「急激に、かつ猛烈に、腹が減ってきた。米を、食いに行こう」
ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼の、最後の目的地。第 11 話に登場した、新潟県十日町市の「峠の茶屋 蔵」さんにやってきました。遠征系の聖地巡礼は群馬、房総、河津とこなしてきましたが、ここが最も遠出した感のある聖地ですね(移動時間で言えばいずれも負けず劣らずかかりますが)。
市街地から離れた、周囲にはお店どころか民家さえもほとんどないような立地に、そのドライブインはありました。
いかにもなドライブイン。
こういうところは、大当たりか、大外れだ…賭けだな。
お昼時に来たら、先客がけっこうたくさんいるんですけど!ナンバーを見ると関東から来ているお客さんも多くて、GW の帰省なのか、それとも聖地巡礼なのか…見るからに聖地巡礼っぽい人もいましたね。
お店の脇には、けっこうな量の残雪と咲き誇る桜の共演が。
東京じゃ、こういうの滅多に見られないからなあ。新潟に来たんだなあ…。
そこそこ混んでいるように見えましたが、何とか空席あり。
行列することもなく、ゴロー席の隣のテーブルに通してもらえました。
さあて、何を食べよう。
超おすすめ…超ですか。
お父さん、お母さん…なんかいいな。かわいい人たちだな。
天丼、かつ丼、カツカレー…そういうのもいいな。山菜玉子ぞうすいも気になるなあ。
このラインアップ、いかにもドライブイン然としている。
峠の茶屋的には、やっぱりアユとか山菜だろう。
酒盗とか漬け物は、完全に酒のつまみだ。こんなドライブインにまで、のんちゃんべえちゃんが来るというわけか。
こっちは、伝説の牛肉煮込みに、魅惑の豚角チリソース。
五目釜飯は、オンリーワンか。ふっ。
だが、峠の茶屋だもんな…ここはやっぱり。
おっ、きたきた。
伝説の牛肉煮込み、いただきます。
本当にできたて、鍋がぐつぐつ言ってるよ。
見るからにうまそうじゃないか。よし、受けて立とう。
レンゲで卵を潰して、鍋によく混ぜる。おぉ、いよいよすき焼きっぽくなったぞ。でも、すき焼きにしては、肉が厚切りでボリューム感あるなあ~。
期待が最高潮に高まったところで、口に運びますか。
あぁ~!トロトロ、ロロロ。煮込んでらっしゃる。そして、ちゃんと牛肉の味がする。
肉がでかいのに、口の中ですぐになくなる。もともと洋食の肉が、日本の豆腐と溶け合って、これは世界平和だ。
濃い味なのに、食っても食っても食い飽きない。
うん、これはまた、うまくていける。うまいける。ウマイケル・ジャクソンだ。
こちらはクマデジタ五郎が頼んでいた、魅惑の豚角チリソース煮。
チリソースの赤に、チーズの白。ブロッコリーの緑。イタリアの国旗だ。
一口もらってみたら、煮込みはいかにも牛肉って感じだったけど、こっちは豚角煮の味。
チリソースが相まって、これはお酒が欲しくなるなあ…。
この…ビール、っていうんですか?
