「ちっちゃな店がいっぱい。のんちゃんべえちゃんの、はしご酒街道だ」
先日、大団円を迎えた(というのか)ドラマ『孤独のグルメ Season3』。聖地巡礼は、むしろそれぞれのお店の混雑が落ちつき始めるこれからが本番、というわけで、今回は最終話の舞台となった大井町にやって来ました。
ディープな店が密集する大井町東口、先日訪れた永楽のすぐ近く。ゼームス坂の一本手前の通りにあるのが、甘味パート改め立ち食いパートに登場した「臚雷亭」。
長屋のような狭いつくりの店舗で、中華。こういう店、初めてだなあ。ちょっと時間が遅いこともあって、ドラマ放送翌週にも関わらず、そこそこ混んではいるものの、行列はなし。
中華か…立ち食い中華、チャレンジする価値、あるかも。
まあ、まずは生ビールから。今日も残業お疲れさまでした>俺。
ジョッキがビールジョッキじゃなくてハイボール用という、最初からツッコミどころ満載だけど、こういう店じゃあこういうのが逆に、味があっていいじゃないか。
メニュー、いろいろあるなあ。しかも、どれも 350 円以下なのがうれしい。
「若鶏の唐揚げ」じゃなくて「若鶏の唐げ」になっているのも、『孤独のグルメ』の店っぽくていい(笑
どれにするかな。
…ん?ウインナー?ポテトサラダ?
ここは、中華料理屋じゃなかったのか…?
いやいや、惑わされてる場合じゃない。どれにするか決めないと。
おっ、黒板におすすめ料理のランキングが。
よし、これを参考に攻めていって、最後はアレで〆めよう。
中国人の一家で経営しているらしいお店。オジサン受けしそうな印象の(実際にいろんなお客さんに話しかけられていた)、愛嬌ある感じのおねえさんに注文します。当然、前払い。
まずは、蒸し鶏(棒々鶏)から。中華料理の開幕はやっぱり蒸し鶏でしょう。
味付けは見た目どおり、期待を裏切らない感じに普通だけど、しっとり蒸されていて、うん、おいしい。
ピータンだ。忘れた頃に食べたくなる、くせ者。
ここのピータンはけっこう匂いが強めで慣れない人には辛いかもしれないけど、お酒のつまみとしてはこれくらいクセがあってもいい。
このピータンが、200 円。アヒルに感謝、ただただ感謝。
おつぎは、中華料理屋に来たらこれは外せない、麻婆豆腐。一人用のお皿になみなみと盛られて来なすった。
うん、見た目どおり、いかにもオーソドックスな、家庭料理の味。けっこうしっかり辛いのもいい。
これはお酒が進みます。というわけで、ハイボールに移行。ようやくジョッキが本来の役目を果たしました(笑
ハイボールの味付けは、ちょっとウイスキーが濃いめな気が。立ち飲みで、これは、ちょっとクルなあ…。
続いて、ドラマの中でメニューを見かけてから気になっていた、豚肉の辛旨煮。見るからに辛そうだけど、ちょっとこれは、麻婆豆腐と辛味系がかぶってしまった。
茹でた豚肉を辛みのある餡でからめたような感じで、山椒が隠し味になっているのか、見た目とはちょっと違う方向性の刺激。下半分くらい、もやしで底上げされていて、最初見たときはちょっと失敗したかな、と思ったけど、辛味と山椒の刺激のダブルパンチには、白い飯の代わりにこのもやしが良い働きをする。ああ、これはうまい。
そして本命、エビのマヨネーズ合え。マヨネーズって中華料理にしては邪道な気がして、今までは中華料理屋に行ってもあまり頼むことがなかったけど、食べてみるとこれがなかなか。カラッと揚げられたエビにマヨネーズとピーナッツが絡んで、ザッツチャイニーズって感じに、うまい。追加で頼んだウーロン茶、いやいや、ウーロンハイにもよく合います。そしてこのウーロンハイもまた、ちょっと濃いめ(笑。
中華でエビならエビチリのほうがいいんじゃないか、と思っていたけど、このエビマヨ、今日一番のヒットかも。
そして〆は水餃子。お酒のつまみなら焼き餃子だけど、中華料理屋に来たら水餃子で〆めたい。でも、スープに浸かった水餃子が出てくると思ったら、水餃子が単品で出てきたので、ちょっと驚き。
でも、皮がもちもちっとしていて、期待どおりのうまさ。ここまででけっこうお腹いっぱいになっていたので、却ってスープなしで良かったかも。
いやあ、おいしかった。感動するほどうまい、というほどではないけど、値段以上の満足感。中華って大人数で行くといろいろ食べられて楽しいけど、一人二人だと品数が頼めなくてちょっと寂しいもの。でも、ここならこれだけいろいろ食べて満足できて、飲み物まで含めて 2,500 円でお釣りがくるなら、文句はないでしょう。
夜は 23 時までやっていて、私は残業や飲み会の帰りにでも寄りやすい立地だし、たまに思い出したように通ってしまうかもしれません。
ごちそうさまでした。
コメント
ここ良いですね!安いし美味しそう!とくに個人的にはエビマヨがたったの280円ってところに心を打たれてしまいました。ランチもやってくほしい〜〜〜
値段を考えればじゅうぶんすぎるうまさでした。ここはちょいちょい通ってしまう予感。