米ベンチャー企業がミラーレス用MFレンズを新規開発 – デジカメ Watch
Kickstarter CM33 Information — Modula Optical
アメリカのベンチャー企業 MODULA OPTICAL が、ミラーレス用の MF レンズ「CM33」の開発を発表しています。ミラーレス時代になって中国系の光学メーカーやマウントアダプタメーカーは登場してきていますが、アメリカで、というのは珍しい。また、ミラーレス用 MF レンズというもの自体はあまり珍しくありませんが、社名の由来にもなった「MOD」と呼ばれるレンズ内蔵用フィルタユニットを交換することで、一本のレンズでソフトフォーカスやアポタイゼーション光学エレメント(α の STF レンズに採用されている仕組み)などを切り替えて使うことができ、描写の違いを楽しめるというもの。
今までありそうでなかった発想の、面白いレンズだと思います。狙ったとおりの効果が本当に出るのかとか、本来なら絞りが配置される場所に MOD を搭載することで、絞りの位置が変わってボケに影響が出るんじゃないかとか、レンズの中にユニットを出し入れすることになるので埃の混入リスクが高いとか、そもそもクラウドファンディングなので他のプロジェクト同様に計画倒れになる可能性があるとか、不安要素も尽きませんが、こういう提案が出てくること自体が面白い。しばらく動向を見守っていきたいと思います。
ハッセルレンズ用0.7倍アダプターが開発中 – デジカメ Watch
いっぽうその頃、ミラーレス用マウントアダプタの老舗 KIPON は、中判レンズ用のフォーカルレデューサーアダプタを開発していた。
METABONES が APS-C ボディでフルサイズレンズを実焦点距離相当で使えるアダプタを開発して、もう三年。その間、α7 シリーズの登場によりオールドレンズを本来の画角で使うことが当たり前の時代が到来して、35mm 判用フォーカルレデューサーは実質的にフジ X マウントや m4/3 用になっていました。ならば逆にフルサイズの α7 で中判レンズを、という流れはある程度予想ができたとはいえ、本当に出てくると驚きますね。35mm 判レンズは「昔使っていた/憧れていたレンズをデジタルで使いたい」というニーズがそれなりにありそうですが、中判レンズを所有している人は流石に稀なので、相当にニッチな領域。
ただ、イメージサークルが大きくなるに従ってパースペクティブも少なくなるので、広角系レンズでもパースの少ない画が得られるはず。グルスキーとまではいかないけど、そういうスケール感・パース感のある画が撮りやすいのは、面白いでしょうね。
最近の私は欲しい機材もだいたい揃ってしまって一段落した感がありましたが、興味深い製品がまだまだたくさん出てきますね。
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