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東京都世田谷区千歳船橋のラム肩ロースとラムチョップ

「ちょっと疲れが溜まってるな。なんかパワー系なもの、入れたいなあ」

ドラマ『孤独のグルメ Season5』の聖地巡礼も、早くも 4 軒目。今回は、昨夜放送されたばかりの第 7 話の舞台、千歳船橋に放送前巡礼してきました。紛らわしいけど、千歳船橋は北海道でも千葉でもなく、世田谷区です(笑

年々ドラマの人気が高まっていることもあって、今シーズンはいつもより早く放送前の巡礼を心がけていますが、この店は特に人気が出そうなので、早く行っておきたかった。だって東中野木場西荻窪とこれまでのラム回の店にハズレなし。今回はさらにラムで焼肉とあっては、うまくないはずがないわけです。

ちなみに↑の写真は「孤独カット」(「腹が減った」の三段引きカット)でゴローちゃんがヨガの「木のポーズ」をしていた場所。

ジンギスバル まーさん

え…?これ店なんだ。
ジンギスカンね…忘れていたアイテム。

静かな住宅街のカドにぽつんと存在する、ファンシーな外観のお店が今回の聖地。羊に見守られている店舗だ。
どうやらこのお店、札幌のだるまで食べたジンギスカンの味に感動し、東京にないなら自分で作ってしまえ!という勢いでオープンしたお店だそう。だからこんなに羊愛に溢れた建物なのか。

店内、こぢんまり。
カウンター中心で、テーブルが一席だけ。予約すれば二階席もあるようですが、二階に行くには建物の外から階段を上がるようで、さすがに未確認(笑

通されたのはゴロー席でした。今シーズンここまで、放送前巡礼も含め全てゴロー席を引き当てているこの強運!
なお、この日は放送前ながら予約で満席、飛び込みで来て断られているお客さんも数組いらっしゃいました。普段から人気店みたいですが、事前巡礼のお客さんも増えてきているようですね…。

おしながき。なんか、いろいろあるなぁ~。

ジンギスカンって、そんなバリエーションあったっけ。
札幌のジンギスカンは、肉といったら一種類しかなかったような気がするけど、これは興味津々。


ジンギスカン鍋、一人にちょうど良い大きさじゃないか。
炭に火が入り、脂が塗り込まれて、こちらのテンションも高温になっていきます。

そんなジンギスカン鍋を眺めながら、まずは生ビールを一杯。
札幌の夜、思い出すなあ~っ。

今回は放送前で、メニュー的に予告映像では何の肉を食べたのかも微妙に判らないので(汗、ここは勢いに任せて、後は流れで。

最初はビールのつまみっぽく、ラムソーセージ 3 種盛りをいただきます。
そのままでも食べられるけど、炭火であぶるとなおうまし。

3 種はあらびき、ガーリック、チョリソーらしいけど、ハッキリ味が違うというよりはラムっぽい味と香りが先に立って、後から味の違いが分かる感じ。

そして羊のタン。牛タンは好きだけど、羊のタンって初めて。
見た目からして、普通の焼肉屋で食べる牛タンとはずいぶん違う。

羊のタン、想像していたような弾力性はあまりなくて、滑らかな感じ。
そして羊っぽいくさみが全然ない。おいしいです、これ…。

…と、タンを食べていたところで、カウンターの奥に黒板メニューがあることを発見。
レギュラーメニュー以外にもいろいろあるのか。

レバーにハツに脂身だ?
それに、ラムタン原木。ドラマでは「ふらっと QUSUMI」コーナーで久住さんが食べてましたが、あれもうまそうでした。
これに気づいていれば、最初からこっちにしたのに(;´Д`)。

謎のメニューが後から後から現れる。
この店、底知れないぞ…!

