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東京都千代田区御茶ノ水の南インドのカレー定食とガーリックチーズドーサ

「バナナの葉に包まれた世界は、こんなにも平和なのか」

三燈舎

順調に巡ってきている今シーズンの『孤独のグルメ』聖地巡礼。一昨日の御茶ノ水の聖地にもさっそく巡礼してきました。

今回の聖地は御茶ノ水ということになっているけど、実際には小川町~神保町エリアと言った方が良いでしょう。神保町と言えばカレーの聖地、私もそこそこ食べ歩いたつもりではいるけど、こんな場所に本場の南インドカレーを出す店があったなんて。それもそのはず、この場所は神保町としてはちょっと外れた立地だし、何より今年オープンしたばかりのお店らしい。そりゃあ知らないわけだ。

三燈舎 SANTOSHAM

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ビルの 2F にあるお店に入ると、放送前にも関わらずテーブルはほぼ満席。カウンターが空いていたので、独りの私はカウンター席に通されました。

劇中のゴローちゃんはテーブル席だったけど、厨房の仕事ぶりが伝わってくるカウンター席も悪くない。

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あまり馴染みのない名前が並ぶメニュー。東京には近年インドカレーの店がやたら増えているけれど、日本人向けにバターチキンカレーとか定番を揃えた感じの店が多くて、こういうガチの本場感あるところは意外と少ない。

いろいろあるメニューの中で、南インドの定食・ミールスがこの店のイチ押しらしい。

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ま、何はなくともビールからいただきます。

すごい、インドでゴッドファーザー。

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そして本命ミールスの前にまずはドーサ。
放送前でゴローちゃんが食べた料理が分からなかったので、オーソドックスそうなマサラドーサを選んでみました。

香辛料のドーサという意味だから、スパイシーに違いない。
さてさて、どんな洗礼を受けることになるのか。

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ドーサについてくるのは、豆のカレー・サンバル。

豆系のカレーというとダルカレー(レンズ豆のカレー)は食べたことがあるけど、こういう液体状のは初めてだ。
うーん、ほんのりスパイシー。カレー味の豆スープ。

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それとチャツネ。
赤いのがチリ、緑がミント、白いのがココナッツらしい。白いのが二つあるけど、どっちもココナッツ?それとも別物?まあいいや。

それぞれ見た目のとおり全然味が違っていて、ドーサにつけて食べると違った世界を見せてくれる。これ、ちょっと気に入っちゃったかも。

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巨大な春巻きのようなドーサを割ってみると、中から香辛料で炒めたジャガイモが出てきました。

皮は香ばしくておいしいし、中のマサラもスパイスが効いていて、これはいいぞ。
ドーサ、もしかしてカレーを受け入れるための通るべき道、カレーへのシルクロードだったのかもしれない。

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きたきたきたきた、南インドの定食。なんだか大皿ひとつの上がすごいことになっちゃってるぞ。

四種類のカレーにサンバル、バトゥーラ、パパド、マサラワダ、バスマティライス…まるで何かの呪文のようだ、頭がインドについていけない。
でもここまで豪華なインド料理を食べたことがないから、この時点で既に幸せ。

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写真左がバトゥーラ(揚げたナン)、その下に隠れているのがバスマティライス。
バトゥーラの右下に添えられているのは豆の揚げ物「マサラワダ」。豆のたっぷり入ったさつま揚げ的な、ちょっとモソッとした食感が面白い。

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カレーは右下からチキン、魚、その左の赤いのが福神漬け的な位置づけのキャベツとココナッツの炒め物「トーレン」。カレーの辛さにやられたら、このトーレンが癒やしになる。

ああ、カレーの香りには黄色い魔女が棲んでいる。

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トーレンの左にある薄いパリパリはパパド。豆や米から作られた薄い煎餅的なもの。
その左はインド流のトマトスープ「ラッサム」と、さっきのドーサにもついてきたサンバル。

