7 月のオープン直後に行って以来の VR ZONE SHINJUKU に、再び行ってきました。
主たる目的は、一昨日稼動開始したばかりの『機動戦士ガンダム 戦場の絆 VR PROTOTYPE Ver.』。これまでにもガンダムの VR 作品は複数出てきていますが、自分自身でモビルスーツを操縦して戦える VR はこれが初めて。戦える VR ゲームとしてはエヴァに先を越された感はありますが、宇宙空間かつ対戦モノという点ではエヴァの先を行っています。ある意味 VR ZONE の中でも大本命のコンテンツが出てきたんじゃないの?ということで、速攻行ってきた次第です。
『機動戦士ガンダム 戦場の絆』というアーケードゲームと同じタイトルがついていますが、本作は基本的にそれとは異なるゲームシステムを採用しているようです。最大 4 人一組で連邦軍・ジオン軍それぞれにチームを組み(つまり合計 8 人)、あるミッションをどちらの勢力が達成するかを競う内容になっています。
登場(搭乗)するモビルスーツは、ジオン側がシャアザク+旧ザク 3 機、連邦側がガンダム+ガンキャノン 3 機という構成。シチュエーションは、ある重要物資を搭載したジオンの戦艦がトラブル修復のため停泊中、連邦の戦艦がこれを発見し、戦艦ごと特攻してこれを撃沈しようとする。ジオン側 MS は特攻を防ぐため連邦戦艦を撃沈するのがミッション、対する連邦側 MS は 4 機のザクを足止めまたは撃破して戦艦到達までの時間を稼ぐのがミッション。MS 同士の対戦が目的でない、というのはいろんなところに配慮した結果という印象ですが、これによって連邦側・ジオン側で遊び方が異なり、また機体もエース機と支援機で役割が異なるという点で、繰り返し遊べる構造になっているのがポイント。
MS に乗り込む前にブリーフィングコーナーでタッチモニタを触りながら作戦を練ります。ここで決めた作戦が直接 VR ゲーム内に反映されることはありませんが(入力したプレイヤー名だけは反映される)、指先で MS のアイコンを動かしながら戦闘配置をあれこれ議論できるのはまさに劇中のブリーフィングシーンを彷彿とさせて、なかなかアツい。私は今回一人で行きましたが、ガンダムファン 4 人集めていったらむちゃくちゃ楽しいんじゃないでしょうか。
ちなみに 1 チーム 4 人揃わなかった場合は残りは CPU 制御になるため、人数が足りなくても必ず 4 vs 4 での対戦になります。
筐体はいつものコクピット型汎用機かと思ったら、シートこそ流用しているものの、操縦桿は新型だし、装飾もガンダム感あるデザインになっていて、気合い入れて作り込んできた印象。VR 空間にフルダイブして自分が MS に搭乗し、乗艦のカタパルトデッキが映し出されると、先日の THE ORIGIN の VR の比ではないくらいに高揚します。
私は最初はジオン側で参戦しました。いきなりシャアザクに乗っても足手まといになる可能性が高かったので、とりあえず旧ザクで様子見。装着しているヘッドセットを介してチーム内の無線通話ができるようになっています。
一緒にプレイした二人連れが稼動三日目なのに何故かもうやり込んでる感があり、プレイ中も旧ザク担当の人が無線で「(シャアザクに絡みに行こうとしているガンダムに対して)ガンダムちゃーん、オマエの相手はこの俺だァ!」とベテランパイロットのようなノリノリの台詞を言っていて面白かったです(笑。私はというと、操作に慣れず右往左往しているうちに終わってしまった感じ(´д`)。
一度目のプレイが終わったらそのまま二周目の列に並び、今度は連邦側でも参戦してみました。一緒にプレイしたのはガンダムファンらしきアジア系の二人連れで、私はたまたまながらガンダムに搭乗。
前回ので多少動かし方が解ったおかげで、今度はシャアザクを 1~2 回ダウンさせ、旧ザクを撃墜 2 というところまでは良かったんですが、敵に背後を取られてもうまくターンができず、墜とされはしなかったけどほぼ大破。割といいところまで守ったと思ったんですが、あと少しというところで敗北になってしまいました。
後から思えば、コツは操縦桿はできるだけニュートラルから動かすということじゃないでしょうか。ターンや上昇下降がイマイチうまくいかなかったのは、操縦桿をやや前に倒し気味に握っていたせいで方向が正しく入力されていなかったんじゃないかなあ。次回挑戦すれば、今度はもっとガンダムをうまく使えるんだ…!
