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EOS-1D X Mark III

キヤノン、光学ファインダーで最高約16コマ/秒連写の「EOS-1D X Mark III」 – デジカメ Watch

EOS-1D X Mark III

キヤノンのプロ用一眼レフ「EOS-1D X Mark III」が正式発表されました。詳しくは本職であるあっちの mono-logue さんに任せるとして…この機種がキヤノンにとっての最後の一眼「レフ」になる可能性は高いでしょう。おそらくこの機種がフィルムにおける EOS-1V のように、プロが完全にミラーレスへの移行を完了するまで継続されるモデルになると思われます。

近年新しく発売される一眼「レフ」はミラーやシャッター等のメカ部分よりもセンサ、半導体、ソフトウェアなどミラーレスとの共通部分の進化が著しく、むしろミラーレスの進化をレフ機にフィードバックするような形でモデルチェンジが行われてきました。それはこの 1DX3 でも例外ではなく、ライブビュー撮影時に AF/AE 追随でメカ/電子シャッターともに 20 コマ/秒の連写に対応するなどスペック上も α9 II を凌駕しており「カメラ界のフラッグシップ」に相応しい(α9 II は電子シャッター 20 コマ/秒、メカシャッター 10 コマ/秒)。しかし 1DX3 ではそういった部分のみならず、OVF 撮影時にも 16 コマ/秒連写対応やデュアル CFexpress スロットなど、プロが使う OVF 機としての部分も先代より進化させてきているところにキヤノンの気合いを感じます。

個人的に興味深いのは AF-ON ボタンに搭載されたスマートコントローラー。光学式センサによって指の動きを検知し AF 測距点を選択するデバイスです。現在のように AF 測距点の数が増えるとスティックコントローラーによる選択は現実的ではなく、かといって最近のミラーレス機のように液晶をタッチパネル代わりに使うのも精度が今ひとつ、という問題がありました。このスマートコントローラーがもし実用に耐えるのであれば、近年試行錯誤してきたキヤノンの新 UI の決定版となるのかもしれません。まあ、これだけオブジェクト認識の精度が高まった今、ミラーレスならばピンポイントで AF フレームを選択するよりもカメラ任せにしたほうが正確な気はしますが。

例によって私には縁のないカメラではありますが、おそらく最後になるレフレックス機の出来がどの程度のものか、一度触ってみたいところです。従来機種ですら「カメラに撮らされている感」「このカメラで撮れなかったら自分の腕のせい」という感覚の強いカメラではありましたが、究極の進化を遂げた 1D の化け物ぶりを体験してみたい。また、この機種に搭載された機能のいくつかは確実に EOS R にも採用されるはずなので、EOS R の進化の方向性を占う意味でも一度ショールームに足を運ぶべきですかね。

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