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EOS 7D Mark II に触ってきた

発表されたばかりの EOS 7D Mark II がもう先行展示されているということで、さっそく触りに行ってきました。

キヤノン / EOS 7D Mark II

EOS 7D Mark II

場所は品川のキヤノン S タワー。ほとんどの人はショールームというと銀座のほうに行くのか、品川はいつも比較的空いています。しかし展示機はまだ 1 台しかないようで、1 人 10 分の制限がついていました。大混雑というほどではないものの、2 人分くらい待ってようやく触ることができました。
※展示機は試作品のため、最終製品とは細部の仕様が異なる可能性があります。

EOS 7D Mark II

パッと見では先代 7D と違いが分からないくらいイメージを踏襲したデザインですが、よーく見るとボディラインの取り方が 5D Mark III に近いものになっていたり、ボタンの形状や表面処理も 5D Mark III と共通化されていたり、確かに 5 年分のアップデートが反映された意匠になっています。
このデザインなら既存ユーザーの移行には全く違和感がないどころか、7D から買い換えてもバレ・・・おっと、誰か来たようだ(ぉ

持ってみた第一印象は「重っ!」。重量的には先代 7D と全く同じで、確かに 7D も同じくらい重いんですが、改めて重量級の APS-C 機であることを実感します。重さでいったら 5D3 のほうがわずかに重いはずなんですが、なぜか 7D のほうがみっちり詰まった重みを感じるんですよね。無意識にセンササイズの差から想定される重さが念頭にあるのかもしれませんが。

EOS 7D Mark II

モードダイヤルには 5D3 同様のロックボタンがつきました。先代 7D では発売時点ではついておらず、後日有償サービスでの対応だったので、ちょっと羨ましかったんですよね。

アクセサリシュー前方の出っ張りは GPS アンテナ。通称チロルチョコ(ぉ


EOS 7D Mark II

背面は液晶がワイド化され、ボタン周りのデザインも変更されて 5D3 寄りになりました。というか、よく見比べないと 5D3 との違いが分からないレベル。

EOS 7D Mark II

5D3 との最大の違いは、マルチコントローラ(スティック)の同軸上に測距エリア選択レバーが追加されたことでしょう。65 点の AF ポイントを瞬時に選択する…というより、このカメラの用途としてピンポイントで AF 測距点を選ぶのではなくゾーン指定してその中に動体を捉える、という使い方になるので、このレバーを用いて測距エリア選択モードを切り替え(トグル式)、マルチコントローラで位置指定する、という手順になります。ここは明らかに 5D3 よりも優れているポイント。
これは実際にファインダを覗いて操作してみないと快適さが分かりにくいですかね。ファインダ内の撮影は NG だったので、気になる方はショールームか今月末のイベントでご確認を。

またサブ電子ダイヤルの表面には 5D3 同様のタッチパッドが内蔵されました。動画撮影時くらいしか用途のないタッチパッドではありますが、デュアルピクセル CMOS AF の性能も相まって、7D2 はもしかすると 5D3 以上に動画向きのカメラとして評価されるかもしれません。必ずしも一眼ムービーの全てにフルサイズのボケが必要なわけでもないし。

EOS 7D Mark II

10 分という制限時間の中だったので、外観写真も撮らないといけないし確認できた部分は限られましたが、7D ユーザーとしては確かに進化が感じられるカメラでした。AF は速く扱いやすそうなので、あとは高感度性能がいかほどのものか、というところですね。このへんはチャンピオンデータ以外の撮影サンプルや実際に使ってみた方のレビューを待ちたいと思います。

こうやって新機種に触ってみると、今まで十分満足していた 7D が急に古くさく見えてくるんだから、ゲンキンなものです。(あ、7D は今でも十分良いカメラだと思いますよ)

EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

7D2 の隣には、今回同時発表された新レンズも展示されていました。こちらは廉価版の標準ズームとなる「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」。

スペック的には EF24-105mm F4L IS USM と被りますが、こちらのほうが 145g も軽量。鏡筒が細いため F4L よりも長く見えますが、長さはほぼ同じ。6D に装着して展示されていたこともあって、持ってみるとフルサイズにしては非常に軽い!今まで 6D の軽さを活かせる標準ズームが存在しなかったので、2 種類の F4L に代わってこれが今後の 6D 用標準ズームということになるでしょうか。特殊レンズの仕様枚数は EF24-105/F4L より少ないですが、MTF を見る限り F3.5-5.6 のほうが解像度は高そう。ヘタに F4L を中古で買ってハズレを引くくらいなら、非 L のこっちを買った方が正解、という可能性もありますね。