そんなわけで、もう少し初心者にやさしい操作モードも選べるようになってくれると嬉しいですが、それはさておき楽しかった!やっぱり VR で MS に乗り込めるのは夢が叶った感があってイイですね。
それからガンダム関連でもう一つ『機動戦士ガンダム UC VR 激突・ダイバ上空』。これはお台場時代からあるファーストガンダム版の筐体を流用して、新規に『UC』の映像に対応させたものになります。ファーストガンダム版との選択式で体験することが可能。
「ガンダムの掌」型のアクションチェアに座ってガンダムのマニピュレータに乗った状態を体験できる、というのはファーストガンダム版と同じ。またダイバーシティ東京のガンダム立像前からシーンが始まる、という点も同じですが、違うのはそれが RX-78 ではなく RX-0 ユニコーンガンダムである点と、シチュエーションが夜である点。
先日お台場に完成したユニコーン立像がダイバーシティ東京の風景をバックに、実写と見間違うほど精細に再現されたかと思ったら、いきなり上空からフル・フロンタルのシナンジュが強襲。するとユニコーン立像が動き出し、バナージの声で「この手に座って!」と言ってユニコーンのマニピュレータが差し出されます。
ガンダムの掌に座ると、ユニコーンガンダムはバーニアを噴かして上昇。上空でシナンジュと戦闘を繰り広げます。高所恐怖症的にはちょっと怖いけど、浮遊感はあるし、お台場の夜景とモビルスーツ戦が一緒に見られるというまたとない体験ができます(笑。いくら対シナンジュ戦とはいえ街中でビームマグナムを撃つのはいかんでしょとは思いましたが(ぉ)、ファースト版とは違った面白さがあります。
そしてシナンジュを撤退させた後のユニコーンはまた立像に戻るわけですが、最後に「変身」するユニコーンモードがリアル立像の「なんちゃってユニコーンモード」ではなく本来のユニコーンモードになってくれるのが嬉しい。VR ならば現実を超えられるわけです。
もう一つ、前回は時間切れで体験できなかった『ドラゴンボール VR 秘伝かめはめ波』もようやく体験することができました。
VR でドラゴンボールの世界に入り、孫悟空たちに「かめはめ波」の修行をつけてもらうゲームです。ドラゴンボールど真ん中世代としてはこれは是非やりたかった。
VR に入る前にリアル世界でもかめはめ波の出し方を練習します。姿勢や手の使い方によってはちゃんとかめはめ波が出ないことがあるので、このインストラクションが必要ということなんでしょうが、このスタッフの方の説明がノリノリで滅茶苦茶楽しい(笑。大汗をかくくらいのオーバーアクションで、大声を出しながら「かー、めー、はー、めー、波ーーーっ!!!」とやってくれます。自分も一緒にやらなくてはならないんですが、ここまでやられてはこちらが恥ずかしがってるほうが恥ずかしく思えてきて、ついノリを合わせてしまいます(笑。
外国人のお客さんにはちゃんと英語でトレーニング。ドラゴンボールの世界的な知名度を改めて知ると同時に、外人さんさえもこれだけ乗せてしまえるバイタリティには感心しました。
かめはめ波の修行をするステージはこんな感じ。奥の方にある孔がたくさん空いたパネルは何かのセンサかと思ったら、風(衝撃波)を発生させるマシンなんだとか。修行の最後にもう一人のプレイヤーと対戦する場面があるんですが、相手が撃ってきた気弾やかめはめ波が実際に衝撃波として感じられるようになっています。床も震動するようになっているし、これは思っていた以上に作り込まれています。
最初に悟空/ベジータ/ピッコロ/クリリンの誰から修行をつけてもらうかを選んで、最初は気弾の練習→かめはめ波の練習をして、最後にもう一人のプレイヤーと気弾とかめはめ波で対戦します。手足に Vive トラッカーを装着し、VR 空間内でも自分が亀仙流の道着を着た武闘家に見えているのが嬉しい。
気弾は練習してもなかなか狙ったところに撃つのが難しいんですが、かめはめ波は思っていた以上にスムーズに撃つことができました。これマジで小学生の頃にやった「ドラゴンボールごっこ」が現実に(VR だけど)やれて興奮しますね。ガンダムの VR 以上に燃えたかもしれません。
どうせだったら、今度は先日話題になった『転生したらヤムチャだった件』をそのまんま VR で体験させてくれませんかね(笑。おあつらえ向きに VR と相性が良いコンテンツだと思うんですが。
ちなみに物販コーナーで販売されている「VR 仙豆」を買うと、このドラゴンボール VR の中で実際に食べることができます。対戦時に相手のかめはめ波を喰らうとダウンするわけですが、そのときに仙豆を食べればすぐに復活できるという仕掛けになっています。これ VR 内でどうやって仙豆を認識させてるんですかね…。
VR 仙豆は 1,080 円と、VR プレイ中の付加価値としてはちょっと高いので、私は試しませんでした。が VR でも使えてネタ的お土産にもなると考えれば、まあアリな値段かもしれません。
日曜午後の待ち時間一覧はこんな感じでした。VR ZONE では待ち時間を 15 分単位でしか見積もっていないようで、実際にはこれよりも少しスムーズだった印象です(ただしドラゴンボールだけは待っている間に機材トラブルがあり、表示より待たされた)。あとこの待ち時間には事前インストラクションの時間も含まれるため、体感的にはそれほど待っていないような感じ。
またオープンしたばかりのガンダムが相当混むことを予想していたら、意外にも最も混んでいたのは『ハネチャリ』という(これは前回もそうだった)。全体的に濃いファンがついているタイトルよりも筐体や体験の面白さ(外から見ていて面白そうかどうか)のほうが待ち時間に影響しているように思います。
今回も十分堪能しました。今度はガンダムやエヴァファンの人と一緒に来たいところです。
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