ソニー、EVF内蔵のシリーズ最上位モデル「NEX-7」 – デジカメWatch
こちらも噂になっていた NEX-7 が正式発表になりました。昨年 NEX-5 を購入して以来、熱烈な NEX ユーザーなった私としては気になっていたモデルではあります。
ツインダイヤルと追加された多数のハードウェアボタンで初代では軽視されていた操作性を補い、A マウントα同様のアクセサリーシューを備え、α77 同等の有機 EL ファインダとポップアップストロボまで搭載、なおかつ 10 コマ/秒の高速連写にまで対応という、もしかするとα77 が霞んでしまいかねない意欲作となっています。
が・・・、あまりワクワクしないのは何故でしょうか。私はどちらかというとα77 の買い換えを検討していたタイミングでだからというのもありますが、私が NEX に求めてるのはこれじゃないんですよね。NEX シリーズの中で全部入りのフラッグシップを作りたかった気持ちは分からないでもないけど、引き算の考えで作られた NEX-5 に惚れ込んだ私としては逆。10 年以上 10-11inch のサブノートばかりを使ってきて、今さら 13inch のハイエンド PC をモバイルとして使えと言われても困るのと似ています(ぉ。
いや、FinePix X100 とか PENTAX Q あたりのときにも似たようなことを感じたんですが、デザイン的にも古き良き時代のカメラへのオマージュには興味がなくて(オールドレンズはオールドレンズだからいいのであって)、ファンダメンタルな要素の組み合わせでひたすら未来だけを向いてデザインされた NEX-5 のようなカメラこそ私の琴線に触れるのです。NEX はちっちゃくてナンボなんですよ・・・。
とはいえ、A マウントよりも E マウントのほうがボディのラインアップが厚くなりつつある現状を考えると、この NEX-7 の存在は A/E マウントαの今後を暗に示しているということが言えるのかもしれません。ただ、ボディはともかくレンズまで含めたカメラシステムとしてのビジョンを示せているかというと、現時点でのロードマップを見る限りではやはり不安ではあります。特にレンズは、純正がセンササイズとボディサイズのジレンマ(マウント径よりも直径の太いレンズを原則作らないポリシーにしている?)で微妙なスペックのものが多いので、ここはシグマやタムロンといったサードパーティのがんばりどころなんじゃないでしょうか(とハッパをかけてみる。
そんな NEX-5 愛に溢れる私を煽るかのように、NEX-5 もモデルチェンジしてきたじゃないですか。
ソニー、外付け有機ELファインダーに対応した「NEX-5N」 – デジカメWatch
NEX-5 に NEX-C3 相当のソフトウェアアップデートを加えた単なるマイナーチェンジモデル、かと思いきや、けっこう手が入っています。α77 や NEX-7 と同等の有機 EL 外付けファインダオプション(別売)、10 コマ/秒の連写と追尾 AF に対応。外付けファインダや 10 コマ連写は個人的にはあまり重要ではありませんが、私が最近子どもを撮るときはたいてい NEX なので、追尾 AF はちょっと羨ましい。あとレンズ収差補正機能は、純正の E マウントレンズに微妙な光学性能のものが多い状況を考えると、これもちょっと羨ましい。あとは 21mm 前後の非純正レンズを使ったときに色化けする問題が改善されているかどうか、はちょっと気になります。
でも個人的に最もズルいと思ったのは、液晶モニタがタッチパネル化されたことですよ!!従来の NEX-5 の操作性に不満はありましたが、ボタンが少ないことじゃなくてアサイン変更できるボタンが限られていることと、液晶がタッチパネルじゃないことが問題だと思っていたので、これは羨ましすぎる。ただ、このタッチ操作が Web を見る限り AF ポイントの指定やメニュー操作程度なようで、オールドレンズ使いとしては MF アシストの拡大ポイントをフリックやピンチで操作できるのかどうか判らないのが残念。これは実機を見る機会があったらぜひ試してみたいと思います(望み薄な気はするけど)。
しかしこの機種、マイナーチェンジと見せかけて新規金型じゃないですか。NEX-5 はかなり売れたので、単機種で金型投資は回収できたのでしょうが、この小変更のためによくやる、という印象(とはいえ逆にこれがコストダウンになっている可能性もありますね)。
あと、NEX-7、5N ともに、今回ようやくボディの単体販売が始まりました。でも 5N の単体販売はブラックのみ。ただのマイナーチェンジならスルーするつもりでいた 5N ですが、タッチパネル化で俄然欲しくなってきてしまったので、(今回のカラバリはシルバー/ブラック/ホワイトのみだけど)ゴールドのボディ単体販売があったら即死だった・・・!
ただしちょっと気になるのが、NEX-7、5N、C3 とネーミングルールがバラバラで、今後どういうラインアップを組んでいきたいのかイマイチ見えづらいところ。まあ 5N の「N」はキヤノンでいう「Mark II まで行かないマイナーチェンジ」のことかな、という気もしますが、若干ちぐはぐ感はあるかな。
あとはレンズ。
ソニー、Eマウント初のカールツァイスレンズ「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」 – デジカメWatch
ソニー、手ブレ補正搭載の大口径中望遠レンズ「E 50mm F1.8 OSS」 – デジカメWatch
ソニー、Eマウント用望遠ズームレンズ「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」 – デジカメWatch
まとめて 3 本発表は、昨年の NEX-5/3 発表時以来。50mm F1.8、55-200mm あたりはようやく出たかという印象しかありませんが、E マウント初のツァイスレンズである 24mm F1.8 はなんと Sonnar。リーク画像が出回ったときに「Sonnar」の銘を見て驚いたものでしたが、そのまんま出てきました。24mm の Sonnar がどんな画を描くのかとても気になりますが、これに 10 万円払うならもっと他に欲しいレンズはたくさんあるよ・・・と言いたくもなりますね。まあ、ひとまずは実写画像待ちかな。
とにかく私は今回α77 にターゲットを絞っているので、他は堪えきるつもりですが、特に NEX-5N は実機を見たらガマンできる自信がありません(;´Д`)ヾ。
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