横浜の歩くガンダムがだいたい出来上がってきたという情報をキャッチして、横浜・山下ふ頭までデニムを穿いて偵察に行ってきました。横浜まで来たのも実に半年ぶり。
私は横浜方面にはそれほど土地勘がなく、山下ふ頭と言われてもどのあたりにあるのかいまいちピンと来ていませんでしたが、先行偵察していたあまりスレンダーじゃないスレンダーの報告を読んで理解しました。山下公園から見えるんですね。
みなとみらい線の元町・中華街駅を降りて徒歩 5 分、山下公園の氷川丸を通り過ぎたあたりでガンダムが視界に飛び込んできました。
[ Sony α6000 | Sony FE 70-200mm F4 G OSS ]
このトリコロールカラーを視認した瞬間に思わず「おおっ…!」と声が出てしまいました。歩くガンダムといっても自立二足歩行するわけじゃないし、デザインも妙にアレンジが加えられまくっているし、微妙…と事前に思ってはいても、実物を目にすると心躍ってしまうものですね。
どれくらいできているのかと思ったら、頭までついていてほぼ完成状態じゃないですか。
[ Sony α6000 | Sony FE 70-200mm F4 G OSS ]
ガンダムは左脚を上げた状態で静止中。腰アーマーも撥ね上げられているし、外から大体できているように見えても内部はまだ作業中なんですかね。
外観からは、肩と肘のところにガンプラではあまり見ないタイプの関節が採用されていて、ここを駆動させるためのアクチュエータが仕込まれていることが推測されます。
太腿はガンプラでは可動に伴って装甲がスライドする機構が仕込まれていることが多いですが(BEYOND GLOBAL では固定装甲になっています)、この歩くガンダムでは単純なスライドではなく隙間ができる構造のようです。機動兵器として考えるとこんなに内部フレームを露出させてしまうと装甲の意味がないのでは…と突っ込みたくなるポイント。
[ Sony α6000 | Sony FE 70-200mm F4 G OSS ]
マリーンルージュ乗り場のあたりまで歩いてきました。ここまで来るとガンダムファクトリーヨコハマと工事関連施設に隠れてガンダムの下半身は見えなくなってしまいます。
この歩くガンダムも、40 周年ガンダムに共通する「一見ガンダムっぽいんだけどよく見るとガンダムと違う」というミルクボーイの漫才のようなデザインをしています。機能的に意味のない線が多く、胸部ダクトがなんかギザギザしていて、ところどころが濃いグレーで塗られていて、プロポーションもガンダムっぽいんだけどガンダムっぽくない。おそらくは可動のために不格好にならざるを得ないところをデザイン上の処理で誤魔化したような部分も多々あるのだと思いますが、古参ガノタとしてはあまり認めたくないデザインではあります。
[ Sony α6000 | Sony FE 70-200mm F4 G OSS ]
山下ふ頭バス待合所付近から。手前に見えるガンダムファクトリーヨコハマはガンダム関連の複合施設でガンダムベースやガンダムカフェ等が入居することになるようですが、詳細はまだ明かされていません。お台場のガンダムフロント東京も最初は良かったけどガンダムベース東京にリニューアルしてからすっかり薄い物販施設になってしまったので、どこまでファンを楽しませることのできる施設になるのか楽しみであり、不安でもあります。当てにしていたであろう外国人観光客が激減している状況でもあるだけに、何かしらの方向転換が行われる可能性もありそうです。
[ Sony α6000 | Sony FE 70-200mm F4 G OSS ]
山下公園駐車場の上「人生記念樹の森」から見下ろしてみました。この歩くガンダムを見るために山下公園に来ている人はさほど多くないようでしたが、先ほどのバス待合所やこの丘の上には私と同じようにカメラを構えている人がちらほら。
ベイエリアのドック、大きな壁で半分隠されたガンダム…これだけでもうここは完全にベルファスト基地。物売りの少女にすれ違いざま「兵隊さん!なんか買ってくれない?」と声をかけられそうな気がしてきます。
[ Sony α6000 | Sony FE 70-200mm F4 G OSS ]
本来ならば 7 月には既に先行オープンを済ませ、10 月の一般公開を待つばかりだったはずの実寸大歩くガンダム。COVID-19 の影響で公開は延期され、年内をめどで再調整中とのことです。ここまで来たからにはもっと近寄ってじっくり見たいところだけど、あくまで今日の我々は偵察が任務だ。おそらくちゃんと完成した暁には公開前に動作テストなんかもするんでしょうし、そういう情報が入ってきたら改めて見に来てみようと思います。
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