今回の主役のひとつ、やわらか肩ロースが出てきました。
おお…思ってたよりボリューム感ある肉だ。

ゴローちゃんは肩ロース+ランプ+焼き野菜の「A セット」を頼んでいたけど、放送前だから当然見ていないし、最初は「だるま」っぽくシンプルにいきたかったので、肩ロース単品+玉ねぎで。
肉の前に、まずは玉ねぎを鍋の周囲に配置して、先に火を通していきます。

そして、まるで玉座のような中央の空間に、肩ロース。

あぁ…この匂い、腹がどんどん減っていく。
世田谷の住宅街にあって、ここだけすすきのがやってきたかのようだ。

いただきます。
ロースとタマネギは、タレ。

えっ…何これ、うまし!実にうまし。
牛でも豚でもないロース、めちゃくちゃうまい。

タマネギも甘くておいしい。
劇中じゃ、淡路島のこだわりタマネギって言ってたなあ。

これがランプ(腰からお尻にかけての部分)。
クミン塩でいただきます。カレーの香りのもとになるクミン、なじみ深いスパイス。

おー、ちょっとこれ、感動。
ランプ、すごい。クミン、反則。やばいよこれ。
脂分は少なめだけど、柔らかいし、ラム肉の味がよく分かる。

こういううまさが肉の世界にはまだ隠れていたのか。

ここのラムロースは間違いなくおかわりしたくなる。
ゴローちゃんは「旨くちロースタレ」でおかわりしてたけど、私は「ネギ塩ラムロース」で。

ネギ塩って、牛カルビとは焼くことがあるけど、ラムロースだとどうなっちゃうんだろう。

「片面が焼けたら肉でネギを巻いて食べてください」と言われたけど、ロースが分厚くてネギが巻けない(笑
仕方ないので、ネギのせラムロースでいただきます。

うっほ、これもいい。
ネギ塩とラムロースが秘めたうまさを互いに引き出し合っている。

まだ全然イケるぞ。
この店の羊、レベルたかし君。

これはちょっと、飲み物のペースも上がらざるを得ないというものです。

ビールの次はハイボールでも良かったけど、ちょっとガツンとしたのが欲しくなったので、最強のレモンサワー「MASSA 酎」にしてみました。マッサチュー…工科大学?
これがまた、しっかり炭酸と強めの酸っぱさで、パワフルなラム肉と好相性。だけど、お店を出た頃に自分が思っていた以上にアルコール回った感があり、迂闊に飲んだらあかんやつや。

おっ!来たな、ラスボス。

というわけで、ラムチョップですよ。
骨付き肉って、見ただけで興奮してくるよなあ。はじめ人間的な何かが遺伝子に組み込まれているとしか思えない。

ここで、目の前で炭の交換。
劇中でも「タレの味がついちゃうから」と言ってラムチョップの前に網を替えるくだりがありましたが、これってラムチョップ前の何かの儀式なのか。

新しくなった炭の上で、じっくりじっくり、焼いていきます。
「片面 2 分ずつ、5~6 回」という劇中の説明はありませんでしたが、大きめの骨付き肉だし、腰を据えてじっくりと。

うまいラムチョップへの道のりは、長く険しい。
これは修行だ。

ラムチョップ、完成。
長い道のりだった。よく頑張った、俺。

「箸袋を骨に巻いて」という説明も特になかったので、骨をそのまま手づかみで、いただきます。

くわぁ~っ、これは良いチョップ。
胸にバシィィーン!と、来たよ。

俺は狼だ。羊を襲う狼だ。
野生の血が、肉を喰らい血をすすり、骨の髄までしゃぶり尽くす。うおォォォン!

〆は、メニューにあって最初から気になっていた、「ネコ飯」。
見た目はごく普通の鰹節ねこまんまそのものだけど、一口食べてみると、うまみ炸裂。何入ってるんだこれ。

って、鰹節に、秘伝のタレとバター、ね。
Wikipedia によると「北海道では醤油にバターが加えられることが多い」ということで、北海道流のねこまんまなのか。なるほどね。TKG に続く〆ご飯のヒット作、これ今度自宅でも真似してみよう(笑

すごい店だった。
羊のピラミッドパワーで、エネルギー充填。疲れ、蒸発!
食いたいものを食いたいように食いたいだけ食う以上に、元気が出ることはない。

事前に想像していたとおり、リピートしたくなる店。ラム好きとしては特に外せない。
放送前巡礼だったがゆえに今回は食べなかった「五郎’s セレクション」があるので、放送後しばらくして客足が落ち着いた頃に、未踏のメニューに再挑戦しに来ようと思います。

ごちそうさまでした。

『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート Season1~10&原作
ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ『孤独のグルメ』 ...

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