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F1 ドイツ GP 2019

F1ドイツGP決勝:ホンダがW表彰台! ”カオスな”レースをレッドブルのフェルスタッペンが制す。トロロッソのクビアトも3位表彰台

モータースポーツ発祥 125 周年と F1 メルセデス・ワークス参戦 200 戦のメモリアルとなったドイツ GP は、今シーズン初のウェットスタートで大荒れに荒れたレースになりました。

あまりにもいろんなことがありすぎたのでレースの経過については↑の記事に任せるとして、とにかくレッドブル・ホンダ 2 勝目/トロロッソ 3 位表彰台おめでとう!!!!!

まずは予選の時点でフェラーリの二台がマシントラブルで下位に沈み、決勝でもハミルトン・ボッタス・ルクレールがそれぞれクラッシュするというアクシデントはあったものの、レースディスタンスを通して力強いパフォーマンスを見せた RB15・ホンダとミスらしいミスを犯さなかったフェルスタッペンの安定感が勝利をもぎ取ったレースでした。雨の混乱から抜け出して勝ったという意味では 13 年前のハンガリー GP と似た展開ではあったけど、あのときのホンダは「本当に勝つの?勝っちゃうの?」みたいな流れでの勝利でした。対して今回は序盤からしっかりメルセデス勢に食らいつき、中盤の VSC→SC 導入時のシャッフルでフェルスタッペンが首位に立った時点で「これは勝てる!」と確信できた。それだけオーストリア GP 以降のレッドブル・ホンダはパフォーマンスと信頼性において期待できるマシンだし、フェルスタッペンの安定感も高い。おそらく現時点の F1 でメルセデス+ハミルトンの次に強さと安定性を兼ね備えているのはレッドブル+フェルスタッペンのパッケージだろうと思います。マックスは去年の序盤戦までは無茶をして自滅するパターンも多かったけど、今やもう絶対的なエースドライバーに成長しましたね。またしてもスタートで大失敗したときはもう駄目かと思いましたが、こういうレースではとにかくミスをしないことが大事。

オーストリアでの力強い走りから、今季は気候やコース特性との相性次第だけどシーズン 3 勝くらいは狙えるのでは?と思っていましたが、こんなに早く 2 勝目が見られるとは。ヘルムート・マルコがシーズン前に掲げていた 5 勝という目標もあながち無理な話ではないのかもと思えてきます。ま、メルセデスがここまで崩れるレースはそうそうないでしょうが。


そして今回マックスの優勝以上に嬉しいのがトロロッソの大健闘ですよ。予選ではアルボンがトラフィックに引っかかって Q1 脱落、クビアトも 14 番グリッドと厳しいスタートでした。それが決勝ではセーフティカー導入時のピットイン判断が見事に的中し、終盤には一時アルボンが 4 位、そしてクビアトが 2 位を走行するという状況に。アルボンは残念なことに最後のタイヤ交換時に順位を落としたもののそれでも 6 位。クビアトは最後のヴェッテルの猛攻にはさすがに為す術がなく 2 位は逃しながらも最後までストロールを寄せ付けず、チーム設立以来二度目の表彰台となる 3 位でフィニッシュしました(なお一度目は 2008 年の雨のイタリア GP でヴェッテルが初優勝したレース)。
トロロッソは予選のセットアップは詰め切れませんでしたが、決勝向けのウェットセットアップが決まったのか二台とも力強い走りを見せてくれました。今年のために去年一年ホンダ PU の開発に一緒に取り組んでくれたトロロッソがこういう形で結果を残してくれたことがファンとしてとても嬉しい。クビアトは決勝レースの前夜に第一子が生まれたばかりということで、まさに人生最良の日となったのではないでしょうか。アルボンもベストリザルトとなる 6 位入賞を決め、コンストラクターズランクも一気に 5 位までジャンプアップしました。

それに対してレースを通して精彩を欠いていたのがガスリー。フェルスタッペン同様スタートで大きく出遅れたのはまあいいとして、その後は中団に埋もれてトロロッソとポジションを争うのがやっとという状況。最後は残り 3 周でアルボンに仕掛けた際にあろうことか追突、そのままフロントを壊してリタイア(完走扱い)の体たらくでした。
このレース、本来ならば表彰台にはクビアトではなくガスリーが立っていなくてはならないはず。開幕以来フェルスタッペンのアシストも碌にできていない状況では、本当に夏休み明けにクビアトあたりと交替させられても不思議はないと思えてきます。

メルセデスとフェラーリが自滅していった中で今回光っていたのはヴェッテル。予選はマシントラブルでアタックすらできず最後尾スタートだったにも関わらず、決勝ではほぼノーミスで着実に順序を上げて 2 位フィニッシュは素晴らしかった。ここ数戦まったく良いところがなくルクレールの後塵を拝してばかりだったのが、久しぶりにいいレースを見せてくれました。ただドライバーズランクはもうフェルスタッペンに抜かれて 4 位だし、ドライバーが良くてもチーム側がミスやトラブルを起こすのが今のフェラーリ。開幕からこうやってちゃんと挽回する戦いができていれば、今季のチャンピオンシップはもう少し面白くなったと思うんですけどね。

次はもう今週末、夏休み前最後のハンガリー GP。低速サーキットかつ高温というレッドブル・ホンダには条件が良いと思われるサーキットです。メルセデスはきっと立て直してくるでしょうが、レッドブルにはこの勢いに乗って一気に 3 勝目を狙っていってほしい。

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