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GOLDEN RING

[ Sony α77 / Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ]

金環日食でしたね。普段、朝は弱い体質の私も、こういうときだけはやたら早起きに強くなります(笑)。こないだ買った ND100000 フィルタを使って日食撮影に挑みました。

[ Sony α77 / Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ]

残念ながら、金環日食当日の関東は曇り。絶好の日食観察日和とはいきませんでしたが、それでも雲の切れ間に太陽が顔を出すような天候で、これならある程度撮れる、とカメラを持ち出しました。とはいえ雲の濃淡ですぐに露出が変わってしまい、シミュレーションで完全に覚えているつもりなのに、露出の変化がこんなにすごいなんて・・・!という状況で、撮影には苦労させられました。ただ、逆に雲がディフューザーの役割を果たしてくれたおかげで良い感じのフレアーが出て、雰囲気のある写真になったのも確か。


[ Sony α77 / Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ]

今回使用したレンズは ND100000 フィルタに合わせやすい径であったこともあって、α マウントの 70-300G。本当はもっと長いレンズ、具体的にはシグマ 50-500OS を使いたかったところですが、300mm(450mm 相当)でもこのくらいには写ります。α77 の 2,400 万画素 Exmor センサは 6,000×4,000 という画素数で捉えてくれるので、多少のトリミングには問題なく堪えてくれます。

[ Sony α77 / Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ]

金環が繋がっている時間はほんの数分もありませんでしたが、あらかじめどんなものかを知っていて、過去に海外で撮られた写真を見たことがあっても、自分の目で見るのは違うものですね。子どものようにドキドキしているのを自分でも感じていました。カメラをセットしてリモートレリーズを押しっぱなしにしたら、自分は自分の目で日食を見る・・・そんな感じでした。

というか、全体的に曇りがちだった今朝の空で、金環ができるほんの数分の間だけ、雲が薄くなって日食がよく見えたのは、思し召しのようなものを感じましたね。神様がいるって信じたくなったよ!

[ Sony α77 / Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ]

通常ならばカメラで直接撮ることのできない太陽を、10 万分の 1 の光量に落として撮影しているので当然と言えば当然ですが、露出がどうにも厳しくて太陽の輪郭をシャキッと撮るのはなかなか難しいですね。ミラーショックのない α77 でも、テレ端ではシャッタースピードによってはシャッターの振動が無視できないレベルになるし。せめてこないだの三脚の使いこなしの話を参考に、三脚に重いものをぶら下げておくべきだったかな・・・と思いました。

[ Sony α77 / Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM ]

金環日食というと、完全にリング状になった状態ばかりがもてはやされるものですが、こういう三日月状の陰も、なかなか神秘的で良いものです。

撮影状況はこんな感じ。ウチのマンションは玄関がちょうど北東に向いていて、なおかつ隣が駐車場で空いており、さらに東向かいのお宅が最近立て替えで取り壊したばかり、という玄関前ががら空きの状況(笑。玄関ドアを開けた目の前に三脚を立てて撮影していました。そんな感じだったので、マンションの他の部屋の人たちも同じように観察していて、「あーいつもエントランスですれ違うあの人はこの部屋の人だったのか」的な発見がたくさんありました(ぉ
α77 のバリアングル液晶は本当に大活躍で、自分は肉眼(日食グラス)で太陽を見つつ、横目で液晶を見ながらリモートレリーズでシャッターを切る、という撮り方ができたのが、写真一辺倒にならず日食を楽しめてとても良かったです。本当は EOS 7D+50-500OS にムリヤリ ND100000 をつけてやるか、とも思ったんですが、バリアングル液晶のない 7D ではこうはいかなかったかと。

ちなみに日食グラスはビックカメラで買ってきた Vixen のもの。安いものではありませんが、日食グラスの品質が消費者庁で問題になるような状況だったので、まあ Vixen かケンコー製品なら滅多なことはないだろう、ということで。長女も小学校で日食について教わってきたらしく、楽しみにしていたので、2 本買ってきて家族で使い回しました。
ただこのグラスも次に使い道がほぼないのが(6/6 に金星の太陽面通過というのがあるようですが)ちょっともったいないところ。まあ、こういう体験こそプライスレス、であるとはいえ・・・。

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