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LinkStation mini をバラしてみる

RAID にトラブルが発生してしまった我が家の LinkStation mini ですが、LS-WX2.0TL/R1 に買い換えてとりあえずデータの待避はできたので、あとはダメモトで修復に挑戦してみることにしました。

ということで、まずは開腹から。分解手順は PC Watch の記事に掲載されていたとおりです。

※分解するとメーカーサポートが受けられなくなるので、あくまで自己責任で!当然この blog としても分解を推奨するものではありません。

分解は、まずプラスチックの外装を剥がすところから。外観からはビスが見当たらないので、外装はツメで固定されているようです。
背面にある電源スイッチと DC ジャック付近に微妙なスリットがあるので、そこにスクレイパーを差し込んでこじっていき、天面と底面にあるツメも外してやります。ここが最初にして最大の難関なので、慎重に作業してやる必要があります。

それにしてもスクレイパー・・・というか、百円ショップで買ったステンレス製のヘラ(ぉ)なんて、初代 Mac mini を買って自分でメモリ増設したとき以来、5 年ぶりに使ったよ(笑。

反対側は、バスタブ形状の筐体にはめ込まれているだけなので、スコッと抜けます。


HDD の両側には、写真のようなフレーム(金具)がついていて、この金具からリベット状に出ている突起が HDD のネジ穴に合うようになっています。

HDD 側。HDD は上述のフレームと SATA コネクタのみによって固定されています。ここまで分解してみて気がついたのですが、この NAS、アセンブリ(組み立て)工程でビスが一切使われていません!
この手の精密機器の製造プロセスにおいては、ビス留めの作業は部品のコストではなく製造コスト(工員の作業時間)に直結するため、ビスの数は極力減らすのが鉄則。それを完全ビスレスで作ってしまったこの設計には拍手を送りたいです。まあ、この構造のおかげでユーザー側での HDD 交換ができない仕様になってしまっているので、善し悪しですが・・・。個人的には、この設計は美しいと思う反面、あと一回り大きくても良いから HDD は交換可能にしておいてほしかった。

メイン基板。この手の NAS や HDD ケースではメイン基板も投げやりな設計になっていることが少なくないですが、この基板はけっこうちゃんと設計された、キレイな基板ですね。といっても、主にはプロセッサと DRAM、ネットワークコントローラのみが載ったシンプルな構成ではあります。

裏面はさらにシンプルで、ほぼフラッシュメモリのみ。

搭載されていた HDD は日立 GST の「HTS545050KTA300」が 2 基。12.5mm 厚、SATA(3Gbps)、8MB キャッシュ、5,400rpm のドライブです。12.5mm 厚の 2.5inch HDD 自体あまり出回っていないので、ユーザーレベルで交換するとすれば現在なら 9.5mm 厚の HDD を試用することになるでしょう。

ということで、全バラシに成功。復旧させるための下準備は整いました。で、ことの顛末は後日に続きます。

コメント

  1. 田口 高博 より:

    linkstation ls-ch1.5tl を使用しています。 ある日、突然
    赤ランプが点滅してpc側から反応しません。 専門業者に問い合わせたら、¥80.000から¥300.000かかると云われました。
    hddだけでも取り出してcaseを使ってdataだけでも取り出せないか?と考えていますが、解体方法をご教示頂けませんか?

  2. B より:

    すみません、LS-CHL シリーズは持っていないので何とも…。
    「LS-CHL 分解」でググればいくつか記事が出てくるようです。
    が、あくまで分解は自己責任で。業者の価格はそのスキルやリスクが含まれていますので…。

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