今週末は弾丸で金沢に帰省していました。
例によって観光とかする暇もなく東京に戻ってきたわけですが、到着時に金沢駅近辺で鮨を食べることが最近の帰省時の数少ない楽しみの一つ。前回は駅ビル上の店に行ったので、今回は駅ビル 1F の店舗を開拓してみました。
駅ビル「あんと」内の土産物売場の奥、飲食店街にある寿司店です。今回初めて来ましたが、調べてみたところ石川県外でも東京ほか大都市圏にはちょいちょい出店しているみたいですね。
お昼時にきたため店外には十名ほどの行列ができていましたが、けっこう回転は早いようで 15 分ほどの待ちで着席できました。
カウンターのみ 14 席というコンパクトな店舗ですが、駅ビルのメイン飲食店街にある寿司店ということでかなり活気があります。立地的に旅行客率が非常に高い印象。昼からビール飲んでるお客さんも多くてちょっと羨ましい。
厨房では三人の職人さんが黙々と鮨を握っています。そういえば廻らない寿司屋に来たのも随分久しぶりな気が。
メニューはアラカルトでも頼めるけどセット品中心。まあこういう類いの店舗なら、長居するよりもセット品を短い時間でサッと堪能して客の回転に協力するのが粋、という感じがします。
どのセットも基本的にはのど黒を軸とした地魚推し。せっかく北陸に来たからには東京ではあまり食べられないようなネタを満喫したいところだけど、いろいろあって迷います。
迷った結果、ここはやっぱり店名を冠したセットが王道でしょうという判断で「金沢まいもん握り」を注文。
最初に出てきたのは別皿盛りの大名穴子でした。寿司屋なのにいきなりタレの味から出してくるのに驚きましたが、甘ったるい感じのないあっさりしたタレがふっくらした穴子に絡んでなかなかイイ感じ。これは好スタートが切れました。
そしてメインの握り 9 貫。一応マグロは含まれているものの、ぶり・甘えび・かに・いか・のど黒というネタのチョイスが北陸らしい。こういう布陣を見ると帰ってきた実感が湧いてきます。
中でも圧巻なのが 2 貫ののど黒。他は 1 貫ずつなのにこれだけ 2 貫。片方は岩塩(目の前で塊から削り出してくれる)、もう一方は醤油で食べ比べという贅沢。
富山人としてはのど黒よりもぶり派だけど、この豪華さはちょっと嬉しい。
そして海苔の味噌汁。汁がほとんど見えないレベルの海苔の大盤振る舞い。
しかもこれがまた、磯の香りが強く感じられる海苔でおいしい!これだけおかわりしたくなるほど。味噌汁のなに、握りに負けてない存在感。
さらに、〆に出てくるネギトロの手巻き寿司。
こういう寿司屋に来て手巻きって邪道では、と思ったけど、意外にもこれがまたおいしい。さっきの味噌汁も良かったけど、この手巻きの海苔もイイ。
小細工をせず素材の良さで直球勝負、これが北陸の鮨の真骨頂だと思います。
北陸はコストパフォーマンスだけなら回転寿司がいいと思うけど、たまには廻らない鮨もいいものです(このチェーンは店舗によって廻る店と廻らない店がある模様)。
ごちそうさまでした。
次回来たときには、どこの店にしようかな。
コメント