「なんだか急に疲れた…おまけに、腹が、減った。俺は今、何を入れたい?」
CP+ で桜木町に来たら、夜はやっぱりここですよね、という具合で聖地巡礼にいそいそと。
ドラマ『孤独のグルメ Season3』の第 2 話に登場した、第一亭。放送直後に来て以来、約半年ぶりの再訪です。当時は混みすぎてすごいことになっていましたが、さすがにもう落ち着いたようで。
お店に入ったら、座敷でマスターがお客さん相手にギター抱えてフォークソング(?)を唄っていました。ちょっと面食らったけど、なかなかの美声。
いいリズムだ…店がスウィングしている。
まずは、お疲れさまのビールから。前回は瓶ビールだったけど、今回は生ビールで。ジョッキのサイズの違いは遠近法ではなく(笑)、私のは大ジョッキ。
さあ、何を食おう…からの、流れるような注文。
頼んだら、ジャッと炒めてすぐに出てくるのが、この店のいいところ。
まずはチート(豚胃)のしょうが炒めから。やっぱ、これでしょ。
ほわほわした食感の豚胃に、まとまりを与える生姜の引き締まった辛さがいい。
うまみ凝縮、食欲がビンビンにかき立てられる。
それから、前回頼めなかった豚舌をいただきます。
牛舌とはまた違った食感と味わいで、これもいい。
シンプルにボイルした豚舌に、ネギと辛味噌のコントラストがたまらない。
そして中華料理の定番中の定番、エビチリ。
前回は、豚肉祭りのようなメニューにあってその存在を見落としていたけど、これがまたぷりっぷりのエビでうまい。チリソースにもニンニクがたっぷり使われていて、ソースまで残さず食べてしまうくらいにうまい。
そんなハイレベルのエビチリに出会ってしまったら、紹興酒に行かざるを得ないってもんです。
この小瓶がまた、駄菓子屋でジュースでも買ったような感覚で、いくら飲んでも罪悪感が全然ないのがいい(ぉ
さあて、紹興酒のアテは何にしようか…?
と思ったら、「ふらっと QUSUMI」で久住さんが食べていたしじみの正油漬け、しばらくお休みとのこと。うーん、残念。
しかもその理由が「海流の変化等諸般の事情」というのが、スケールが大きくていい(笑
そういえば、前回来たときに食べたチートのうま煮、あれもおいしかったよなあ。
というわけで、うま煮つながりで豚足のうま煮を注文。
おお、この豚足、骨まで柔らかい。
ぷりぷりした肉に、うまみが詰まったタレが絡んで、それを青梗菜がサポート。完璧な、うまさの勝利の方程式だ。
これは紹興酒が進むなあ。
ここで、4 番バッターの登場。ホルモン炒めですよ。
こないだの板橋巡礼以来、すっかりホルモンにハマってしまっています。ここのホルモンは板橋のホルモンとは全然違うけど、この辛味噌で炒められたプリプリのホルモン、これもまたたまらない。
こうなったらライスを頼まずにはいられない。
豚と白い飯、直球勝負だ。
ホルモンを噛む。飯をかき込む。そして紹興酒を一口。
ホルモンを噛む。飯をかき込む。そして紹興酒を一口。
…ああ、こんな幸福が他にあるだろうか。
飯とホルモンと俺。この三角ベースを回りつづk(ry
ここらでセットアッパーの登板といきましょうか。
というわけで、ゴローが心惹かれていた、炒米粉(焼きビーフン)。
〆への地ならし、必勝の継投が見事に決まった。
当然、〆は裏メニューのパタンで。ここのパタンはもはや「公然の秘密」らしく、むしろ頼まない方が失礼というもの。
前回はどうも麺がなくなってしまったらしく、代用の細い縮れ麺で出てきましたが、今回はちゃあんと太麺。これでこそパタン。これぞ野毛のペペロンチーノ。
ニンニクたっぷりなはずなのに、それほど強烈なニンニク臭を感じないのは、やっぱりこれまでの料理で自分自身がニンニクの茹で蛙状態だからでしょうか。この店の常連の某氏曰く「あの店何でもニンニク入れりゃいいと思ってるから」とのことなので(笑)、やっぱり自分の感覚が麻痺してしまっているに違いありません。でもこうなればあとはパタンのうまさを堪能するのみ。本来の太麺のパタン、やっぱりこの噛みごたえのある麺でシンプルなニンニク味を堪能するのがいいんだろうなあ、と想像していましたが、やはりそのとおりでした。太麺とニンニク、合う。
ああ、うまかった。今回もごちそうさまでした。
パシフィコ横浜からはけっこう遠いけど、来年も CP+ 後にはこの店に来ようかな。
コメント
初回の記事とようやく記憶がつながりました!ここはまた行きたいですねぇ。