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脱皮する家

「この上か…」

脱皮する家

聖地巡礼のために新潟まで行ったわけですが、せっかく片道三時間以上かけて来たんだから食べるだけ食べて帰るのではもったいない。というわけで、ドラマに登場したロケ地にも訪れてみました。

越後妻有 農家民宿 脱皮する家

脱皮する家

食事シーンが始まる前に、ゴローが仕事をする小芝居のシーンに使われた「脱皮する家」です。
この家自体が、日本大学芸術学部の学生さんが製作したアート作品です。築 150 年の古民家を買い取って、そこに彫刻を施したんだとか。聞くところによると、この製作に関わった方のうち一人はスペインのサグラダ・ファミリアで日本人彫刻家の助手として活躍中とのこと。へええ、なんだかすごいんだなあ。

脱皮する家

ん…?何ここ。

なるほど。床から壁から柱から、ぜんぶ彫刻刀で彫って、脱皮させた家ってことか。
彫った後に、いろんな人に踏まれることによって、いい具合の感触になった床が足に気持ちいい。単なる板の間とも、畳とも違う刺激。裸足で立っても、寝っ転がっても、気持ちいい。


脱皮する家

ぜんぶ人の手で彫ってあるから、すごく表情が豊かなんだなあ。人間らしい創意工夫を感じるよ。

脱皮する家

歴史を感じる梁や柱のたたずまいと、彫刻家のタマゴの若い感性とのコラボレーション。手の届かないところの柱とか、梁の裏までちゃあんと彫ってあるこだわり。いいじゃないか。

でも、冬の間にカメムシが繁殖していたらしく、管理人さん曰く「今日は朝からずっとカメムシと格闘してたのよ」とのこと。確かによく見るとあちこちにまだちらほらいますね(;´Д`)…。

脱皮する家

階段の一段一段も。二階の部屋までも。

脱皮する家

それに、床の間も。
この家に入った瞬間は圧倒されたけど、見慣れてくるとこれが当たり前に思えてくるから不思議。

家の中を見学していたら、管理人のおばちゃんというかおばあちゃんというか(少なくとも劇中に登場した小倉久寛似の熊っぽいおじさんではなかった。熊っぽい人はむしろ我々のほうにいた(ぉ)に「お時間あったら、お茶でもどうですか。ゆっくりしてってください」と声をかけられたので、お言葉に甘えることに。

脱皮する家

座らせていただくと、お茶だけじゃなくてあれよという間に食事の準備が整っているんですけど(笑

ここに出ている食材のほとんどが、管理人さんたちが周辺の畑や山で採ってきたものだとか。残念なことにこの時点ではお腹が空いていなかったので私は一口二口しか食べられませんでしたが、地元の人らしい、落ち着ける味でした。なんか、味といい、品揃えといい、お茶をいただくつもりで座っただけなのにごはんが出てくる状況といい、完全にばあちゃんち(笑

脱皮する家

ちなみにこの家。民宿としても営業しているらしく、事前に予約すれば宿泊できるとのこと。しかも、食事は『孤独のグルメ』のこの回に登場した「峠の茶屋 蔵」さんのものを届けてもらえるとのこと!それはなかなか魅力的。

宿泊時にはもちろんキッチンや浴室も使わせてもらえるわけですが、キッチンや浴室には彫刻は施されておらず、普通に近代的な設備でした(笑

脱皮する家

ちょっと見学したら次の目的地に行くつもりが、すっかり長居してしまいました。

聞けば冬の間は閉めていて、ちょうど私たちが行った前日に今シーズンの営業を開始したところで、私たちが最初の客だったのだとか。そして『孤独のグルメ』を見て来た、と伝えたら、妙に喜ばれていろいろお話を聞かされて、挙げ句には記念写真まで撮ってもらったりして、却って恐縮してしまいました(笑

いやあ、楽しかった。
聖地巡礼・旅情編はまだ続きます(ぉ

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