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東京都八王子市小宮町のヒレカルビとロースすき焼き風

「カルビにロースに白い飯…めちゃくちゃ、腹が減ってきた」

ドラマ『孤独のグルメ Season4』は放送のほうもいよいよ大詰めになってきました。これまで控えめにしてきた聖地巡礼も、そろそろ本格的にアクセルを踏んでいきたいと思います。
そんなわけで今回は、第 4 話に登場した東京都八王子市小宮にやってきました。遠征回はそれだけを目的に行くのもちょっともったいないので必ず他にも何か絡めていますが、今回は横田基地からのハシゴ(笑。

八王子って、たまに松本方面に出張があるときに通過する程度で、今まで一度も降りたことがありませんでした。八高線に乗るのも初めて。拝島から一駅、都内に無人駅があることにちょっと衝撃を受けつつ、降り立った小宮駅。

これが駅前…何もなし。

私の故郷といい勝負、っていうくらいに人気のない町。東京にも、こんな場所があるんですね。

お店は、駅から歩いて 5~6 分。住宅街の中に唐突に現れる、駅方面から来るとやや見つけにくい立地ながら、付近に焼肉の匂いが漂っているのですぐに分かります。

全身、焼肉体勢なんだが。
たのもー。


大幸園

お店には一ヶ月ほど前から予約を入れてありました。
女将さんに話を伺ったところ、「放送後から夏休みの間、特に土日が大変だった。9 月に入ってようやく少し落ち着いてきたところ。それにしても五郎さんファンのパワーは本当にすごい」とのこと。暑い盛りの大盛況、本当にご苦労様でした。

店内には番組スタッフ謹製と思われる宣伝ポスターも貼られていて、番組側からお店に対する配慮もけっこうされているんだなあと。

まあまずは生ビールでお疲れさまでした!

横田基地を一日歩き回って、屋台でビールもたくさん売られていたにも関わらずガマンしたので、なおのこと美味しい。

では早速、肉の注文を。えーっと、メニューは…っと。

おおう、「五郎’s セレクション」がちゃんと用意されているじゃないですか!

「すいませーん、五郎’s セレクションください」

…一瞬固まる店員さん。どうやら「五郎’s セレクション」がメニュー化されたわけではなくて、あくまでゴローちゃんが食べたものをリストにしてあっただけのようで、裏で伝票にひとつひとつ書き起こされていました。なんかすいません(汗

というわけで、豚足から出てきました。

豚足…ひさしぶり。
牛の前に豚。新しい攻め手。

当然、そのまんま食べてもうまいわけです。
が、

ちょっとだけそのまんま食べたら、残りは鉄板で焼いてしまうのがゴロー風。いや、ゴローも常連さんの真似をしただけだけど。

豚足を鉄板で焼くってなんだか変な感じですが、脂の焦げるいい香りが食欲をそそります。
ただ、すぐに鉄板にこびりついちゃうので、軽くあぶるくらいがちょうど良い。

おっ、いい!焼き豚足、焼くとこんな感じになっちゃうんだ。
いいぞいいぞ、焼き豚足。

正直、豚足って骨ばかりで食べるところも少ないし、別にそこまで好きなわけじゃなかったけど、この焼き豚足はうまい。脂身のとろける感じがたまらない。
これはもう、豚足を食べるときは必ず焼きたくなってしまいそうなほど。

よし、エンジンがあったまってきたぞ。
今日は焼肉の王道をいこうじゃないか。ローストとカルビ、ローカル攻撃だ。

…と思ったら、焼き豚足を食べている間にどんどん出てくる料理。
「五郎’s セレクション」で注文したら、とにかく一斉に出てきてしまったようで(;´Д`)ヾ。これは食べながら自分たちのペースで注文すべきだったかもしれない(汗