結局飲んじゃった(ぉ
運転手じゃないので、一人だけ飲んでてすいません(笑
そして、五目釜めし。生米から炊いてるから時間かかったけど、煮込みをつつきながらビールを飲んでいたら、それほど待った感じもなく。
釜めしの、蓋を開ける瞬間の幸せ。
この香り、この法悦。おぉ~。
海老、帆立、鮭、鰻、しめじ、舞茸、蕨、などなど。この豪華なキャスティング。
地元産のコシヒカリという舞台の上で、さまざまな具が思い思いに踊っている。
小さな釜の中に、日本の四季が、米とともに炊き込まれている。
釜の中に、日本がある。歴史がある。自然がある。宇宙がある。
付け合わせは、野沢菜の胡麻和えに、香の物。残念ながら、ゴローが食べたきゃらぶきではありませんでした。
「俺の心が、しんしんときゃらぶいている」
ってモノローグ、やりたかったなあ(ぉ
できたてアツアツなので、茶碗によそって、少しずついただく。
冷めるともったいないから、よそったらすぐに釜の蓋は閉じる。それが釜めしのルール。
五目釜めし、その王道がここにある。ただ、いただく。受け止める。
名も知れぬ田舎のドライブインで、のんびり昼飯を食べる。
こういうのこそ、クルマ旅の醍醐味だ。名所、旧跡、何するものぞ。
あぁ!おいしかった。
お店はお父さんが厨房、お母さんがホール、という二人体制。満席に近い状況では、食器洗いが追いついていないようにも見えました。Blu-ray BOX の特典映像では「みなさんゴローさんの真似をして順番に注文されますけど、まとめて注文してほしい。ちゃんと順番に出しますから(笑」と仰っていましたが、確かに大変そうでした。
でも、ここのお母さんと仲良しらしい脱皮する家のお母さん曰く、「いいんですよぉ、どうせ平日ひまなんだから、休みの日くらい(笑」とのこと(笑。
ところで、飯岡の聖地巡礼では Bly-ray BOX のジャケット写真を再現してきましたが、今回も最後の聖地巡礼の記念に、ドラマのワンシーンを再現してきました。
劇中では青々とした棚田でしたが、今は田植えの直前。稲があるとないとではずいぶん景色が違って見えますね。
お店でおにぎりを作ってもらおうとしたら、無理っぽかったので(炊飯用の釜が家庭用の電子ジャー 2 機しかなかったようで、お客さんも多かったので、まぁ仕方ない)、クルマで 5 分ほど戻ったところにあるセブンイレブンに駆け込んで、おにぎり調達。ちゃあんと新潟県産のコシヒカリ使用のおにぎりでした。
稲穂を見ながら食べるおにぎり、こたえられない。(稲穂どころか苗さえ植えられていません
いただきます。
(撮影:クマデジタ五郎)
米って、どこまでうまいんだ。
コシヒカリ…その光に、一寸の曇りなし。あぁ、ごちそうさまでした。
これで、ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼は全て完了。Season1 から数えて、食べるも食べたり合計 36 ヶ所。どのお店も美味しかったし、リピートしたくなった(実際に何店かはした)お店もいくつもありました。
お邪魔したお店のみなさん、聖地巡礼にお付き合いくださった方々、どうもありがとうございました。
ドラマの Season4 については今のところ具体的な話は聞こえてきていませんが、あるんですかね。テレビ東京的にはやりたいんだろうなあ…と思いますが、いずれにしても、これからしばらくは自分なりの「こどグル的」名店を探して回りたいと思います。
■ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼エントリーまとめ
第 1 話 北区赤羽のほろほろ鳥とうな丼 / 再訪 / 甘味パート
第 2 話 神奈川県横浜市日ノ出町のチートのしょうが炒めとパタン / 再訪 / 甘味パート
第 3 話 静岡県賀茂郡河津町の生ワサビ付わさび丼 / 甘味パート
第 4 話 文京区江戸川橋の魚屋さんの銀だら西京焼き / 甘味パート
第 5 話 中野区東中野の羊の鉄鍋とラグマン / 甘味パート
第 6 話 板橋区板橋の焼肉ホルモン / 甘味パート
第 7 話 目黒区駒場東大前のマッシュルームガーリックとカキグラタン / 甘味パート
第 8 話 台東区鶯谷のアボカド鶏メンチと鳥鍋めし / 甘味パート
第 9 話 練馬区小竹向原のローストポークサンドイッチとサルシッチャ / 再訪 / 甘味パート
第 10 話 荒川区西尾久の炎の酒鍋と麦とろ飯 / 甘味パート
第 11 話 新潟県十日町市 ドライブインの牛肉の煮込みと五目釜めし / 甘味パート / 脱皮する家
第 12 話 品川区大井町のいわしのユッケと(幻の)にぎり寿司 / 再訪 / 立ち食い中華
→その他の聖地巡礼エントリーはこちら
コメント
孤独のグルメの検索からやってきました。
聖地巡礼、いいですよね。
しかし、当たり前ですが写真がどれも素晴らしい!
アングルや構図など参考にしたいと思います。
シーズン4、今からとても楽しみです。
コメントありがとうございます!
写真にはこだわっているので、写真を褒められると嬉しいです(^^;;
Season4、もうすぐ始まりますね。私も楽しみにしています。
先週~今週の SPA! に漫画版の最新作も掲載されているので、よろしければぜひ!