ブラジル料理を堪能した後は、大泉町界隈を散策しながら、甘味パートに移ります(笑。
駅から幹線道路沿いに 10 分ほど歩いたところに「キオスケ・シブラジル」はありました。
西小泉の駅前はすごく寂れた雰囲気なのに、ちょっと歩いたところに商業施設が集中している、こういう街作りって車中心の田舎のほうに多いですよね。まあ、集中しているといってもほんの数店ですけど…。
店内は、ブラジル流のパンや甘味を作り売りしているスペースと、ブラジル系食材のスーパーのハイブリッドになっています。さらには衣料品中心の雑貨屋とタイヤ屋も同居しているというなかなかのカオス空間(笑。
スーパーの店内の写真はさすがに自粛しますが、原色系パッケージの調味料やら洗剤やら、あとこんな季節なのになぜか店内のあちこちに大量に売られている 980 円のビーサン(笑。
生鮮食品のコーナーには、やたら安い肉、肉、肉。一切れのサイズも、スチロール容器のサイズも、日本のスーパーの倍くらいあって、しかも安い。中にはどうやって食べるのか分からない食材もあって、異国というよりもむしろ他の惑星に来たんじゃないかという錯覚にさえ陥ります。
でも、こういう店、けっこう好きなんだよなあ。
チュロスを頼んでみました。カタコト日本語の、ブラジル人なのか、日系ブラジル人なのか、といった風貌のおばちゃんが「10 分くらい待ってて」と言いながら、チュロスを作ってくれます。
ふーん、チュロス。初めての食べ物だ。アツアツででかい。
でかさ、太さ、長さ、どれをとってもディズニーランドの露天あたりで売ってるのとは、別物です。
キャラメルクリームとは恐れ入った。
しかもクリームはかかってるわけじゃなくて、チュロスの芯を満たすように注入されています。バカウマじゃないか。
これ、できたてのせいで、うまさが倍増している気がする…熱い。甘い。熱くて甘いって、なんだか南米っぽいぞ。
甘いお菓子はあまり得意じゃないんですが、これはなかなか気に入った。
チュロスを食べた後は、1 時間に 1 本しかない電車の時間待ちがてら、周辺をぶらつきます。
ここは劇中で片岡先輩がエステサロンを開こうとしていたショッピングセンター「ブラジリアンプラザ」。ここ、なぜか 1F がソニーショップになってるんですけど(笑
中に入ってみたところ、ブラジル人とも香港人ともつかないようなソニーショップの店員さんが親しげに寄ってきて、怪しげな商品をいろいろと勧めてくれます。「これ(PSP)、16,800 円。ゲームは別売りで 4,000 円。で、こっち(見るからにパチモノ)は中国製だけど、7,800 円でゲームが 150 本入ってるね」とか(笑。中で売られているソニー製品のほとんどが、これ 10 年くらい前の商品だよね?というものばかりだし、昔は知らないけど今は正規のソニーショップじゃないですよね(笑。
この街にブラジル人が多いのは、富士重工(スバル)と三洋電機の工場があって、工員として出稼ぎに来たブラジル人が多く住んでいるから。街灯からしてブラジル色だったり、本当にブラジル人の街といった雰囲気。あちこちにある看板の表示が日本語とポルトガル語で半分ずつくらい、むしろポルトガル語のほうが多いんじゃないか?というほど。街の空気からしてもう日本じゃなくて、ブラジルなんですよね。日本でも、田舎のほうに行くと、工場や港の近くには南米や南アジア方面から来た人が多く住んでいる地域が案外あちこちにあるものですが、ここは私が今までに見たどんな街よりも、日本離れしていると感じました。
ここでは、俺は日本から来た外国人なのか。
東京から、ある意味ではほんの 2 時間あまり。そこに、これだけの異世界が存在するとは、ちょっと貴重な体験をしたのかもしれません。
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