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HEIF 形式の画像を Windows 環境で編集する

iPhone+Windows PC という環境で使っていると少し困るのが、iOS 11 以降で iPhone が標準の画像フォーマットとして採用した HEIF 形式。Apple 独自ではなく Moving Picture Experts Group(MPEG)によって定義された標準フォーマットの一つですが、Windows では標準ではサポートされていません。Android でもバージョン 9 以降は標準対応しているようなので今後状況は変わるかもしれませんが。
iOS の HEIF はデバイス外にデータを出力する際に自動的に JPEG に変換されるらしいですが、これが行われない経路もいくつかあるようです。私は iPhone と Windows PC 間でのデータの日常的なやりとりはケーブル接続ではなく Google ドライブ経由でやっているのですが、iPhone から Google ドライブに画像をアップロードする際は HEIF 形式のままコピーされます。

Google ドライブから Windows 10 環境にファイルをダウンロードした直後の状態。.HEIC ファイル(HEIF 形式の画像ファイル)がフォルダに格納されていますが、サムネイルが表示されていません。
Windows 標準ではサポートしていなくてもさすがに Photoshop CC なら直接開けるでしょう、と試してみたところ、

こんなメッセージが(´д`)。
標準規格ベースの画像ファイルが Photoshop で開けないなんて初めて見ました。ちなみに HEIF ファイルは Photoshop 本体ではなくて Camera RAW 経由で開こうとするんですね…。
試しに Lightroom Classic CC や Adobe Bridge CC でも試してみたけど NG。Mac 版の Photoshop や Lightroom では macOS(High Sierra 以降)自体が HEIF をサポートしているので、そちら側の仕組みを介して対応しているようですが、Windows ではできないんですね。


ここで Photoshop ではなく Windows 標準の「フォト」アプリで画像を開こうとすると、

Microsoft Store からのコーデックのダウンロードを促されるため、なすがままに Microsoft Store へ。

すると「HEIF and HEVC Media Extensions」(環境によっては「HEIF 画像拡張機能」と日本語で表示される場合もある)のダウンロードページが表示されます。

しかしこれもまた妙な感じで、PC によっては無償でダウンロードできる端末もあれば、¥120 の有償扱いになっている場合もあります。どうも MPEG 関係のコーデックが入っているかどうかで違うようで、私の場合は DVD 再生系のアプリが入っている PC であれば無償でした。

この機能拡張を適用すると、Windows のエクスプローラに無事サムネイルが表示されるようになります。

が…、この状態でも Photoshop CC は HEIF 画像を直接開かせてくれません。
そこで何をするかというと、Windows 標準の「フォト」アプリの「編集」機能を使います。

編集画面が表示されたら、何も加工せずに「コピーを保存」。こうすることで JPEG に変換して保存できるため、この JPEG を Photoshop に読み込ませる…というなんとも原始的なアプローチ(´д`)。数枚ならいいけど十枚単位の画像を編集したいときにはさすがにやってられません。iPhone のストレージを圧迫するのは心苦しいけど、Windows のサポート状況が変わるまでの間はカメラアプリの保存設定を JPEG に変更しておいたほうが良さそうです。

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