先日のエントリーに引き続き、シグマ APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM での実写画像を掲載していきます。
私がこのレンズの購入を検討しているのは、やはり野鳥撮影とモータースポーツ撮影が主目的。残念ながらモータースポーツはオフシーズンなので、近所の大きめな公園で野鳥を被写体にしてみました。まあ、一般的に野鳥といって想像する種の鳥じゃないんですけどね(´д`)。この公園、なぜかカメラや望遠レンズを持っていないときに限ってカワセミやオオルリに遭遇するという・・・。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]
ということで、都内の水辺で最も目にする野鳥の一種、ユリカモメです。これは 330mm 前後(約 530mm 相当)ですが、前回も書いたとおりこれくらいシャープなら全然 OK という気がします。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]
飛翔シーンをやや流し撮り気味に。これもほぼ同じく 330mm 前後。若干シャープさに欠けていますが、レンズのせいではなくてピントが微妙に来ていないのか少しブレているかのどちらかです。つまり、腕のせい(´д`)。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]
こちらはかなりバシッと来ました。これも 330mm 前後。
動体撮影では基本的に AI サーボ AF(他社で言うところのコンティニュアス AF)を使っています。合焦速度にはさほどストレスを感じないものの、フォーカスが微妙に迷うというか、流し撮りしていてもフォーカスを追い切れてないような挙動をときどき感じました。私は 400~500mm クラスの望遠レンズを使った経験が少ないので、他と比べてどう、というのがよく分からないのですが、このレンズの弱点なのか、それともゴーヨン(500mm F4)クラスの高級レンズでもなければ大抵こんなものなのか、どっちなんですかね・・・?でもまあ私が持っている 70-300mm F4-5.6 IS USM でも同程度だったような気もします。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]
500mm までの超望遠ズームを持っているのに中途半端な焦点距離でしか使わないのももったいないので、思い切って 500mm(800mm 相当)でもいってみました。テレ端開放(F6.3)でも全然イケる画質じゃないですか!これは嬉しい驚き。
ただ、(これはレンズのせいではありませんが)500mm で動体を追うのは、被写体をフレームの中に捉えながら流していくのがかなり大変ですね。なので、つい日和って少し引いた画角で無難に押さえにいってしまいます(´д`)。
このレンズの弱点の一つが「バリフォーカル(焦点距離によってピント位置が違う)であること」と言われています。ズームで焦点距離を変えるとピントを合わせ直さなくてはならないため、こういう超望遠での撮影時には「少し引いた画角でピントを合わせておいて、そこからズームアップする」という撮り方ができないのは確かにデメリットですが、まあ AI サーボ(コンティニュアス)AF ならばズームしていっても AF が追従してくれるので、実用上問題はないと思います。あるとすれば、静物撮影時に遠くの被写体にテレ端でピントをバッチリ合わせてからズームアウトして構図を作る、というような使い方ができないことくらいでしょうか。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]
同じく 500mm 開放。かなり遠くの被写体で、日光も強めに当たっていたので輪郭が少し滲み気味ですが、これはこれで。
なんか周辺光量落ちっぽいのが出ていますが、APS-C だしそんなことはないはずなんですけどねえ?たまたま水面に映る影の具合がそう見えてしまっただけでしょうか。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]
コサギが獲物を探しながらそぞろ歩きしているのを発見しました。こちらもテレ端、ただしかなり絞って(F11)います。尾のあたりにある産毛っぽい羽毛までしっかり解像してくれています(ちょっと露出に失敗して体の白色が飛び気味になってしまいましたが)。
他のレンズと比較したわけではありませんが、このレンズで十分使い物になる画質だなこれは・・・。
ちなみに今回も撮影は全て手持ち(一部、柵などに肘や身体をつけて安定させるようにしてはいますが)。Optical Stabilizer(手ブレ補正)の効きも十分で、キヤノンの IS と比べても大きな差を感じないくらいにファインダ内の像が安定してくれるので、安心して撮影に臨むことができました。レンズが重いので、カワセミ撮影などの「待ち」が多くなる用途では、三脚がないと大変でしょうが(笑。
ということでこのレンズ、大きさ重ささえ除けば非常に気に入りました。かなり真剣に購入を検討したいと考えているのですが、機会があれば一度シグマの APO 150-500OS とキヤノンの EF100-400L、それに サンヨン+1.4x エクステンダーあたりを同条件で撮り比べてみてから判断したいところです。せめてシグマ同士の比較だけでもしたいのですが、150-500mm を借りられる機会はないですかね、と言ってみるテスト(ぉ。画質と OS の性能差が許容範囲内であれば、このレンズよりも少しだけ軽くて安い 150-500mm も十分魅力的なのですが・・・。
シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)
■関連エントリー
SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM
SIGMA APO 50-500mm OS HSM ファーストインプレッション
コメント
良い感じのレンズのようですね~
白いのは高くて出が出ないし、手持ちのサンヨンでは長さがもうちょっと欲しい場面もあるので・・・
今年の鈴鹿スペシャル候補かなぁ(^_^;)
SIGMA APO 50-500mm OS HSM で撮る、迫力のよこはまズーラシア (1)
昨日は、シグマ APO 50-500mm DG OS HSM の作例撮りのために…
SIGMA APO 50-500mm OS HSM で撮る、迫力のよこはまズーラシア (2)
昨日に引き続き、よこはまズーラシアで撮影してきた写真を掲載します。ここからは作例…
ごめんなさい、スパムコメントフィルタに引っかかってたようです(^^;;
このレンズかなりイイですよ。鈴鹿スペシャルにはもってこいじゃないですかねー。
個人的にはサンヨン+テレコンと画質比較してみたいです。
なんか変なこと書いたかなぁ(^_^;)
本体も違うのでなんとも言えませんが、パッと見た印象ではどうレベル以上の様に思えます。
ズーラシアに持ち出したくなるのも分かりますね~
SIGMA APO 50-500mm OS HSM でカワセミに迫る
みんぽすからお借りしているシグマ APO 50-500mm DG OS HSM、…
SIGMA APO 50-500mm OS HSM レビューのまとめ
1 ヶ月にわたりお届けしてきたシグマ 50-500OS のレビューですが、機材も…
SIGMA APO 50-500mm使用者まだ一年間弱各種のレンズ使用しましたが近距離-望遠-流し撮りも取り扱い満足この春が楽しみです。