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SIGMA [Sports] 150-600mm を試す

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先日のシグマ新製品体験イベントでは、山木社長によるプレゼンと製品のハンズオンに加えて、同社のカメラおよびレンズを借用して原宿近辺を撮影できる企画がありました。もちろん新しい [Sports] 150-600mm も対象(残念ながら発売前の [Contemporary] については今回対象外)。というわけで、さっそく試させていただきました。

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014

[ Canon EOS 5D Mark III | SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014 ]
600mm、F7.1、1/320 秒、ISO100

私は望遠系で撮るときはたいてい EOS 7D を使っていますが、今回はレンズの特性を見てみたかったので、イメージサークル全域をカバーできる EOS 5D Mark III を使用しました。

試写は主に代々木公園内で実施しました。写真は人間に対してさほど警戒感もなく近づいてきたヤマガラ。警戒感がないといっても、600mm のテレ端でこれくらいの距離まで寄るのが限度という感じ。APS-C ならもっと寄った感じになるでしょうが。

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014

[ Canon EOS 5D Mark III | SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014 ]

ピクセル等倍で切り出してみました(クリックして表示される画像が等倍画像です)。絞り開放付近でも、ここまでシャープ。よく見ると翼の付け根あたりのグレー部分に偽色が出ていますが、これはレンズの収差ではなくセンサ側で発生している偽色だと思われます。いずれにしても RAW 現像時に簡単に補正できるレベルなので、無問題。

解像感にこだわるシグマらしいシャープさだと思います。50-500OS も十分にシャープだと感じましたが、確かにこれはその上を行く収差の少なさ。


SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014

[ Canon EOS 5D Mark III | SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014 ]
600mm、F6.3、1/640 秒、ISO100

飛びものも撮ってみました。…が、代々木公園、バードサンクチュアリが整備されているわりに、野鳥らしい野鳥がいない(;´Д`)ヾ。カラス、スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、野生化したホンセイインコ、あとシジュウカラくらい、という寂しさ。
それでもこのレンズの AF 性能はなかなかのもので、EOS の AI サーボ AF でしっかり追随してくれました。これでボディが 7D Mark II ならスポーツ系は怖いものなしでしょうね。

画質に関して言えば、テレ端の絞り開放付近ではさすがに周辺光量落ちが見受けられます。特にこういう青空を撮ると顕著。でも、これも RAW 現像が前提ならば補正は容易だと思います。

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014

[ Canon EOS 5D Mark III | SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014 ]
600mm、F6.3、1/640 秒、ISO100

飛びものが撮れないと寂しいな…と思っていたら、空に飛行機が飛んでいるのが目に入ったので、試しにテレ端で撮影してみました。これ、肉眼だと爪の先くらいのサイズの飛行機です。

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014

[ Canon EOS 5D Mark III | SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014 ]

これもピクセル等倍で切り出すとこんな感じ(クリックして表示される画像が等倍画像です)。肉眼では、飛行機の形をした白いものが飛んでいるだけにしか見えませんが、これだとちゃんと JAL の飛行機であることが判別できます。さすがにクッキリと解像とはいきませんが、ここまで遠距離の被写体になるとレンズの解像よりも空気中の細かい塵や大気のゆらぎの影響のほうが大きくなるので、これが限界かと。

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014

[ Canon EOS 5D Mark III | SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014 ]
600mm、F6.3、1/1600 秒、ISO100

明治神宮前の JR 線路を跨ぐ橋の上から、代々木にある docomo の超高層ビルのてっぺんを狙ってみました。いつも遠巻きに眺めているだけのビルも、こうやって細部をまじまじと見てみると楽しい。

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014

[ Canon EOS 5D Mark III | SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014 ]
600mm、F20、1/25 秒、ISO100

絞り開放ばかりだったので、グッと絞り込んで撮ってみました。
ちょっと絞りすぎでシャッタースピードが落ちてしまい、銀杏の葉が少しブレてしまいましたが…、画質そのものは周辺まで十分シャープ。開放付近で気になった周辺光量落ちも解消され、均一な画質になっています。

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014

[ Canon EOS 5D Mark III | SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM S014 ]
380mm、F6.3、1/60 秒、ISO100

というわけで、高い解像度をもち気持ちの良い描写をしてくれるレンズだということが確認できました。1 時間足らずという短い時間だったので、もう少しじっくり試してみたかったところではありますが。

ただ、やはりレンズ単体で 3kg に迫る重さ、というのは正直しんどいですね…。一脚を持参しなかったので 1 時間まるまる手持ちで撮影したところ(←)、それだけでガッツリ肩こりになってしまいました。
やっぱりこれは野鳥やモータースポーツ、航空機等を撮る人が本気で使うためのレンズですね。「それだけ撮影する日」を作れるレベルの人が使うレンズだと思います。私が買うとしたら、やっぱり [Contemporary] のほうかな…。そちらも、発売が決まったらぜひ試してみたいところです。

シグマ / [Sports] 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM

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■関連リンク
シグマ ふたつの 150-600mm レンズのコンセプトと違いを知る

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