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日暮里繊維街のハンバーグステーキ

「空腹が逆なでされる。いかん、駄洒落さえ末期症状だ」

日暮里繊維街

今週発売の週刊「SPA!」に、漫画『孤独のグルメ』第 30 話が掲載されました。今年に入って早くも 2 回目、そろそろコミック 2 巻の発売に向けて、順調にエピソードの量産体制に入った、ということですかね。

近年の新作に登場する店はどこも一癖あるお店ばかりな印象ですが、今回もとてもユニークなお店。普段足を踏み入れることのない日暮里に、数年ぶりで下車しました。

日暮里繊維街

うわあ、生地、生地、生地。

日暮里駅の東口にこんな繊維街があるのを、今まで知らなかった。
裁縫とか手芸が趣味な人なら、こういうところは天国に違いない。さしづめ裁縫の原宿、手芸の秋葉原ってところか(ぉ

日暮里繊維街

まあ、夜間は生地系のほとんどのお店が閉まって閑散としていますが、それでも衣類を売っている店はちらほら開いています。

絶妙に昭和っぽい雰囲気の残る街並みを歩いて行くと、ありました。


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目的の店…ではなく、漫画の冒頭に登場した、寿司とパスタの店が(ぉ

こんな組み合わせの飲食店もあるのか。見たことも聞いたこともないぞ…。
コンセプトがさっぱり解らない(笑

気を取り直して(ぉ)もう少し歩いて行くと、目前に唐突に表れる、森みたいな建物。

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うそだろ、なんですかこの店は!?

都内でも、住宅街の真ん中に木々が生い茂った廃屋みたいな家は稀に見かけるけど、大通り沿いの商店街の途中にこういうのは、初めて見ました。

ニューマルヤ

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廃屋…ではないぞ。やってる。
奇怪な店だが、我、限界に空腹なり。

えい、ままよ!

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おお、ちょっと古びているけど、清潔で明るいし、片付いてる。店主も変人にはとても見えん。(腰が低くて真面目そうな感じの方でした)
外見と違って案外普通な洋食屋かもしれん。

というわけで、ゴロー席に着席します。
夕食どきにしてはちょっと遅めという程度だけど、他にお客さんはおらず、貸切状態。

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メニューもごくごく一般的な洋食屋といった風情。
でも、異彩を放つ「ポークライス」とか「ゴールデンカレーライス」がやけに気になる。

いや、こんな奇妙な店で冒険や挑戦は禁物、見て安全なものを頼もう(←失礼

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というわけで、五郎’s セレクション。ハンバーグステーキとライス大盛りで。

もう見た目が漫画と完全に一致。相変わらずの谷口ジロー先生クオリティですね。
そうそうそう、こういうものが食べたかった!

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ハンバーグはタマネギ多めでちょっと緩めだけど、丁寧に手作りされたのが伝わってくる、この店の歴史を感じる深い味。
空腹を差っ引いてもあまりある、真っ当な肉料理。

この店、見た目で敬遠するのがもったいないくらい、ちゃんとした洋食屋だ。

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おいしい、おいしいけど…ん?んん?何か足りない。

ここで「インペリアル化」させるのがゴロー流です。

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ここで登場するのがハムエッグ。
マスターは週刊誌に掲載されたのをご存知かどうか判らないけど、もし知らなかったら「変な客だな」と思ったに違いない(ぉ
まあ、その前に久住さんが同じようにやった可能性もあるし、私より先に巡礼しに来たお客さんもいるかもしれないが。

ハムエッグは分厚いハムに、絶妙な半熟ダブル目玉焼きが載っかった立派なもの。
普通なら、これだけで一食分になりそうなボリュームがあります。

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このハムエッグを半分に切って、ひとつは残しておいてハンバーグにのせて、あとづけインペリアル。
ハムがついているおかげで、本家よりインペリアルだぞ。

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半熟が絶妙すぎて途中で崩れちゃったけど(笑、残った方の卵には醤油。
醤油とご飯があるのが、ニッポンの洋食ですよ。

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いやあ満足。おいしかった。
この調子ならこの店、何を食ってもウマそうじゃないか。

通常の二人前の夕食を平らげてしまったのですっかり満足して、食後のソーダ水を頼むのを忘れてしまいました(´д`)。
ま、おいしかったからいいか。

ごちそうさまでした。

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コメント

  1. 丁稚 より:

    店頭のショーケースと看板だけで勝利を確信出来るお店ですね!そして黄色い方のメニューがこれまた親切でホンワカします。

  2. B より:

    いやあ外観とは全然違ってアットホームな雰囲気の洋食屋さんでした!
    お仕事柄、日暮里繊維街に行くことがあれば是非…ってないですかね(^^;;

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