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Contemporary/Art/Sports

新コンセプトに基づくプロダクト・ラインおよび新製品3機種を同時発表|株式会社シグマ
【フォトキナ2012】シグマが「35mm F1.4」など新レンズを開発発表 – デジカメWatch

Photokina に合わせてカメラ/レンズ関連の発表が相次いでいますが、シグマからもブランドコンセプトに関わる大きな発表がありました。レンズのラインアップを「Contemporary(標準および廉価系モデル)」「Art(大口径および広角系モデル)」「Sports(望遠~超望遠系モデル)」に分け、今後はこのコンセプトに従って製品開発を行っていくとのこと。今までのラインアップでは DG(デジタル一眼カメラに最適化されたフルサイズ対応レンズ)、DC(APS-C 専用レンズ)、DN(ミラーレスカメラ向けレンズ)という区分けで、なおかつ高品位なモデルには「EX」銘をつけていましたが、今後は DG/DC/DN の区分は残しつつ、EX は適宜 Art/Sports のいずれかに分類されていくということでしょうか。まあ、例えば私も愛用する APO 50-500mm OS なんかは、EX と謳っても良いほどの高画質でありながら「開放 F 値固定ではない」という理由でノーマルレンズ扱いでしたから、今回の新ブランディングのほうがスッキリはするのかも。

ということで、今回の新コンセプトに合わせて開発が表明されたレンズはこの 3 本。

  • 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
  • シグマの APS-C 向け標準ズームレンズの代名詞と言ってもいい 17-70mm の最新版。スペックは既存モデルから変わっていませんが、より小型化されているとのこと。私も初代 17-70mm は今でも使っていますが、シャープな描写と扱いやすい焦点域に簡易マクロ機能までついていて、APS-C 機の最初の一本にベストな選択肢だと思います。現行モデルはさらに手ブレ補正と超音波モーターまで搭載しているので、標準ズームとして買わない理由はないくらいに良いレンズ。

  • 35mm F1.4 DG HSM
  • ここ数年、続けざまにリリースされているシグマの大口径(F1.4)単焦点レンズシリーズ。30mm(APS-C 専用)、50mm、85mm と来たら次は 35mm F1.4 か 135mm F1.8 ですよね。既存の F1.4 レンズの描写はいずれも高い評価を得ているので、これもかなり期待できそうです。見るからに大きく重そうなレンズではありますが、例えば Distagon 35mm F1.4 とか EF35mm F1.4L もやたら大きく重いレンズなので、ここは仕方のないところでしょうか。最近のシグマは、ツァイスばりに小ささ軽さよりも画質重視な傾向がありますが、デカい前玉好きとしては、このレンズはアリ(笑。

  • 120-300mm F2.8 DG OS HSM
  • 大口径超望遠レンズの常識を覆した「サンニッパズーム」こと APO 120-300mm F2.8 のリニューアルモデル。といっても現行機種も昨年発売されたばかりなので、リニューアルにしてもちょっと早いな、というところ。それだけ今のシグマを象徴するレンズのひとつということでしょうね。現行モデルの 25 万円前後という価格はスペックを考えればむしろ安いとさえ思えますが、レンズ単体で約 3kg となると、おいそれと手が出ないレンズでもあります(笑。スペック的にはフォーカスリミッターを新搭載したことくらいが変化点で、光学性能は特に変わっていないようです。

今回発表されたレンズはいずれも外装デザインを社外デザイナーに委託したとのことで、シグマらしからぬ(失礼)高級感が出てきたように見えます。今年から山木和人 CEO 体制となり、昔の「廉価な互換レンズメーカー」のイメージから脱却し、「イメージャやカメラまで手がける総合光学機器メーカー」に進化しようという同社の方向性をより具現化したブランドスイッチじゃないでしょうか。今はまだ表面的な変化しか見えてきていませんが、今後のさらなる動きにも期待ができそうです。

私は最近フルサイズ対応レンズのラインアップを増やしたいと考えていることもあり、35mm F1.4 は価格次第では購入を検討してみたいところ。正式発表が楽しみです。

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