半年ほど前に GeForce GTX 1060 を買ったところですが、より高い GPU 性能を求めて GTX 1070 に鞍替えしました。
NVIDIA / GeForce GTX 1070 Founders Edition
Founders Edition、いわゆる NVIDIA のリファレンスボードそのままのビデオカードです。
GeForce GTX は 1080 Ti がリリースされて、1070 は上から数えて三番目のポジションに下がってしまいましたが、それでも単体のビデオカードとしては現時点でハイエンドクラスの性能を持っていることに違いはありません。NVIDIA Pascal アーキテクチャ内では機能制限版的な位置づけだった 1060 に比べて、1070 はコア数・VRAM 容量・メモリインターフェースが向上し、さらに SLI にも対応した(さすがに使わないですが(笑))1080 の廉価版的位置づけになっています。よほどシビアなパフォーマンスを求めるゲーマーでもない限り、GTX 1070 があれば現在の 3D ゲームや VR には十分な性能であると言えます。
ZOTAC の GTX 1060 は独自設計で大型のプロペラファンが 2 基ついていましたが、Founders Edition の GTX 1070 ではシロッコファン 1 基のみ。GTX 1070 のほうが発熱量は大きいはずなので、大型のファンをゆっくり回す GTX 1060 よりシロッコ 1 基の 1070 のほうがうるさくなりそうです。実際、動作音は低負荷時でも以前より少しファン音が大きくなったように感じます。まあ私の自作機はもともとデスクトップ機の割には静かな方だと思うので、深夜でもさほど耳障りというわけではありませんが。
基板を裏返すと、裏側もヒートシンクを兼ねたアルミ板でしっかり覆われていました。シロッコファン採用なのも含め、オープン状態のヒートシンクにファンで風を吹き付けるのではなく、カード全体を密閉して熱を PC ケース外に積極的に排出することを目的とした作りになっているのではないかと思われます。確かに、これはこれで理に適ってる。
ちなみに補助電源コネクタは 8 ピンタイプ。ここまでの大電源を必要とするビデオカードは私史上初めてです。
まずはとにかくベンチマーク。いつもの FFXIV ベンチとモンハンフロンティア【大討伐】ベンチになります。
ベンチマーク | GeForce GTX 1070 8GB | GeForce GTX 1060 6GB |
---|---|---|
FFXIV 蒼天のイシュガルド DirectX 11/1,920×1,200/最高品質 | 12,707 (非常に快適) | 11,824 (非常に快適) |
MHF【大討伐】 1,920×1,200 | 30,419 | 21,935 |
意外にも FFXIV ベンチでは差が出ませんでしたね。逆に世代が古いからあまり大きな差は出ないだろう(ほぼ頭打ちになるだろう)と思っていた MHF ベンチは GPU のグレードが一つ違うだけとは思えないほど差がついています。
続いて 3DMark。
ベンチマーク | GeForce GTX 1070 8GB | GeForce GTX 1060 6GB |
---|---|---|
Time Spy 1.0 | ||
Overall | 4,822 | 3,824 |
Graphics score | 5,635 | 4,065 |
CPU test | 2,654 | 2,863 |
Fire Strike 1.1 | ||
Overall | 11,902 | 9,844 |
Graphics score | 17,802 | 13,149 |
Physics score | 6,285 | 6,482 |
Combined score | 5,550 | 4,672 |
Sky Diver 1.0 | ||
Overall | 23,606 | 22,166 |
Graphics score | 55,891 | 43,414 |
Physics score | 6,730 | 6,984 |
Combined score | 15,030 | 15,721 |
Cloud Gate 1.1 | ||
Overall | 17,213 | 17,393 |
Graphics score | 95,490 | 87,510 |
Physics score | 4,449 | 4,572 |
こちらはいろんな項目を測るベンチなので、Overall の値はあまり差が出ていませんが、それぞれのテストの Graphics score を見ると、GTX 1060 比で 30~40% のパフォーマンス向上を果たしていると言えそうです。まあ確かに動作クロックはほぼ同じでコア数が 50% 増し、VRAM 容量とメモリインターフェースが 30% 増しなら、純粋なグラフィック性能比で 30~40%増し、というのは分かりやすくはあります。
ともかく PSVR を PC に繋いでいろいろ試すのに、これくらいの GPU があれば今は十分でしょう。そろそろマザーボードのほうを買い換えたくなってきましたが(笑)、その前にこの PC でいろいろ VR をいじってみることにします。
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