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「d カーシェア」を利用してみました

仕事上でクルマを運転する必要が出てきそうなのと、COVID-19 対策の一環で家族での外出は公共交通機関よりもクルマ移動のほうがリスクが低減できると考え、カーシェアリングを利用してみることにしました。カーシェアリングは自家用車と違って不特定多数の人が利用するため感染リスク低減という意味では完璧とは言えませんが、それでも公共交通機関よりはウィルスとの接触リスクは低いはず。我が家なりの「新しい生活様式」です。
しかし私が最後にクルマを運転したのはもう 15 年も前。いきなり実地でハンドルを握るのは怖かったので、あらかじめ自動車学校でペーパードライバー講習を受けてきました。

カーシェアリングサービスは無数に出てきていますが、利便性の良さ=ステーションの多さでいえば都内ではタイムズかカレコの二択という印象。実際にウチの近所の時間制駐車場でもよく見かけます。
さらに docomo が展開する「d カーシェア」は主にカレコ/オリックスと提携しており両社のステーションを利用できることと、d アカウントさえ持っていれば月額無料で使い始められる手軽さが魅力。既に以前からドコモ・バイクシェアの恩恵にあずかっていることもあり、とりあえず d カーシェアを使い始めてみることにしました。

カーシェアならdカーシェア | ドコモのカーシェアリングサービス

ステーションは基本的にアプリ上の地図から探していきます。使い勝手的にはバイクシェアとほぼ同じですね。我が家の場合は自宅から徒歩 5 分圏内に 5 箇所、10 分圏内まで広げれば 10 箇所以上のステーションが見つかりました。ちょっと大きめの有料駐車場なら大抵 1 台は設置されている感覚です。

ステーション数はカレコが圧倒的で、駅前から住宅街まで網羅しています。一方オリックスは数が少なめで、主に駅前と幹線道路沿いをカバーしている感じ。
カレコが提供している車種はトヨタ C-HR、ハリアー、日産ノート、マツダ CX-5 あたりが多い印象。オリックスはアクア、ノート、フィットという三大メーカーの主力コンパクトカーがメインのようですね。

それ以外にも大手のレンタカー事業者とも連携しており、d カーシェアアプリから一元的に予約できるのは便利です。

また個人でマイカーをシェアしているケースもあり、カーシェアリング事業者では滅多に見られない車種を利用することもできます。メルセデスや BMW、プジョーといった外車に乗れるのはちょっと嬉しい。用事がなくても試乗するつもりで借りてみたくなりますね。まあ、私の近所ではマイカーシェアをやっているステーションはないようですが…。

元シビック乗りとしては、どうせ借りるなら最初はやっぱりホンダ車に乗りたいと思い、自宅からちょっと離れたオリックスのステーションでシャトル HV を予約しました。ハイブリッドカーもステーションワゴンもこれが初めてなのでちょっと緊張。

ちなみに近所ではカレコやタイムズのカーシェアリング利用者がかなり多いようで、休日になると近所のステーションはほぼ売り切れということも珍しくありません。休日は早めに予定を立てて予約してしまうのが良さそうです。

というわけでこちらが今回借りたシャトル HV。バイクシェアの機材のメンテナンスのされてなさに比べると、こちらはちゃんと整備されていてキレイです。このあたりは自転車よりも台数が少なのに加えて、レンタカー業者が事業主体者という点が寄与しているのでしょうか。これだけキレイならば安心して使えるし、また自分も丁寧に乗ろうという気になりますね。

搭乗までのフローはバイクシェア同様、クルマに備え付けられている IC カードリーダでユーザー認証して解錠します。
おサイフケータイでももちろん OK ですが、モバイル Suica やクレジットカードを登録した iPhone でもプラスチックカードの Suica でも可。おサイフケータイ対応 Android スマホの場合はアプリ上で IC カード登録まで済ませることができるのに対して、iPhone やプラスチックカードの場合は初回乗車直前にサポート窓口に電話して IC カードを認証する必要があります。私は今回 iPhone のモバイル Suica をキーにすることにしたので乗車前にステーションから電話をかけましたが、ほんの 5 分ほどでスムーズに登録~乗車までできました。

乗車後、グローブボックス内に備え付けられているキーを回して「貸出」モードにすることで貸出手続きが完了。このキーホルダーにはクルマ自体のキーもまとめられていますが、シャトル HV の場合はスタートボタン式なので鍵は一時降車時の施錠くらいにしか使いません。

このご時世だからか、あるいは以前からあったのかは知りませんが除菌消臭スプレーが常備されていました。運転の前後にハンドル、シフトレバー、ドアノブなどをこれで軽く拭いておきます。これと乗車前後の手洗い・うがいを徹底していればカーシェアリングでも滅多なことはないでしょう…。

サンバイザーに備え付けられたポケットに、給油カードがセットされています。ガソリンは自腹ではなくこのカードを使って補給することになります。つまりガソリン代はクルマのレンタル料に含まれるというわけですね。またドライバーはガソリン残量半分を目安に給油するよう要請されていますが、ハイブリッドということもあってか今回 2 時間ほど走ったけど燃料計のガソリン残量がほとんど減らなかったので給油は行いませんでした。

カーナビはパイオニア・カロッツェリアの AVIC-RZ403 というモデル(おそらく AVIC-RZ503 のカスタマイズ品)が装備されていました。ごく普通のカーナビで、ナビゲーションの精度等にはあまり不満を感じませんでしたが、スマホナビに慣れていると五十音キーで目的地入力するのってまどろっこしいですね。

ちなみにこのカーナビでセンターからの情報(貸出手続き完了や返却時刻が近づいてきた等)の通知も受信することができます。

オーディオはカーナビが Bluetooth Audio に対応していたためワイヤレスで接続可能でした。どんな機材が入っているか判らなかったのでオーディオケーブルや USB ケーブルも持って行ってみましたが、想像していたよりも機材の世代が新しくて助かりました。
ただ私が持ち込んだ機器では Android(Xperia 8、ウォークマン A100)だと BT 接続はできているのに何故か音が出ず、iPhone を繋ぐとちゃんと音が出るという謎の現象に遭遇。いずれもプロファイルは A2DP で繋がっていたようなので、あとはコーデックの問題でしょうか…。

ビルトインスピーカの音はイマイチ。ヴォーカルの音域と低音はそこそこ出ているから聴けないことはないけど音楽として楽しめるレベルではありません。ロードノイズも大きめだし。まあそういうのにこだわるならカーシェアじゃなくてマイカーを買えってことなんですが。カーシェアを利用しつつもうちょっといい音で聴きたいと思ったら、アクティブスピーカを持ち込んだ方が良いのかもしれません。

返却時には元のステーションにクルマを戻した上で、グローブボックス内のキーを「返却」にセット。その上でドアを閉め、車外から再度 IC カードリーダにスマホをかざせば返却完了です。

返却が完了するとスマホアプリおよびメールアドレス宛に完了通知が届きます。正しく返却処理できていないと延長料金がかさむため、この確認はとても重要。

今回久しぶりに公道を運転しましたが、やはりブランクがあるだけにちょっと緊張しますね。でも今後休日の足としてカーシェアを積極的に利用しようと思っているので、しばらくは出かける用事がなくても練習して慣れていこうと思います。まあ都心は鉄道が網羅されているし駐車場を探すのも大変なので、クルマを使うのは非都心(少なくとも山手線外)の移動が中心になると思いますが。クルマがあれば公共交通機関ではアクセスしにくかった場所へも行きやすくなるので、自分の行動範囲が広がることにちょっとワクワクしています。

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