石川県立図書館

先日金沢に帰省したついでに石川県立図書館を見に行ってきました。

一年前にオープンしたばかりの新しい施設で、とにかく大きいことと建築が素晴らしいことが話題で気になっていたのでした。今回は短期滞在だから本を借りるわけにはいかなかったけど、とりあえず現場を見て写真を撮るために行ってきました。ここは図書館という施設ではありますが、資料そのものを撮るのでなければ（非商用利用であれば）撮影は認められているようですね。私の他にもカメラやスマホで写真を撮っている人がちらほら見受けられました。

※写真は全て α7C＋FE16-35/F4ZA にて撮影。

図書館というと平たいフロアに背の高い書架が並んでいるイメージだけど、この図書館は多層的な構造になっています。まるで競技場のような楕円形のフロアに階段状に本棚が設置され、それを見下ろすような空中回廊まである。これは壮観だし、背の高い書架と違の圧迫感がなくてゆったりした気分で過ごすこともできる。特に何もしなくても、ここに座ってこの空間をぼんやり眺めているだけで癒やされるような感覚があります。

木材と鉄骨を組み合わせたトラス構造。どことなく金沢駅との共通性をも感じさせる建築で、こういうのが現代の石川らしさなんだろうなあ。北陸新幹線の開通によって経済的にも潤った石川だからできることだとも思えて、富山人としてはちょっと羨ましくもあります。

館内にはかなりの数の読書用／自習用の座席が用意されています。それもワンパターンではなく場所によってスタイルが違って、ゆっくり寛げるような場所があったかと思えば勉強に集中できそうな場所もある（デスクライトまで用意されてる）。PC やハンディファンや水筒を持ち込んでガッツリ勉強している学生さんも多く見られます。ヘビーモバイラー的にはこういう場所に自分の環境を作ってじっくり作業に集中するのって何故か楽しいんですよね。

今回は 16-35mm をメインのレンズとして持ち込みましたが、この建物ならもっと広角なレンズで巨大さを表現しても楽しそう。12-24mm あたりの超広角ズームレンズが欲しくなります。

利用者観点で見てないから図書館としてどうか、というのはよく判らないのですが、こういう場所だったらきっと司書として働いても楽しいんだろうなあ。

石川県立図書館、実に良い場所でした。
来年帰省したときには、もうちょっとゆっくり時間を取って図書館として利用してみようと思います。