[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
先日鹿嶋にしょうが焼目玉丼を食べに行ったついでに、近くにある(といっても 30 分近く歩く)鹿島神宮に詣でてきました。せっかく東京から二時間もかけて行ったなら何か観光して帰らないともったいない。このあたりの名所というとカシマサッカースタジアムか鹿島神宮くらいで、あまり選択肢もありません。
東側から歩いてくると鹿島神宮の裏参道からのアプローチになるようで、のんびりとした田舎の住宅街から一変して鬱蒼とした林に突入。東京の明治神宮も「神宮の森」と呼ばれるくらい緑の中にありますが、それともまたちょっと違う雰囲気の森の中を歩いていきます。普通にジョギングする人や自転車通学の学生さんとすれ違うのが面白い。
[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
舗装もされていない林道をひたすら歩きます。日常生活でこれだけの緑に囲まれることってまずないので、木漏れ日を浴びながら歩いているだけでなんだか癒やされます。心なしか健康になっている感覚すらある(笑
[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
朽ちた大木と苔、その下から生まれる新たな命。長い時間をかけた生命の営みを感じるとともに、まるで自分がジブリの森の中にいるような気分になってきます。
[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
鹿島神宮の裏門に到着。周辺にはほとんど歩いている人もいなかったのに、境内にはけっこう人がいるんですね。さすが他の神社とは違う「神宮」だし、明治神宮なんかよりも遙かに古い、創建二千六百年と言われる歴史をもつ関東随一の古宮。
[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
この楼門は四百年前、江戸時代に建てられたもののようです。おそらく今までの間に何度か改修されたり再塗装されたりしているのでしょうが、このところどころ剥げたり褪せたりしているところが良い。
[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
本殿。想像していたよりも遙かに地味で驚きました。明治神宮くらいの大きさをイメージしていましたが、それより全然規模が小さい。建てられた時代の違いはあるかもしれません。
ただし周囲の森の神秘性も相まって、規模の大小とは関係のない厳かな雰囲気を感じます。霊的なものをほとんど信じない私ですが、確かにパワースポット感ある。
[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
この奇妙な藁人形は「大助(おおすけ)人形」といってこの地域に伝わる願掛けの一種。人に見立てた藁人形を集落の境に立てることで疫病や厄災の侵入を防ぐ伝承とのことです。
まさに今は COVID-19 という疫病のさなか、こういうものを感染症終息祈念の象徴としてこの地に掲げたくなる気持ちはよく分かります。各都道府県の日次感染者数も一桁に落ち着いてきた今、このまま年末にかけて沈静化していくことを私も願っています。
[ Sony α7C | Sony FE 24mm F2.8 G ]
派手さはないながらも敷地が広いので歩き回りながら写真を撮っているだけで楽しい。特に夏に買ったばかりのカメラとレンズの撮影感覚がまだ新鮮なこともあって、飽きずにあちこち撮り歩きます。
[ Sony α7C | Sony FE 24mm F2.8 G ]
鳥居の連なるお稲荷さん。奥の方に朱い鳥居もあるけど、手前の白木の鳥居ってちょっと珍しいような。
[ Sony α7C | Sony FE 28-60mm F4-5.6 ]
行ったことのない寺社を訪れるのっていいですよね。年寄りくさいとは思いつつ、こういうところを静かに歩いて回るのが好きです。
神秘的な森の中の神宮で、私も珍しく少し敬虔な気持ちになりました。
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