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WALKMAN A50 インプレッション

新しいウォークマン A シリーズが先週末に発売されたということで、ちょっと店頭で触ってきました。

ソニー / WALKMAN NW-A50 シリーズ

私が愛用している NW-A35 から二世代後のメジャーチェンジモデルにつき、進化の度合いがどの程度のものか気になっていました。外観デザインは NW-A30/40 シリーズとよく似ていますが、製造法も表面処理も変わった新筐体。従来は粗めのブラスト加工だったのが A50 シリーズではより金属感を前面に出した仕上げに変わっていて、高級感が高まっています。

個人的にこれだけでもちょっと買い換えたくなっているポイントが、側面の操作ボタン形状が変更されたこと。旧型では細長く押し間違えやすい形状だったのが、電源と再生系ボタンが大きく独立した丸形ボタンに変更され、ポケット内での手探りでも押しやすくなりました。


アルミの押し出し成型×切削加工で仕上げられているのがよく分かるアングルから。背面は NFC のアンテナが仕込まれている関係で樹脂パネルです。
旧型も剛性感は十分あったので、このシャシーの変更が音質向上にどの程度寄与しているかは不明。所有感に与える影響のほうが大きいんじゃないでしょうか(笑。

音について、AKG N30 を有線接続して私の NW-A35 と比較してみました。A50 のほうが一つ一つの音の輪郭がより明確になり、定位感も向上しているのが感じられます。ただし、少なくとも N30+COMPLY を使って店頭の騒がしい環境で比べた限りでは、外出時の音楽再生環境として使う上でこの差を実感できるか?と言われると微妙、という差。オーバーイヤー型のヘッドホンで聴き比べたらもっと違いが分かるのかもしれませんが、自分の使い方としては買い換えるまでには至らないかなあ…というのが正直なところ。ただでさえ最近は Bluetooth 経由で鳴らすことが増えているので、買い換えるなら有線接続時にもっと明らかに音の違いが分かる(バランス接続対応とか)モデルチェンジになったときかなと判断しました。まあバランス接続は ZX シリーズ以上専用なのでしょうが。

今回新しく追加された「バイナルプロセッサー」機能も試してみました。「アナログレコード再生時のような音響現象を科学的に再現」するデジタルフィルタということで、誤解を恐れずに言えば「オーディオ版 Instagram フィルタ」みたいなものでしょうか。あえてローファイ寄りにするというか、味を出すための機能という理解です。
聴いてみた感じでは、確かにストレートデコードに比べると音が少し丸くなったような感覚はあるけど…内蔵アンプ+付属イヤホンや AKG N30 レベルの環境では、そう言われればそう思える程度の変化だと感じました。これ一応 A50 シリーズにも入っているけど、むしろ WM1 シリーズ+MDR-Z 系ヘッドホンみたいな機材で、かつ自宅等の静かな環境で初めて効果が分かる機能ではないでしょうか。

見た目の印象はすごく良くなっているし、ボタン形状が変更されたのも好ましいんですが、個人的には買い換えにはもう一声欲しい感じ。NW-A20 シリーズ以前のユーザーであれば迷わず買いだと思いますが、私の NW-A35 はまだまだバッテリもヘタッていないし、買い換えを検討するとしたら改めて来年かなあ。私が今年買うんだったらむしろサブ機として Shanling M0 を買った方がいろいろ楽しめるのかもしれない、と思っていたりします。

ソニー / WALKMAN NW-A50 シリーズ

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