テーブルの上がいっぱいになっちゃったので、どんどん食べていくしかない。

まずは、上ロースから。
このロースがまた、デカくてうまそうすぎる。

おお~、ビンビンにそそるなあ。

焼いているだけでも分かる、霜降りだけど脂身ばっかりじゃない、ちょうどいい肉質。

これを、溶き卵につけて食べるのが大幸園流。
肉自体にあまり味がついていないので、タレに一度くぐらせてからの、溶き卵。

お~、すき焼きだ!
一気に口の中が高級すき焼き店になった。

ローカル攻撃を遙かに超えた、焼肉とすき焼きの異次元合体殺法。
こんな攻め方があったか…俺はまだまだ甘ちゃんだ。

それから、ヒレカルビ。これもデカ厚、霜降りまくり。

これまたいい肉なので、焼きすぎない程度に火を通したら、味ネギを載せて白いごはんと一緒にいただきます。

うわあ、ヒレ、ハラホロヒレ。
何これ、ヒレハレ。

ジューシーな肉質に、よく漬け込まれたタレの味とネギが、白いごはんに合いすぎる。

ん~、カルビを超えたカルビが、こんなところで俺を待っていたとは。
俺、今どんな金持ちより幸せだ。

なんだかビールでお腹いっぱいになるのがもったいなくなってきたので、飲み物はハイボールに移行。
スッキリして、新たな気持ちで肉に挑めます。

ちょっと箸休めに、ナムルの三種盛り。
見た目は地味な奴だけど、しっかり味で、これまた酒のつまみにちょうどいい。

にんにく効かせたぜんまい、初めて。これ、いいじゃない。

のっけから変化球が続いたので、ここでど真ん中ストレート。普通のカルビを普通にタレでいただきます。

やっぱり焼肉屋の実力は、こういう普通のカルビでこそ分かるというもの。

それと、カルビの相棒にカクテキ。

こういうちょっとしたつまみまで手を抜いていない、いい仕事をする店だなあ。

だんだんいい気分になってきたので、飲み物はカルピス黒豆マッコリに移ります。

本当は久住さんが飲んでいた「虎マッコリ」が気になっていたんですが、ボトルのみということで黒豆マッコリに。
「ふらっと QUSUMI」では、「久住さんの名前でボトルキープしておくから巡礼の人は頼んでいいよ」的なノリで紹介されていましたが、さすがにもう残っていないようです(笑

それから「タン先」。
そこいらの焼肉店なら薄切りで出てくるところ、ここはかなりの肉厚。食べでのある牛タンで、これもうまい。

うまい焼肉って、身も心も前のめりになってしまう。

それと、劇中で他のお客さんが頼んでて妙にうまそうだった「あぶりレバー」を頼…もうと思ったら品切れだったので、代わりに「レバブツ焼」を。

これもまた、ビンビンにそそるレバー。
レバ刺にしても出せる鮮度のレバーらしいので、自己せkレバーおいしいです!(ぉ

いや、本当に、新鮮で肉厚なしっかりレバー、うまい。

ではそろそろ〆に向かっていくということで、上ロースの肉汁が絡んだ溶き卵を…こうでしょ。

大高級卵かけごはん。

余ってた味ネギも薬味代わりにトッピング。

そんじょそこらの TKG とは一線を画す、うまみたっぷりの卵かけごはん。
ああ、幸せ。

あとこれは押さえておきたかった、久住さんお気に入りメニューのローストビーフ。

焼肉屋のローストビーフ、ってちょっと変わってるけど、ちょっと鰹のたたきっぽくて、いい。あっさりしてるのに口に入れると肉のサシが溶けてきて、たまらない。これはマッコリが進むわー(ごくごく

じゃ、そろそろ本当に締めますか。
ユッケジャンスープにごはんを入れて…って、ごはんはさっき食べちゃったので、半ライスおかわり(ぉ

…と思ったら、半ライスといいながらほぼ全ライス並みに盛りのいいごはんが出てきたので、普通にユッケジャンクッパ一人前を食べる羽目に(;´Д`)ヾ。

若干お腹がはちきれそうになりながらも、うまいから途中でやめられない(汗。

あ~、食った。

豚足に始まり、何もかもがうまかった。
まさかこんな店があったとは。

何もないと思った小宮に、その名の通り小さな宮殿があった。
畑の脇の、肉の宮殿。

確かな仕事ぶりと、人柄が滲み出た接客。
幸せなひとときを過ごさせていただきました。

ごちそうさまでした。

『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート Season1~10&原作
ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、2023 年大晦日スペシャルの台湾編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ...

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