[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM ]
あの「2011 年 3 月 11 日」から、今日でまる 1 年が経ちました。
写真は 1 年前にも貼った、2008 年の春に訪れた宮城県の松島。津波の大きな被害を受けた場所の一つです。当時の松島の風景がとても美しくて心に残っていたので、観光でお金を落とすことで少しでも復興支援になれば、とまた行きたいのですが、まだなかなか子どもを連れて遠出できるような歳でもなく。写真だけでも見直してみるか、と当時のデータを引っ張り出してきて、改めて RAW 現像してみたりしました。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM ]
松島のこれらの風景は今、どうなっているのでしょうか。松島には自衛隊基地があるため、1 年前は松島自体の被害に加えて対応の拠点としての松島の映像も何度か目にしましたが、この風景が少しでも以前に近づいていることを願うばかりです。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM ]
今日はテレビも震災特集ばかりな感じで。亡くなった方々への追悼や今も避難生活を送っている方々への気遣いも重要だと思いますし、今日くらいは静かに過ごしたいとは思いますが、私はどちらかというと明日の日本のために生きていたいと思っています。私個人には小さな力しかないけれど、それでももう一度日本に活力をもたらすために、できることをしたい。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM ]
必要なのは「復旧」ではなく「復興」。以前ならば、「グローバル化とボーダーレス化が進んでいるんだから、そろそろ日本だけにこだわっていてもしょうがない」というように考えていましたが(もちろん仕事上はそう考えなくてはならないこともたくさんありますが)、震災によって改めて東北地方が日本にとってとても重要な役割を持っていたこと(いや、経済的な意味ではむしろ日本に不要な地域なんてないこと)を痛感しました。日本の産業や雇用を守る、という近視眼的なことじゃなくて、日本の持つリソースをもっと活かして国力を高めることが、こういう時代だからこそ重要になっているんじゃないかと思います。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM ]
東海以東の地域では今でも震度 3~4 前後の地震が頻発していて、相変わらず全く安心して暮らせる状態ではありませんが、良い意味でも悪い意味でもこの程度の地震には慣れてしまった感もあり。1 年前の震災と原発事故をきっかけに、残念ながら精神面の弱さが露呈してしまった人も少なくないように思いますが、個人的にはそれをきっかけに人の多様性を知ったり、多くのことを学んで、以前よりも少し強くなれたんじゃないかという気がします。
この松島の海は、もう美しさを取り戻せているかな?次女がもう少し大きくなったら、必ずそれを確かめに行こうと思っています。
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