「そうだ、鰻が食いたかったんだ。よし、鰻屋を探そう」
『孤独のグルメ 大晦日スペシャル』の聖地巡礼、京都の土鍋ご飯の次は当然名古屋の聖地をハシゴするわけで、京都から当日中に新幹線で名古屋へと移動してきました。
名古屋での宿はゴローちゃんも宿泊していたホテルシルク・トゥリー名古屋。ここまで再現してこその聖地巡礼です(笑
でもって、翌朝は劇中にも登場した「珈琲処 カラス」であんトーストを…と計画していたのですが、
なんと休業日・゚・(つД`)・゚・。
事前調査の時点で不定休的な情報があったからそのリスクは想定していたけど、遠征してきて実際に休みだと凹みますね…。
でも休みなものはしょうがない。ここへはまた日を改めて来るとして、次の目的地へと向かいます。
名古屋市の南のほうにあるこちらの鰻屋が、ドラマ大晦日スペシャル冒頭で「ゴローちゃんが蓋を開けたうな重が空っぽだった」夢オチのシーンに使われたお店。
正規の聖地(なんだそれ)ではありませんが、ロケ地としては巡っておきたかった場所です。
お昼前に到着したところ、満席ではなかったもののゴローちゃんが座っていたテーブル席は埋まっていて、ドラマとは関係なく人気店のようです。
店舗はドラマで見ていたよりも広い感じで、私は奥の座敷席に通されました。
メニュー、表紙からしてインパクトある。こういうノリ、けっこう好き。
いろんなことが鰻パワーで乗り切れそうな気になってくる。
一口に鰻といってもこの店のメニューはかなりバリエーション多め。どれにしようか迷ってしまう。
ここはオーソドックスにうな重でいくべきか、それとも櫃まぶしで変化を楽しむか。でも白焼きだって捨てがたい。
メニューには親切にも別紙で種類別の鰻使用量が図解されていました。
店によって名前のつけ方がまちまちで分かりにくいから、これはありがたい。
ちなみにこの店では櫃まぶしではなく「まぶし丼」として丼で出てくるようです。
というわけで、私は結局王道中の王道であるうな重にしました。
劇中(の夢の中)でもゴローちゃんはうな重を食べようとしてたしな。
ともあれ、待ちかねたぞ~。
空腹は我慢の限界だぞ。
パカッ。
良かった、空っぽじゃなかった(笑
それにしてもこれは見事な鰻だ。
肝吸いに入ってる肝までちゃんと炭焼きにされていて、ちょっと嬉しい。
この炭火とタレのいい香り、素晴らしい。
関東のと違ってこっちの鰻は蒸さずに直焼きだから、ふっくら感よりも表面が少しカリッとした感じで、個人的には名古屋流のほうが好み。タレの味が濃いめなのもいい。
このうな重、最高じゃないですか。
テーブル備え付けの山椒、なんとミル挽き。鰻に山椒は必需品だけど、こういうタイプは珍しい。
喜び勇んで鰻にかけようとしたところ、近くのテーブルで「東京の人は最初から山椒かけちゃうけど、俺は初めはかけずに食うね」と語っているのが耳に入ってきて、つい手が止まる(汗
結局最初の一切れは何もかけずにいただきました。確かに何もかけないほうが炭火とタレの香ばしさがストレートに堪能できてイイ。
残った半身に山椒を挽いてみました。
一般的な粉末状の山椒とは違って、ピリッとした刺激よりも挽きたての香りが鰻のうまみを引き立ててくれる感覚。これはおいしい!
またタレが「つゆだく」な感じでご飯にしみてるのも嬉しい。これは一心不乱に食べてしまううまさだ。
完食。は~、うまかった。
生ドラマパートに登場した柴又の鰻屋も良かったけど、この店もドラマ本編に登場してもおかしくないハイレベルな店でした。名古屋には鰻の有名店がたくさんあるけど、そこまで知名度がなくてもこれだけうまいとは、名古屋の鰻おそるべし。
思い起こせば前回名古屋で鰻を食べたのは五年前の一冨士でした。あのときも聖地巡礼のついでに立ち寄ったんだったけど、今回もせっかく名古屋に来たからにはうまい鰻が食べられて良かった。
ごちそうさまでした。
あんトースト巡礼の予定は別途立てますかね。
コメント