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アナと雪の女王 2 [Prime Video]

BD/DVD 発売に先立って今週から配信が始まっていたので、早速 Prime Video で鑑賞しました。

アナと雪の女王 2

ディズニーの「続編」には駄作が多いというのが私のイメージ。『アナ雪』も前作があれだけヒットしたなら商業的には続編を出したくなるだろうけどあまり期待できなさそうだな、と思って私自身はあまり興味を持っていませんでした。が、娘たちが観たがったこともあり、どうせ休日でも外出できないなら…と思って我が家のリビングシアターにて鑑賞。

前作の後エルサはアレンデールの女王となり、国の統治をしつつアナと二人仲良く暮らしていました。ある日、エルサはどこからともなく自分を呼ぶ「歌」が聞こえてくるようになります。エルサがその声の主を探しに行こうとしたところでアレンデールに天変地異が訪れ、その原因が声の主=精霊の怒りであることが判明。エルサとアナ、そしてクリストフとオラフは精霊の怒りを静めるための旅に出る…というお話。
物語の鍵となるのは「なぜエルサは氷の魔法の力を持っているのか」と「海難事故で亡くなったエルサとアナの両親は、何のために旅をしていたのか」。どちらも前作では曖昧にされていたポイントで、確かに続編を作るならそこをハッキリさせる話になるのは必然性を感じます。何の脈絡もなく新しい敵が出てくるみたいなのよりはずっと良い。

映像と音楽のクオリティはさすがですね。前作もすごかったですが、特に映像面では 6 年経った分の進歩を痛いほど感じる圧倒的なクオリティで、雪と氷だけでなく火・地・水・風の精霊が見せる魔法の美しさと躍動感には引き込まれるものがあります。音楽(特に歌曲)はいかにもディズニーという雰囲気だった前作とはちょっと変わって、よりポップス寄りになった印象。スケールは少し小さくなったけどその分親しみやすく、耳に残る楽曲が増えたように思います。中でもクリストフが歌った「恋の迷い子(Lost in the Woods)」は ’80 年代のロックバラード調で映像も MV 風、さらには Queen のオマージュまで入っている悪ノリぶりで爆笑してしまいました。

一方シナリオに関しては…前作での不明点が明らかになるという意味ではスッキリ感はあったものの、「水には記憶がある」と連呼するわ、政治的理由で作られたとはいえ文明の象徴と言えるダムを破壊して「これで良かった」という結末にするわ、なんだか新興宗教じみた方向に行っちゃったなあ…という印象。ストーリー的には最後には大団円、これでもう続編もなく完結という終わり方ではあったけど、個人的にはちょっと微妙な感想を持ちました。

まあそういうのを除けば映像も音楽も素晴らしいし、エンタテインメントとしてはよくできているんですけどね。ミュージカルシーンはそこだけ繰り返し再生する価値があると言えます。総じて駄作とまでは言わないけれどやっぱり続編は続編か、というのが私の感想。

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