EF-S24mm F2.8 STM

こちらは「EF-S24mm F2.8 STM」。EF 初のパンケーキレンズ EF40/2.8 STM の APS-C 版ということになります。
35mm 版換算で 38.4mm 相当となるので、フルサイズで EF40mm を使うのとほぼ同じ感覚。逆に EF40mm を APS-C 機で使うと 64mm 相当になり、中途半端すぎて使いづらい感がありましたが、今後は APS-C のパンケーキとしてはこちらが定番になりそうです。7D2 で使っても悪くないけど、やっぱり Kiss と組み合わせてお手軽にスナップ、というのがいいんじゃないでしょうか。

EOS 7D Mark II

製品カタログももらってきました。アテンダントのお姉さんに「総合カタログの他に被写体別カタログが 6 種ありますが、どれになさいますか?」と聞かれ、野鳥バージョンとモータースポーツバージョンでちょっと迷い。おそるおそる「複数いただいてもいいですか?」と尋ねてみたら「全種類お持ちになりますか?」という大胆な提案をいただいたので、全部(+PowerShot G7 X)もらってきてしまいました(笑。しかもキヤノンロゴの紙袋付き。
基本的に全て同内容で掲載されている作例が違うだけ(もっというと総合カタログには全ジャンルの作例が網羅的に収録されている)ですが、7D2 の主な用途を想定して、被写体別にカタログを作り分けるこだわりと、それが許される環境がすごい(笑。たぶん量販店に並ぶのは総合カタログだけで、この被写体別カタログはショールームとイベント限定になるでしょうが、逆にそれだけのためにカタログを起こせるのがすごい(;´Д`)ヾ。

こういうのも含め、2 年半前の 5D3 以来ひさびさにキヤノンの本気を感じさせるカメラに仕上がっています。ぐう欲しい。

キヤノン / EOS 7D Mark II

B00NM0X2OG

コメント

  1. 丁稚 より:

    >> 7D から買い換えてもバレ・・・

    キヤノン、そこら辺、よく分かってます

  2. おはようございます。お久しぶりでございます。

    私も早速、銀座の方で、見て参りました。
    時間がなかったので、レポート、参考になりました。
    本当に久しぶりに、本気を感じる仕上がりですね。
    7Dは、大好きでしたが、評判のいい6Dへの買い替えで手放し、
    結果、気に入らず、Canonを撤退した事もあり、7D2は興味津々。
    手持ちカメラの整理をして、購入しようかと本気モードで悩んでます。
    連写は、すごいのと、かなりの枚数、息切れしないのが素晴らしそう。
    ただ、ショールームでは、性格上、連写して確かめられないので、
    バッファー容量などがポイントと思いますが、
    OM-D E-M1より上なのかを知りたいところです。笑)

    またレポートを楽しみにしております。

  3. B より:

    >丁稚さん
    そうなんですよね。買い換えバレはともかく移行して違和感がないことはキヤノンも意識してやっていると思います。
    リコーあたりは発表会で自ら言及してしまうくらいなので(笑)、最近のカメラメーカーの流れとしてあるのかもしれません。

    >りっちゃんさん
    ご無沙汰しています!というか、blog 日々拝読しています。かなりダイナミックに機材を入れ替えられていますね。
    6D は画質はともかく操作性がエントリー然としすぎていて、私もダメでした。7D2 は上位機譲りの操作性なので、かなり快適に感じます。少なくとも 7D からは確実に進歩していると思います。
    どこかでじっくり試用する機会があればいいんですけどね…。

  4. おはようございます。
    稚拙なBlogを見て頂きありがとうございます。
    最近、自分でもダイナミックな入れ替えと感じており、反省しております。
    現状には満足しているんですが、α7Rのシャッター音がうるさくて、ライブ撮影に気を使う事と、
    Aマウントの標準ズームに不満があるだけなんですよね。
    そんな中に7D2が出てきたんで、、、
    自分は機械は、信頼性が大切なのでM10からM1にですし。α99も15枚で息継ぎになると信頼性が下がる。
    SD1Mを手放した経緯の繰り返しなんですね。
    ま、ただの買物好きかもしれませんが。
    Blog、楽しみにしています。

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