外出が憚られる昨今はプラモデルやペーパークラフトなど組み立て系の趣味が捗るわけですが、それに際して愛読する模型情報サイト「nippper」の情報がいつも役立っています。
今回はその中でも特に実用性が高いと思われた↓の記事を参考に、マーカーを使ってプラモデルのをお手軽にディテールアップしてみた話。
私は基本的に素組み+スミ入れ+トップコートでお手軽に仕上げる派なのですが、それでもワンポイントを塗装してやるだけで完成度が随分違う局面というのは少なくない。ごく稀に筆塗りもやりますが、そういうときにはガンダムマーカー等のマーカーペンを使って塗ることの方が多いです。が、ガンダムマーカーってあまり隠蔽力が強くないんですよね。でもこのマッキーペイントマーカーはかなり隠蔽性が高いようなので、それに期待して買ってみました。
ゼブラの定番マーカー「マッキー」のバリエーションとして発売されたこのペイントマーカー。紙だけでなく金属やガラス、ゴム、プラスチック等にも下地の色の影響を受けずに書けるマーカーとして金・銀・白の三種類が発売されています。太さはネームペン相当の細字・極細と通常の太字・中字の二種類があり、今回はお試し的な意味合いで細字・極細のほうを三色購入。
ペン先の太さはこんな↑感じ。通常のマッキー油性マーカーの細字・極細よりは少しずつ太くなっています。このあたりが「ペイントマーカー」を名乗る所以なのでしょう。紙に滲むことを考慮せず、ゴムやプラスチック等にもしっかり書ける・塗れることを重視したのだと思われます。
プラモのランナーに試し塗りしてみました。ほぼ黒に近いダークグレーのランナーに下地なしの直塗りしてこの隠蔽力!金・銀・白ともにほぼムラを感じないレベルで見事に発色しています。これは頼もしい。
用例その 1、RG エヴァ初号機。ほぼ完璧に色分けされているこのキットの中で数少ない要塗装箇所がこの口の中の「歯」です。このパーツは舌や歯茎とまとめて赤で成型されているのですが、この歯を白く塗るだけで一気に人造人間らしい生々しさが浮き上がってきます。下地の赤がほとんど見えてこない隠蔽力が素晴らしい。
用例その 2、RG エヴァ 2 号機のプログレッシブナイフ。
これはダークグレーの成型色に対して付属のリアリスティックデカールでメッキシルバーに仕上げられるのですが、写真左がそのデカールを貼ってみたところ。メッキ調の質感は良いのですが、曲面にシールを貼るためどうしてもヨレやシワが目立ってしまい、イマイチ納得できる仕上がりになりません。
それに対してペイントマーカーのシルバーを塗ったのが写真右。メッキの質感はありませんが、金属感のある明るいシルバーで個人的にはこちらの方が好み。シュッとした造形や細かいモールドなども塗装の方がハッキリします。
用例その 3、HGUC フェネクスのシールド。
このキット、メッキではなく成型色でゴールドを再現しようとしているのですが、この成型色がなんともウコン色で残念な感じ。以前から機会があれば塗装してやりたいと思っていたところでした。
シールドの下半分だけペイントマーカーで塗って比べてみたところ、成型色よりも明らかにゴールドらしくなりました。細字のペン先で塗っているから若干塗りムラが気になるところですが、太字・中字のマーカーで塗ればもっとキレイに仕上がるはず。1/100 スケールはちょっと厳しいかもしれませんが、1/144 ならこの上につや消し or 半光沢トップコートをかけてやれば悪くない仕上がりになりそうです。
ゴールドのマーカーは GSI クレオスのガンダムマーカーにもありますが、あれはちょっとくすんだゴールドなので、マッキーペイントマーカーのほうが金らしい金で好き。
金・銀・白の三色はプラモの中でも特にディテールアップに使いがちな色なので、それがお手軽に高いクオリティで実現できるこのマーカーは実に素晴らしい。これは今後の模型ライフの必携アイテムの一つになりそうです。
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