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NOBUNAGA Labs 鬼丸改

新しいメインイヤホンとして昨年末に購入したソニー XBA-N3。エージングも進み、だいぶ耳に馴染んできました。従来のソニー製 BA イヤホンと比べると色づけの少ないフラット寄りの音で、解像度も高く私好み。そして何よりコンパクトで軽いのがいい。これは普段使い用のイヤホンとして長く使えそうです。
ただハイレゾ対応の BA ユニット搭載なだけあって、高音はちょっと硬め。移動時間が長い日など、長時間つけっぱなしにするならやっぱりダイナミック型のほうが聴き疲れしません。そんなときは Shure の SE215 Special Edition も平行して使っているんですが、このイヤホンケーブルが断線しかかってきたようで、右チャンネル側の音が途切れるようになってきました。

NOBUNAGA Labs 鬼丸改

なんと買って半年ももたなかったのか…。そういえば昔使ってた E2c も一年足らずの間に断線で片チャンネルが鳴らなくなり新品交換、その後も保証期間後にまた断線、という末路を辿ったんでした。無茶な使い方をしているつもりはないんですが、断線しやすい傾向は変わっていないようですね。
保証期間内なので交換してもらっても良かったんですが、これはリケーブルしろという天啓に違いないとポジティブに考え(ぉ)、MMCX コネクタ対応のリケーブルを買ってみました。

NOBUNAGA Labs / 鬼丸改 NLP-ONI-KAI

NOBUNAGA Labs 鬼丸改

機種選定はちょっと迷いました。一万円オーバーのものだとイヤホン本体よりも高くなってしまって本末転倒感があるし、そこそこの値段で付属ケーブルからのグレードアップが感じられるものにしようかと。アンダー一万円の Shure 向けリケーブルで評判の良さそうなのはこの NOBUNAGA Labs 鬼丸改と ZEPHONE の Blue Seagull(EL-21)といったところ。どちらも中国発祥のブランドのようですね。

こればかりは実際に聴いてみないと分からないので、e☆イヤホンの店頭に SE215SPE を持ち込んで聴き比べ。ヘッドホン/イヤホンだけでなく主要なリケーブルも自由に試聴できるようになっている e☆イヤホン、素晴らしいですね。カメラ方面とはまた違う深い沼の淵に立ってしまった感があります(;´Д`)。
二機種の聴き比べでは、Blue Seagull が SE215SPE の元気な低音をさらに強調するような感じ、鬼丸改は逆に SE215SPE がやや苦手とする中高域を伸ばして弱点を補強する感じで、真逆の方向性。SE215SPE の長所を伸ばす Blue Seagull も面白いとは思いましたが、個人的な好みとしては鬼丸改を付けたときのバランスの良さが気に入り、鬼丸改を選択しました。信長とか鬼丸とか、変に戦国時代かぶれなセンスは痛々しいけど、まあ変なのはパッケージくらいだし無問題(笑。


NOBUNAGA Labs 鬼丸改

ケーブルは銀コート OFC(銀メッキ無酸素銅)素材の編み込み型。最近のリケーブルはこれ見よがしに派手な色のものが増えていますが、これは白銀色でリケーブルしてるという自己満足感はありつつも上品な感じで悪くない。ケーブルの作りはちょっと固めで Shure 純正品よりもやや取り回しが悪い感じ。タッチノイズもそこそこあるけど、個人的にはここはある程度仕方ないと割り切っているので気にしていません。

NOBUNAGA Labs 鬼丸改

ヘッドホン端子はストレートプラグ。デザインや質感は悪くありませんが、3.5mm ステレオミニにしては大柄なプラグでちょっと邪魔かも。

NOBUNAGA Labs 鬼丸改

SE215SPE に装着すると、エメラルドグリーン×シルバーの組み合わせがとても爽やかな印象。
MMCX コネクタ側にはワイヤーが仕込まれていて、シュアー掛けする際のイヤーハンガーになってくれます。

NOBUNAGA Labs 鬼丸改

鬼丸改にリケーブルした際の音質は、純正ケーブルではどこか籠もったように感じていた高域の解像度とヌケが良くなり、従来よりも一段明るい音になった印象。さすがに BA 系イヤホンのような繊細な高音は鳴りませんが、SE215SPE でもこんなキレイな高音が出るんだ、という驚きがあります。そういえば自宅で使っているスピーカケーブル Silver Anniversary XT も OFC×銀コートでしたが、あれに換えたときに近い高音のキラキラ感。やはり素材が近いと音の傾向も似てくるんですかね。
それでいて SE215SPE が得意とする低音の力強さは失わず全体の音のバランスが良くなっていて、このケーブルは SE215SPE と非常に相性が良いと言えます。特に女性ヴォーカルものの声の温かな響きは BA 系イヤホンよりも好ましいと感じるほどで、今まで XBA-N3 のサブのつもりで使っていた SE215SPE をこれにリケーブルしてからは N3 と日替わりで使うようになりました。

NOBUNAGA Labs 鬼丸改

ちなみに XBA-N3 のほうも MMCX コネクタ採用で、鬼丸改にリケーブルすることができます。見た目はこれはこれでアリ、と思えるスタイルですが、音の方は全体的に高音寄りを強調するこのケーブルの特性のせいか、N3 では全体的に腰高で高音が耳に刺さりまくる感じ(;´Д`)ヾ。これはお世辞にも相性が良いとは言えませんね…。こちらはむしろ低域を強調するタイプのケーブルで元気よく鳴らしてやったほうが面白いかも。Blue Seagull とか試してみたい気もします。

最後は余談でしたが、とにかく SE215SPE+鬼丸改、とても気に入りました。正直なところ一万円そこそこの単発ダイナミックドライバ搭載イヤホンがリケーブルでここまで変わるとは思っていませんでした。e☆イヤ店頭にあった 10 万クラスのリケーブルも試聴してみたらこれまた別格の解像感…これ試したらあかんやつやった(;´Д`)ヾ。これ以上の沼には足を踏み入れないようにしておこうと思います…。

NOBUNAGA Labs / 鬼丸改 NLP-ONI-KAI

B01JA03PCK

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