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東京都台東区東上野のサウナ飯

「熱波と生姜焼きで、私の人生ととのった!」

サウナセンター

『それぞれの孤独のグルメ』第 5 話の舞台となったのは、台東区東上野にあるサウナセンターでした。稲荷町駅を出てすぐのところにある施設で、サウナ・入浴だけでなく宿泊(カプセルホテル)もできるようですね。しかしテレ東のドラマでサウナ、ってそれもう別番組なのでは…。

ともかく今回も事前に巡礼してきました。

サウナセンター稲荷町

サウナセンター

施設前には今回のドラマにも登場した「燻製カレー」の幟。サウナセンターなのにサウナよりも料理を宣伝しているなんて、よほどここの名物なのか。それほどファンの多いメニューということなのでしょう。なお食堂だけの利用はできず、食べるにはサウナ料金を払う必要があります。

サウナセンター

入浴だけするか宿泊するかで値段が変わります。ちなみにこの施設は基本的に男性専用で、ときどき女性限定のレディースデーを開催している模様。

私はスーパー銭湯にはたまーに行きますが(以前『昼のセント酒』の聖地巡礼をちょっとだけやったら気に入ってしまった)、サウナメインの施設に来たのはこれが初めて。暑いの苦手だからサウナってあんまり利用しないんですよね。

サウナセンター

施設は 6 階建て。入館料を払ったらそのまま 1F のロッカー室で館内着に着替えます。2F の「浴室」はサウナではなく銭湯的なお風呂で、サウナはこのフロアガイドには書かれていない 6F の「サウナシアター」になります。また劇中で進藤由香里(演:玉井詩織)がアウフグースの指導を受けていた屋上は、通常時は外気浴とプールになっています。サウナ施設ってこんな感じなのかー。

サウナセンター

ま、私は食事を主目的に来たからサウナの前にまずごはん。
3F のレストランはこんな感じで、想像していたよりもずっと明るく清潔感のある食堂でした。奥の方にはちょっとしたコワーキングスペース(?)的な場所があり、実際にノート PC を広げて仕事しているらしき人も見かけました。

サウナセンター

厨房では人の良さそうなおじさんがワンオペで調理から配膳までを担当しています。口頭で注文し、代金はその場で払うのかと思ったらロッカー番号を伝えて退館時に精算するシステムらしい。

サウナセンター

サウナ施設の食堂と侮るなかれ、メニューがめちゃくちゃ豊富。これひょっとすると第 2 話に登場した谷在家のセルフ食堂に匹敵する品数じゃないの。おじさんワンオペっぽいのにすごいじゃないですか…。

おつまみ、けっこうあるな。
上段のオーソドックスなおかず類もいいけど、下段のおつまみが強烈な引力を放っている。ここに並んだ大量のおつまみがすべておつまみとして立ち上がってくる。

サウナセンター

揚げ物、ごはん、麺類もそれぞれ気になる。幟にもあった燻製カレーはもちろんのこと、燻製カレーをそばやうどんにもできてしまうのか。そしてサウナラーメン、激サウナラーメンってのもどんな感じなんだろう?きっと食べたらサウナに入ったのと同じくらい汗が噴き出してくる激辛ラーメンに違いないんだろうけど、どれくらい辛いのか興味ある。

サウナセンター

麦茶と調味料類はセルフサービスで。
なにげに醤油まで燻製になっていることに驚きます。この店、そこまで燻製推しなのか。あのおじさんのコダワリなんだろうか…。

サウナセンター

頼んだのはもちろん燻製カレー。と、ハムエッグ。
燻製カレー、もうその名前を見たときからどんなのか気になってたんだ。

出てきた瞬間から漂ってくる燻製の香り。
うわっ、燻製。カレーの匂いが負けることってあるんだ。

サウナセンター

と、その前にハムエッグで肩慣らし。
ハムは合計 2 枚分、卵もまるまる 2 個使った豪勢なハムエッグ。これ、米にもパンにも合う万能おかずなんだよね。

サウナセンター

長年の孤独のグルメ民としては、ハムエッグが出てきたらまず黄身を破いてそこに醤油を垂らす儀式から始めるわけです。
これやると、今はなき枝川のレストラン アトムを思い出す。あそこも渋くていい店だったなあ。

サウナセンター

燻製カレー。見た目はごくありふれたカレーに見えるけど、しっかり感じる燻製の香り。カレーは具なしに見えつつも、よく見ると煮込まれすぎて解けてしまった肉がたくさん混ざってる。

ルウ自体にコクのあるカレーが燻製の香りでさらに深みを増して、絶妙に余韻のある味。
ほ~、そうなるか。面白いじゃないか。

サウナセンター

もう一品くらい欲しかったからミックスフライ(ハムカツ+コロッケ)を追加。あ、よく考えたらハムエッグとハムカツでハムがダブってた。

こういうお惣菜としてのオーソドックスなコロッケとかハムカツ、好き。特別な何かじゃなくて、こういうのがいいんですよ。

サウナセンター

ハムカツとコロッケは半分ほど単体で食べたら、あとはカレーのトッピングとしての役割を担っていただこう。
燻製カレー自体でもおいしかったけど、やはりトッピングでパンチ力を足すことでさらに味に奥行きが出た。揚げ物トッピング、大正解。

ということで、お腹も満たされたところでサウナシアター→浴室を堪能します。
残念ながら私が行った日時はアウフグースのスケジュールとは合わず熱波師さんのパフォーマンスを体感することは叶わなかったのですが、久しぶりのサウナでじっくり汗をかくのも悪くなかった。

は~、疲れが蒸発していく。

サウナセンター

入浴後にレストルームのリクライニングチェアで寛ぎながらぼんやりとテレ東を流していたところ、奇跡的にも『それぞれの孤独のグルメ』の CM が流れてきたじゃないですか!
まさか自分がその場にいるタイミングでついさっき自分が食べていた場所の、ついさっき食べていた料理の映像が流れるとは。

サウナセンター

さて、サウナでしっかり汗を流した後は身体が失った水分を補給する必要があるわけです。
そこで再び食堂に移動して生ビール充。せっかくサウナに入ったのに、のんべえな俺ときたら。

昼からサウナ浴びて生ビール、これは一度覚えたら癖になってしまいそう。

サウナセンター

つまみも何もなくビールだけってわけにもいかないでしょう、ということでお供には豚生姜焼き。劇中では由香里が定食を食べていましたが、私はついさっきカレーを食べたところだから単品で。でも単品でもかなりのボリューム感。

サウナセンター

枯れるほど汗かいたから、生姜焼きの塩っ気が溺れるほどうまい。
豚バラって、どうしてこんなにもうまいのか。そしてシャキシャキ感の残るタマネギとピーマンがまたいい仕事をしている。

この生姜焼き、ビールが進む味。でもきっと白飯と一緒でもおいしかったんだろうなあ。

サウナセンター

朝食メニュー!そういうのもあるのか。
確かに宿泊もできる施設ならあってしかるべきか。朝シャケ定食とか朝ハム定食とか、こんなの食べたら一日頑張れそう。サウナ飯、いいもんだなあ。

ごちそうさまでした。体内のガソリン満タン、元気充填。
初サウナも楽しかったです。改めて熱波師さんがいるときを狙ってアウフグース、受けに来てみようかなあ…。

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