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中央区日本橋人形町の抹茶ぜんざい

「二階は甘味屋さんか…小腹も減ってるし、ちょいと一人作戦会議でも開催するか」

というわけで、ドラマ『孤独のグルメ Season2』も始まったので、私もぼちぼち聖地巡礼していきたいと思います(笑。今回は、先週の第 2 話の間食パートに登場した甘味処「森之園」を訪れてみました。メインの黒天丼は平日しか営業してないということで、どちらかというと人形町の写真散歩がてら、というスタンスで。

この森之園は、1F がお茶屋さんで、2F が甘味処。お店の周囲にはお茶のいい香りが漂っていて、つい引き寄せられます。しかも数十メートル先には姉妹店の「カラオケ茶屋」という謎の業態もやっているという(笑。
ともあれ、階段を上って 2F へ。

自家焙煎ほうじ茶と甘味処の店 森乃園

席に通されると、まず出てくるのがほうじ茶。ほぉー、ほうじ茶。ほーぅ。

外回りから屋内に入ったときには、夏は麦茶、秋冬はほうじ茶が落ち着きますよね。ほっとする。
ここのほうじ茶はさすがお茶屋さんだけあって、香りが高くてとても美味しいです。


そしてまず頼んだのがこの「抹茶ビール」。劇中で他のお客さんが頼んでいて、メインであるゴローが食べたものよりもむしろこっちが気になっていました(笑。

苦いのと苦いの。酔わせたいのか、酔わせたくないのか。

見事なまでの緑色で、なんだか青汁でも飲むような気分になってきますが。
ジョッキに口をつけて、液体を口に含んだ瞬間は抹茶の香りがぱあっと口の中に広がります。そして次の瞬間に「これはビールだ」と認識できる風味が喉ごしとともに駆け抜けて、残る後味が抹茶。この抹茶とビールと抹茶のサンドイッチがほんの 2~3 秒の間に発生して、自分でも何を飲んでいるんだかよく分からなくなりますが、確かに、抹茶で、ビール(笑。

通常、昼間っからビールというのは背徳感から夜に飲むよりも余計に美味しく感じたりするものですが、これは後味が抹茶なので、なんだかビールを飲んでいる背徳感がありません(ぉ。

添えられてきたアテは煎餅 2 枚と、漬け物。…こういうの、嬉しい。

人形町にはこういう煎餅を店内で焼いて売っているお店もありますが、何故か京漬物のお店もちらほらあるんですよね。江戸時代、まさに江戸の中心地で京から仕入れて売っていたお店がそのまま続いているのでしょうか。私は京都に行くと必ずお土産に漬け物を買って帰るくらい、漬け物好きなので、これは嬉しいです。

そして、ゴローが食した抹茶ぜんざい。鮮やかな緑の中に浮かんだ五つの白玉のコントラストが美しいです。そして、抹茶ビールのアテと同じ漬け物がここにも。

想像以上に器が大きくて、かなりボリュームがあります。えっとお昼ごはん食べた直後なんですけど全部食べられるんでしょうか(汗
この量は、女子ならこれだけでごはんになってしまうんじゃないでしょうか…。

そして、出てくる器がひとついひとつ良いもの使ってますね。

おぉ~、小豆。素晴らしいジャパニーズスイーツ。
おぉ~、白玉。いい、いいぞぉ~白玉。

抹茶ぜんざいというとけっこう苦そうなイメージがありますが、これはそんなに苦くありません。抹茶ビールで苦みに対する感覚が麻痺してただけかもしれませんが(笑、小豆の甘みが効いていて、この鮮やかなグリーンの抹茶はむしろ風味を楽しむような感覚。若い頃は抹茶系の甘味は好んで食べなかったものですが、抹茶スイーツが美味しく感じるとは、私も歳を取ったものだなあ(笑。

ここらで、こいつの出番だ。んー、いい感じにしょっぱい。甘さ一色にだらけ気味の口の中が、塩気でキュッ、と締まる。んー、小豆の甘味が改めておいしい。
これは所帯じみたお新香のおかげで、逆に小豆に何度でもときめく。何度でも恋ができる。

あぁ~、うまかった。ジャパニーズマインドが注入された。

私はゴローと違って辛党なので(笑)普段はあまり好んで甘いものを口にはしないんですが、ここの甘味はなかなか美味しかったですね。単なる甘味ではなくて、抹茶の風味が効いているのが良いのかもしれません。ドラマのほうは尺が延びて微妙に間延びした印象がなくもない感じですが、メインのお店だけでなく、間食のお店も今後は無視できませんね…。

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ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、2023 年大晦日スペシャルの台湾編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ...

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