたが、ビルドファイターズ世代の子連れだったり、お年寄りだったり、意外と女性も多かったり、かなり幅広かったのが印象的でした。ただ、人混みが集中する展示はガンダム関連とダグラム、ボトムズ、レイズナーあたりという感じで、人気には偏りがある模様。やっぱり客層的には大人向けの作品に注目が集まっているようです。


私はというと、幼少期に田舎に民放が 2 局しかなかったこともあり、そもそもリアルタイムで観ている大河原作品って限られているんですよね。ファーストガンダムも再放送世代だし、タイムボカンもちょっとだけ観た記憶がある程度だし、リアルタイムでまともに観たのはボトムズと Ζ 以降の宇宙世紀ガンダムくらい。なので思い入れのない作品に関しては「ふうん…」という状態ではありました。
でも、改めて大河原作品を時系列に並べて見てみると、メカデザインにも「流れ」みたいなものがあるんだなあというのを実感します。例えばファーストガンダムに登場した「アッグシリーズ」に漂うそこはかとないタツノコプロ臭も、一連の流れで見ると理解しやすい。その後のガンダムシリーズは次第にリアルロボットまたはヒーロー路線が強くなってしまい、コミカルな MS ってほとんど出てきていませんが、今でも多くのファンに愛されるアッガイや『UC』で感涙の映像化を果たしたジュアッグ/ゾゴッグのような MS が登場したのは、タイムボカンシリーズ等もふまえた大河原氏の功績と言って良いでしょう(もちろん「ガンダム」のデザインそのものを生み出した、のが最大の功績であることに疑いの余地はありませんが)。

それにしても、リアルロボット/ヒーローロボット/ビックリドッキリメカという全くベクトルの異なるデザインが一人の脳内で共存できる、というのがすごいなあ。まあ近年ではゼロベースでメインのデザインを手がけたのが『ガンダム SEED』シリーズあたりが最後で、既に第一線を退きつつある印象ですが、日本のロボットアニメの歴史を作ってきた第一人者としての仕事を改めて見ることができ、なかなか心に残りました。

まあ一部の展示はガンダム展と共通(どちらかの会場に原画が展示されており、もう一方はコピーでの展示)だったりしますし、ガンダム以外興味がないような人だと微妙かもしれませんが。それでもガンダム展の入場券を持って行けば 200 円引きになるサービス(逆も可)があるので、セットで見れると考えれば、お得感はあります。

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