昨年末に購入した BenQ HT3550、購入長後に体調を崩してしまいほとんどいじれていなかったのですが、ようやく体調が戻り時間が取れたので、少し触ってみています。
まずはせっかくの 4K プロジェクタなんだから 4K 映像を映したいじゃないですか。とはいえ我が家にある BD プレイヤーは 2K 止まり。そこで、とりあえず Fire TV を使って配信の 4K 映像を出してみようと思い立ちました。
しかし Fire TV はテレビに接続されているので、いちいち繋ぎ替えるのはめんどくさい。なので HDMI 分配器を使ってテレビ・プロジェクタ両方に繋ぐことに。
4K 対応の HDMI スプリッタはまともなメーカーのものを買うと高いし、とりあえずお試しにと思って中国メーカーの安物でトライ。¥2,000 なら失敗しても痛くないでしょう。
いかにも Amazon に並んでる中華スプリッタという、やる気を感じないデザインです(笑。同じ中華製品でも以前買った HDMI コンバータのほうがまだ見た目からしてちゃんとしてた。
1IN→2OUT の分配器です。入出力を示すグリーンの LED はさほど明るすぎないものの、反対側についている赤い電源 LED はちょっと明るすぎて映像機器周りに置くのはちょっと躊躇われますね。別途ビニールテープでも貼って LED を隠してしまおうかな。
電源は USB(AC アダプタは付属しない)ですが、なんとこのご時世に miniB 端子でした。Type-C にしてくれとは言わないけどせめて microB にしておいてほしかったところ。
こういう使用の中途半端さが後で泣きを見る結果に繋がっていくことになるわけです。
スプリッタを使うなら分配用のケーブルも買わないとね、ということでこちらも購入。
エレコム / PREMIUM HDMI ケーブル DH-HDP14ES10BK (1.0m)
4K HDR に対応するには「プレミアム HDMI ケーブル認証」を取得した製品である必要があります。私が今まで持っていた HDMI ケーブルは全てハイスピード止まりだったので、今回新たにプレミアム HDMI ケーブルを購入しました。まだ新しい規格のため大手 AV メーカー製のケーブルは高価ですが、このエレコムのケーブルは千円台半ばで販売されていました。
HDMI ケーブルは見た目での区別がしにくいものですが、この製品にはコネクタ部にちゃんと「PREMIUM」の刻印がされているので非プレミアムケーブルと混ざる心配がありません。
18Gbps 伝送対応といっても特に太くならずにスリムなケーブルなのがありがたい。この細さで三重シールドケーブルというから大したものです。
HDMI スプリッタは電源供給も含めると三方向にケーブルが出る作りになっていて配線が美しくないのが難点。せめて二方向にまとめておいてほしかった。
そんなわけでプロジェクタに接続します。
Prime Video でも 4K UHD に対応したタイトルはまだそれほど多くありませんが、『孤独のグルメ』の 2016 年真夏の東北出張スペシャルが 4K 配信されていました。今回はこれを使って試していきます。
が、いろいろいじってみても表示解像度が「HD 1080p」止まり。しばらく再生してみて通信が安定してきたら 4K に上がるかと思って待ってみても、何の変化もなし。これは何か機材か設定に問題があるに違いありません。
プロジェクタ側の状態をチェックしてみると、入力信号としては 2160p(4K)60Hz で来ているようです。
ちなみに接続としては Fire TV→HDMI スプリッタ→AV アンプ(ヤマハ RX-A2050)→プロジェクタ(BenQ HT3550)と繋いでいます。
なおスプリッタ→アンプ間は上述のプレミアム HDMI ケーブルで繋いでいますが、アンプ→プロジェクタ間は以前購入した Amazon ベーシックのロング HDMI ケーブルです。非プレミアムな単なるハイスピード HDMI ケーブルなのでここがボトルネックになっている可能性はありますが、プロジェクタ側では 4K 映像が受信できていることになっている模様。
AV アンプ側の状態を見てみると、出力は 2160/60p で出しているものの、入力信号が 1080/60p になっていました。つまりアンプ側でアップコンしているということですね。試しにアンプ側の映像設定をストレート出力にするとプロジェクタには 1080/60p で受け渡されました。ということはやはり Fire TV→AV アンプ間を流れている映像信号が 2K ということになります。
Fire TV の設定を見ると出力解像度は自動認識(最高で 4K まで)となっていたので、強制的に 4K/60p に設定してやります。すると AV アンプ側からも 4K/60p の信号が届いていることが見えるようになりましたが、ここからホーム画面に戻って映像を再生しようとすると Fire TV が自動的に再起動し、出力解像度設定が自動認識に戻ってしまいます。つまり何らかの問題で Fire TV が 4K 映像出力できない状態になっている、ということになります。
犯人として考えられるのは HDMI スプリッタとアンプ~プロジェクタ間を繋いでいるケーブル。ケーブルもスペックを満たしていないので怪しいは怪しいけど、状況から考えておそらくは HDMI スプリッタが原因なのでしょう。スプリッタのスペックは 4K/30p までしか対応しておらず、Fire TV が出力する 4K/60p を受けきれないものと思われます。
ああ…やっぱりあまり深く調べず適当に買ったスプリッタはダメだったかー。4K/30p 止まりというのを見落としていました。まあ 4K/30p や 2K/60p までなら問題なく動作するようなので使い道はありますが、改めて 4K/60p に対応するスプリッタなりセレクタなりを買い直す必要がありそうです。あるいはセコく分配なんてせずに Fire TV 自体をもう一本買ってしまっても良いんですけどね。
このまま終わるわけにはいかないので、近いうちに再トライしようと思います。
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