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F1 M. フェルスタッペンがレッドブルとの契約を 2023 年まで延長

マックス・フェルスタッペン、レッドブルF1との契約を2023年まで延長「タイトルを目指し共に戦うのが目標」

オフシーズンでニュースがないと思っていた F1 からいきなりの大ニュース。マックス・フェルスタッペンがレッドブル F1 チームとの契約を 2023 年まで延長しました。

従来の契約は今季(2020 年)末で終了することになっていました。2021 年のテクニカルレギュレーション大改定を前に勢力図を見極めたい、もしレッドブル・ホンダにチャンピオン獲得の可能性が薄ければここで勝てるチーム(現実的にはメルセデスかフェラーリ)への移籍を探りたい、という意図があったはず。それがこのタイミングで 3 年延長するというのは、昨年末にフェラーリがシャルル・ルクレールとの契約を 2024 年まで延長し、マックスのフェラーリ入りが事実上なくなったことに加え、2019 年のレッドブル・ホンダの躍進から「このチームでチャンピオンになれる可能性が高い」と判断したということでしょう。メルセデス入りの可能性もずっと噂されてきましたが、ハミルトンにまだまだ(少なくとも 2021 年頃までは)引退する気配がなく、一方でメルセデスがいつまでコンストラクターとして参戦し続けるか判らない、というのも背景にあっての結論なのかもしれません。
また、ホンダはレッドブル/トロロッソとの PU 供給契約を 2021 年まで延長しましたが、水面下ではさらなる延長も視野に入れているとのことで、もしかすると 2023 年までのレッドブル・ホンダ体制継続が前提となっている可能性もあります。まあフェルスタッペンにしてみれば 2023 年でもまだ 26 歳という年齢なわけで、仮にそこまでレッドブルで戴冠できなかったとしてその後トップチームに移籍しても十分キャリアは積めますからね。

いちファンとしては他の誰でもなくマックス・フェルスタッペンと一緒にレッドブル・ホンダがチャンピオンを獲得してくれることを何よりも願っているわけで、2020 年シーズンはそれに挑戦する最初の年。メルセデスの牙城を崩すのは簡単な仕事ではありませんが、昨年終盤の勢力図のまま今季が開幕するとしたら挑戦権は十分にあると言えます。しかし、そこで重要になるのがマシンや PU のパフォーマンスと同等かそれ以上に、セカンドドライバーの活躍。セカンドドライバーはエースが勝ったレースではできるだけ 2 位に入ってエースとライバルとのポイント差を広げ、エースが勝てないレースでは代わりに自分が勝つことでライバルの大量得点を防ぐ重要な役どころです。メルセデスのボッタスは(特に昨年は)その仕事を十分以上にこなしています。レッドブルのアルボンは…昨年はルーキーイヤーにしては十分健闘したと言えますが、今年も 6 位安定では物足りない。少しでも多くメルセデスやフェラーリのポイントを削り、マックスに有利な状況を作れるか。そして自分自身も何勝か挙げられるか、真価が問われるシーズンと言えます。

個人的には、2021 年のパワーバランスシャッフルを前に、現行レギュレーション下でレッドブル・ホンダが実力でメルセデスを下してチャンピオン獲得するシーズンを見たい。本当に期待しています。

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