「…ここにもトンネル。そんなにトンネル推しならば、くぐっちゃおうっと」
「まちのパーラー」で昼の肉とパン祭りを開いた後は、甘味パート巡り。ドラマではエンディングテーマ『五郎の 12PM』が流れた煉瓦通りをのんびり通って、駅向こうのケーキ屋さんを目指します。
小竹向原駅の 3 番出口を出てすぐのところに、お店はありました。
シュルプリース(Surprise)。英語だと、おんなじ綴りで「サプライズ」。きっと、「食べた人に驚きを与えるような洋菓子を」という想いでつけられた店名なんでしょう。そういう姿勢、好き。
品はあるけどお高くとまっていない、そんな親しみやすさを感じる店構え。
店頭には、ついこないだの水曜深夜の放送情報がさっそく貼り出されていました。でも、ここの「トンネルロール」はテレビで紹介されなくても、昔からこのお店の名物スイーツだったようです。
そしてこのお店にも、焼きたてのパン。今しがた腹いっぱいパンを食べてきたところだからさすがに入らないけど、気になるなあ。周りじゅう閑静な住宅街で、音大も近くにあるから、パン好きな女子たちの需要があるということなんでしょう。
さすがにお腹いっぱいで、店内でおやつを食べる気分ではなかったので、お持ち帰りで。その代わり、二本買ってきました。
思っていた以上に種類がたくさんあって、「チーズ」「紅茶」「ショコラ」なんかにも心惹かれましたが、買ったのはゴローと同じ「抹茶」と、スタンダードな「バニラ」。
箱を開けるとこんな感じ。
直径 5cm ほどの小ぶりなロールケーキです。最近の流行りだと、太くて真ん中に生クリームやらフルーツやらをふんだんに包んだようなのがよく売られていますが、そういうのに流されず、控えめなのがいい。これは、ゴローのように一人で一本ペロリといけちゃいそうな小ぶりさだぞ。
抹茶のトンネルかあ。
一切れ、口に運んでみると…ほーう。うん、これは上品な味。
抹茶のスポンジ、抹茶のクリームに、カシスの酸味を組み合わせるとは、なかなか面白い発想だなあ。抹茶の苦味とカシスの酸味が甘味をほどよく抑えてくれて、まさに大人のスイーツ。大人の嗜好品としての甘味は、ただ甘けりゃいいってもんじゃないんですよ。
続いて、バニラのトンネルロール。
こちらはオーソドックスだけど甘すぎない甘さで、バニラのいい香りとクリームに仕込まれたレーズンがうれしい。大人から子どもまで、万人が喜ぶスイーツ。
スポンジ、なごむ。
うん、いいトンネルだ。酒党の私には、これくらいの甘さがちょうどいい。
他のトンネルロールも、中の「具」にそれぞれ工夫があって、気になるんだよなあ。今度近くに行く機会があったら、違う味、買ってみようかな。
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