「ここ、魚屋さんがやってる店なんじゃないか?それなら間違いない。よし、決めた」
ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼、次なる目的地は江戸川橋。第 4 話に登場した魚屋さん隣接の居酒屋、魚谷さんにやってきました。
ここに来るのは他の聖地以上に楽しみにしていました。だって自らの店の魚を知り尽くした魚屋さんがやっている居酒屋なら、魚がうまくないわけがない。期待をするなというほうが無理ってものです。
入口には、松重さんと久住さんのサイン色紙が我々を出迎えてくれています。
久住さんの「エンガワおいしすぎ!」というコメントが目立ちます。エンガワはこないだ横浜中央市場でもいただいたところだけれど、私は一度気に入ると、しばらくそればっかり食べてしまう癖があるので(笑)ここのエンガワも期待大。
予約していったので、通されたのはゴローちゃんが座ったカウンター席ではなく、奥の座敷席。大井町では座敷よりもカウンターのほうが圧倒的に楽しかったけど(笑)、ここの座敷は程よく落ち着く感じ。
魚屋さんらしいデザインのお品書きが壁に貼り出されています。
きんめに、ほうぼうに、生だこ。いいなあ。焼きものも揃ってるし、さすが魚屋さんだ。
よし、まずは正攻法で様子を見よう。
ともかく、生ビールとお通しから。今日も一日、お疲れさまでした。
そして、
刺身(左:きんめ鯛、右:ほうぼう)、
ポテサラ、
それにおつまみセット。
このおつまみセット、950 円でこの種類の多さとボリュームですよ。
近所にあったら、毎日このおつまみセットに生ビール二杯くらい引っかけてから帰りたい感じ。
うん、いい風景だ。いただきます。
肴のクオリティの高さに、生ビールがあっという間に涸れてしまったので、さっそくハイボールに移行します。
そして、ここで本命・銀だら西京焼きのご入場。
おお~、見た目を裏切らないぷりぷり。漬けても焼いてもなお新鮮。
想像以上の肉厚、そして想像通りのうまさ。これは、白い飯が欲しくなるなぁ~!
西京焼き、最強。
なんだか勢いがついてきたぞ。このままどんどん行っちゃおう。
というわけで、続くは下足とねぎのかきあげ。
そりゃあ、たまらず日本酒に移行するわけです。
「ふらっと QUSUMI」で久住さんも飲んでいた、久保田の千寿を冷酒でいただきます。
それから、あじのなめろう。さんま・いわしときて、最近なめろうづいている俺としては、外せない。
完璧、完璧。
魚が新鮮、もうそれだけでいい。
そして、期待のえんがわポン酢。
ついさっきまで、ヒラヒラしてたえんがわだ。
筋肉がまだ生きているかのようだ。
コリッとした食感と、とろける脂のハーモニー。その脂の甘味を、ポン酢の酸味が引き締める。
これは期待を裏切らないうまさ。これは、たまらん。
さらにこの店のもうひとつの目玉商品、ばくだん納豆。
うに・いくら・まぐろをはじめとする多様な魚介に、生卵と納豆。それぞれ単品で食べてもじゅうぶんうまそうな具材だけど、これを全部かき混ぜて食べるという贅沢!
醤油をちょっと垂らしたら、あとは一気に混ぜる、混ぜる。
心の中で「うまくなれ、うまくなれ」と念じることも忘れずに(笑
じゅうぶん混ざったら、海苔で巻いて、いただきます。
こ、これはやばい。うまさが波状攻撃を仕掛けてくる。
肉じゃないけど「うおォン!」と唸りたくなる。
魚が美味いって、それだけで、幸福に満たされていく。
うん…つくづく俺は、島国の農耕民族だよ。
白いごはんも欲しくなるけど、日本酒も進む進む。
そんなわけで、お酒のおかわりは朝日山。
ここまでいろいろ飲み食いし、深い話もしたら、おそらくカウンターの井之頭五郎には温かい目で見守られているに違いない。
酒飲みよ、おおいに愚痴るも、またよし。
ここで全部吐き出して帰ればいい。
何事もなかったように、家でニコニコできるように。
杯を空けてふと視線を上げると、そこには入口とは別バージョンの久住さん色紙が!(笑
久住さんの、魚を「ほじる」という言い方、素朴な日本人らしくていいなあ。
五郎’s セレクションのラスト、きんきの煮付けがなかったので、きんめ鯛の煮付け。
この深い味わいと弾力。
魂をつかんでくるようだ。
子どもの頃、煮魚ってパンチがなくて嫌いだったけど、この旨さが解る歳になったんだなあ。
さらには川えびのからあげをアテに、
川つながりで緑川の冷酒に切り替えて、とことんまで飲むわけです。
ここまでじっくり飲んだのも、久しぶりな気が。魚にも酒にも、大いに満足。
俺には愚痴も弱音も、吹っ飛ばしてくれる美味いメシがある。
この店に出会えてよかった。
ごちそうさまでした。
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今度ここ行きたい!w