汁物はどれも基本カレー系の味だけど、それぞれで氷上が全然違う。
ラッサムのトマトの酸味はちょっとクセになりそうだし、チキンと魚も全く方向性が離れている。

もう、脳が曼荼羅状態だ。

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日本のカレーと全然違う、後から辛さが響いてくるうまさ。
北インドの濃厚なカレーともまた全然違う。

個人的には日本の家庭的カレーとか欧風カレーも好きだし、バターチキンカレーも大好きだけど、たまにはこういうスパイスの効いたカレーが食べたくなる。

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魚のカレーにはバトゥーラやパパドよりもバスマティライスが最適な気がする。
魚と米の組み合わせに惹かれるのは、やっぱり日本人ゆえなのか。

それにしても…これだけカレー祭りをやられると、ライスが全然足りない。

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…と思ったところでバスマティライスのおかわり(無料)を持ってきてもらえました。
これは助かる。

ミールスを食べるのは今回が初めてだったからちょっとずつカレーに浸けたりかけたりして食べたけど、結局「混ぜる」はやらなかったなあ。
いろんなカレーの味を混ぜて新しい味を作っていくのも楽しそうだ。今度来る機会があれば試してみよう。

…というのが初回訪店だったわけですが、他にも気になるメニューがいろいろあったし、井之頭五郎ならばもう一皿くらい食べていってもおかしくない。そう考えて、放送前にも関わらず二度目の巡礼をしました(笑。
ここから先は、二回目の話。

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今回もカウンター席。飲み物はインドワインの白。

前回とはちょっと違う攻め方をする意図で、ワインからのスタートです。

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一品目はゴローちゃんも食べていたガーリックチーズドーサ。

パリッと焼かれていたマサラドーサとは対照的に、ガーリックチーズドーサはまさにクレープ的な仕上がり。
隙間からはみ出ているチーズからしてもううまそうだ。

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お~、このチーズの伸び。クレープっていうか、まさにインドピザ。

シンプルなチーズピザ的な食感を、ニンニクのガツンと来る香りと味が引き立てている。これうまいじゃないですか!
チーズ好きとしてはたまらないドーサ。

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ガーリックチーズドーサ、そのまま食べてもおいしいけど、味覚の幅を広げてくれるのがこれ。

チャツネ、結局今もなんなのかわかってないが、確かにつけるとおいしくなる。単体でつけてもいいし、混ぜてつけてもまた新しい味が広がる。
南インドのチャツネマジック。

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そして今回のメインディッシュはこれ。海老カレーバナナの葉包み。
これがこの店の一番人気らしい。

放送ではこういうのは久住さんの担当なんだろうなと予想していたら、まさかの本編でゴローちゃんのおかわりコースだったとは!(;´Д`)

このカレーに合わせるのは、米粉を薄焼きにした「アッパム」。白くてふわふわした不思議な食べ物。
ちなみに店員さんがドーサのお皿を下げるときに「チャツネだけ残しておきますね」といって置いていってくださいました。さっすが、わかってらっしゃる。

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海老カレー、ミールスのカレーとは打って変わって濃厚。Not サラサラ。
そして…めちゃくちゃ濃厚!海老のうまみとカレーのコクが相まって、北インドのカレーさえも圧倒しそうな濃密なうまさ。

これ、驚くほどうまいじゃないか。

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アッパムで包んで食べると、アッパムの甘みが合わさってさらに濃いうまさ。
ドーサとはまた違った方向性で、インドのクレープ感。

南インドの海鮮カレーだからもっとサラサラしたスパイス系カレーを想像していたら、全然逆方向のカレーだった。でも個人的な好みで言えば、ミールスよりも気に入ったかも。
今俺は、カレーと一対一の勝負を楽しんでいる。

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食後はラッシーで。
このラッシーも今まで飲んだことあるのとは全然違っていて、なんか泡立ってる。

おおお!これ、うまいなあ!
シュワッと感と程良い酸味で、カレーづくしの中ですっごく爽やかな存在だ。
こんなラッシー、初めてだ。

あぁ…大満足。
俺は今まで、インドカレーの深淵の入口にさえ達していなかったに違いない。ここから先は果てしない沼が広がっていそうだ。

ごちそうさまでした。
きっとまた来ます。

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