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EOS R システム五周年とフルサイズミラーレスの十年

久しぶりにカメラの話。サイカ先生のエントリーに反応してみます。

EOS R システム 発表5周年 | mono-logue
今日は何の日?ではないけれど、Facebookの過去のこの日が教えてくれました。 5年前の今日、2018年9月5日、EOS R システム発表。(当時のキヤノンのプレスリリース) この日は発表会に呼んでいただいていたのです...

初代 EOS R および RF レンズシステムの発表から今日で五周年とのこと。フルサイズミラーレスとしては後発だった EOS R システムももう五年とは、刻の流れは速い。その後 EOS R5/R6 が登場して R6 は早くも Mark II にモデルチェンジ済み。この五年の間にシネマ用の R5 C、プロ用の R3 が出たかと思えば廉価版の EOS RP~R8 まで投入されたし、EF-M マウントに代わって RF マウントが APS-C フォーマットまでカバー…まさに怒濤の商品展開でした。そして EOS R5 Mark II や「R1」の発表も秒読みという噂。初代 EOS R の時点ではキヤノンもまだ探り探りという印象だったフルサイズミラーレスに、今は完全にコミットしています。

五年という歳月がどういうものかというと、初代 EOS 5D が登場したのが 2005 年。その五年後の 2010 年は 5D Mark II の発売(2008 年)から二年というタイミングで、一眼ムービーが徐々に普及しつつある時期だったと記憶しています。あの頃に一眼レフカメラが実現できていたことを考えると、今のミラーレスカメラの完成度の高さに恐ろしくなります。

ちなみに今年は EOS R システム五周年イヤーであると同時に、世界初のフルサイズミラーレスカメラである α7 が登場して十年の節目でもあったりします。α7 から EOS R までの間が五年、そして EOS R から今までが五年。なんかこの両者が等距離というのがあまりピンと来ていないくらい、一眼レフ時代は遠くになってしまいました。でも初代 EOS R の登場時点で α7 は既に三世代目が出ていたんですよね。それくらい、当時デジタル一眼レフの覇者だったキヤノンにはイノベーションのジレンマがあったということなのでしょう。

α7 IV

α7 が出て十年ということなら、EOS 5D の十周年はどんな感じだったんだっけ?というのを調べてみたら、デジカメ Watch の記事が見つかりました。こういうのもちゃんと記事化してアーカイブしてくれるインプレス素晴らしい。

キヤノン「EOS 5D」シリーズが誕生10周年 ハイアマ向けフルサイズ機の先駆け
キヤノンは5月28日、デジタル一眼レフカメラ「EOS 5D」シリーズが誕生10周年を迎えると発表した。

EOS 5D の十周年イヤーには超高画素機の 5Ds/5Ds R が発売されていたんでしたね。5D Mark III が出て、その後に 5Ds が出て当時は EOS 5D シリーズはもう円熟の域にあるという感覚でした。一方で十年経った α7 ももう普通に写真を撮るぶんには十分すぎて大きな不満はない…という感じですが、ミラーレスカメラは AI 関連を中心に機能/性能的には今後まだ伸びしろがありそうに見えます。デジタル一眼レフは究極のメカトロの産物でしたが、ミラーレスは半導体とソフトウェアの産物だから進化の歩幅が大きい。次はどんなカメラが出てくるのでしょうか。

近年は機能の進化に伴って製品の高価格化が進みすぎて(これは為替の影響も大きい)個人的にはそろそろ新製品が出てきてもついていけなくなりつつありますが、EOS・α ともに今後出てくるカメラも楽しみにしています。

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