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M.2 NVMe 対応外付 SSD ケース「HDE-13」

VAIO SX14 の SSD 換装の際に使った USB 外付けケースについて改めて。

アイネックス / USB 3.1 Gen2 対応 M.2 NVMe SSD ケース HDE-13

まあ、それほど特徴があるケースというわけでもありませんが。この手の変換アダプタや変換ケースを多数発売しているアイネックスの製品です。そこそこの見た目で品質と価格のバランスがなかなか良く、私はこういうときに選びがちなブランド。

以前も M.2 SATA SSD の外付け化に HDE-12 というケースを使いましたが、この HDE-13 はその M.2 NVMe 版になります。両者はほぼ見分けがつかないほどそっくりですが、HDE-13 のほうが筐体にシルバーのラインが一本入っているのでそれで見分ける感じ。でももっと判りやすいようにテプラくらい貼っておきたくなりますね…。

ケースの中には NVMe/USB Type-C 変換基板が一枚入っているだけというシンプルな構成ですが、高速な NVMe というだけあって HDE-12 の変換基板よりは複雑な作りになっています。

基板の裏面に実装されていた USB-PCIe ブリッジチップは JMicron の JMS583 でした。先日 Ryzen の自作機で USB-SATA ブリッジチップの相性問題に遭遇して以来、こういう USB 変換機器は買ったらまずブリッジチップの型番をチェックするようになってしまった(ちなみに HDE-12 に搭載されていたのは同じく JMicron の JMS580 でした)。

ケース側の USB-C ポートはケーブルの端子が最奥まで挿さりきらないのでちょっと不安になりますが、実用上はまあ問題ありません。それでもコネクタの露出は 1.5mm くらいなので、3mm くらい露出していた HDE-12 よりはまだマシなんですよね…。

CrystalDiskMark でベンチを取ってみました。内蔵した SSD は SX14 に換装した WD Blue NVMe SN550(500GB)です。

なんと 500MB/s を下回る結果に。この SSD 自体は NVMe に直接接続すると 2,400MB/s は出るドライブなので、ほぼ SATA SSD 並みのパフォーマンスしか出ていないことになります。

が…、このベンチマーク時に HDE-13 を挿していたのは VAIO SX14 の USB Type-A ポート。後で改めて調べてみたら、SX14 の USB Type-A ポートは USB 3.0 仕様(5Gbps)なので、最高でも 625MB/s しか出ない計算になります。HDE-13 自体は公称スペック上は USB 3.1 Gen2 接続した際に理論値 10Gbps(1,250MB/s)が出ることになっており、仮に SX14 の USB Type-C ポート(こちらは USB 3.1 Gen2 仕様)に接続していたら 1,000MB/s 近く出ていた可能性はあります。が、この SSD は既に SX14 のシステムドライブとして稼動しているので、戻して試すわけにはいきません(;´Д`)。

なお、最新の USB 3.2 でも理論値は 20Gbps(2,500MB/s)につき、最速クラスの SSD を USB 3.2 対応のケースに入れても実効 2,000MB/s あたりが当面の限界になるでしょう。

NVMe SSD は SX14 に使ってしまったのでこのケースに入れるべき SSD は今ないのですが、1TB 級の SSD が安く買えたらこのケースを使って外付けにしようかな、などと本末転倒なことを考えてしまいますね。Crucial の P1 あたり、QLC だけど安くて良さそうなんだよなあ。

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