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世田谷散歩

世田谷散歩

[ Sony α55 / Sony 135mm F2.8 [T4.5] STF ]

もう半月ほど前になりますが、某所のセミナーで世田谷区の三軒茶屋~桜新町界隈の撮影散歩に行ってきました。
セミナーの先生は、おなじみ桃井一至氏。桃井さんとは何度かお会いしていますが、一緒に写真を撮ったり自分の作品を講評いただくのは初めてだったので、なんだか緊張しました(^^;;

世田谷散歩

[ Sony α55 / Sony 135mm F2.8 [T4.5] STF ]

まずは馬事公苑へ。ここには初めて行きましたが、都内のこんな街中に馬事公苑があるとは知らなかったので、びっくり。

カメラはα700 を持って行ったところ、桃井さんのアドバイスによりα55 を借用させていただくことに。レンズは久しぶりに STF レンズを使わせてもらいました。STF は、G レンズとも Planar とも違う独特の柔らかなボケが素晴らしいですね・・・135mm なので APS-C だと画角的に使いにくいですが、いつか手に入れたい一本です。


世田谷散歩

[ Sony α55 / Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ]

馬事公苑に来たなら馬を撮らんといかんでしょう!と思って馬を探していたら、ダートで練習している人たちがいました。中高生くらいですかね?私の少年時代には無縁でしたが、こういう部活(?)もあるんですね。
たくさん撮った写真の中から、特に躍動感が出た一枚をピックアップしてみました。EOS 7D(8 コマ/秒)を超える 10 コマ/秒の連写は伊達じゃないですねー。これで EVF の完成度がもっと高かったら、欲しくなっているところ。

世田谷散歩

[ Sony α55 / Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ]

この写真は落馬しそうになっている、のではなくて、なにか「走っている馬に飛び乗る/飛び降りる」技の練習?をしているようです。馬術って全然詳しくないんですが、こういうアクロバティックな技術も練習するものなんですかね・・・見ているほうとしては、なかなか面白かったですが。

世田谷散歩

[ Sony α55 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]

その後、桜新町方面まで足を延ばして、駒沢給水塔へ。ここも今回初めて知ったんですが、世田谷の街中にこんな場所が!
大正時代、まさに関東大震災の頃に、現在の渋谷区周辺の人口増加に伴う水不足を解消するためにこの給水塔が建てられたそうです。今では非常時用の貯水場として存在しているにとどまっているようですが、これだけ歴史があり、特徴的な建造物がこんな場所に残っているというのが興味深い。なお、この給水塔の稼動直後に関東大震災が発生したそうですが、建物は無傷で震災を乗り越え、震災によってさらに逼迫した給水に貢献した・・・というエピソードも、今だからこそ改めてその重要さを理解できます。

世田谷散歩

[ Sony α55 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]

給水塔の見学にあたっては、現地の駒沢給水塔風景資産保存会の方々にガイドいただきました。広い敷地に巨大な給水塔が二塔立っているわけですが、周辺には多くの民家やビルが建ち並び、給水塔の全体像を見渡せるポイントはほとんどありません。毎年、10 月 1 日に一度だけ公開日が設けられ、場内を見学できるそうですが、それも抽選で 10 倍程度の倍率がつくという人気ぶりだとか。今回は残念ながら公開日ではないので、周辺の撮影ポイントを保存会の方々や桃井さんと一緒に押さえていきます。

世田谷散歩

[ Sony α55 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]

そして、外部から最もよく給水塔が見えるのが、給水塔に隣接した大規模マンションの駐車場。給水塔に近づくと塀や樹木が邪魔をして見えなくなり、逆にある程度遠ざかることで全体像が見えてくる、という教訓めいた撮影スポットです。おそらく、二つの塔を外部から同じフレームに捉えることができるのは、どこかのビルに上ってというのを除けば、ここだけではないでしょうか?

※マンションの駐車場へは管理人さんの許可を得て立ち入り、撮影しています。

世田谷散歩

[ Sony α55 / Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ]

二つの塔を繋ぐのは、これまた工業系男子にはたまらないトラス橋。アップにしてよく見るとかなり老朽化が進み、この上を人が渡るのは難しいようにも見えます。このトラス橋のいかにも工業時代的なデザインと、給水塔そのものの欧州古典主義的なデザインの融合。この一件ミスマッチとも思える造形美が、保存会まで作らせてしまったこの給水塔の魅力なのかもしれません。

世田谷区って今まで私にとっては近いようで遠い場所でしたが、こんなにユニークな場所だとは思いませんでした。正直言って、今まで私が持っていた世田谷区のイメージは、広大でちょっと高級な住宅街と、砧公園をはじめとした公園が多く、緑が豊かということくらい。地理的にも自宅から遠くないし、改めて写真散歩がてら家族を連れてきても良いかも、と思いました。

桃井さん、保存会の皆さん、他の参加者のみなさん、そして運営スタッフの方々、どうもありがとうございました。普段撮れない被写体がいろいろ撮れて楽しかったので、機会があればまた参加してみたいですね。

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