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高井戸 レストラン EAT 再訪

「魔性の辛さ、大の大人が人生棒に振りかねない妖しい刺激」

EAT

2020 年ももうすぐ終わり。今年の外食の大トリに何を入れたいか…と自問したところ、自分の好きな味の洋食で幸せに浸って一年を締めたいという結論に至りました。というわけで、久々に高井戸まで。

やって来たのは『孤独のグルメ Season8』に登場した洋食レストラン「EAT」。昨年の暮れに初めて来て以来なので、ちょうど一年ぶりの訪店になります。
開店時刻(11:30)に合わせて来たところ、特に行列もなくスッと入店できました。

イート(EAT)

EAT

入口でアルコール消毒し、中央の大テーブルに着席。テーブルは一席飛ばしで座るようになっているし、レジカウンターにも透明のシールドがぶら下げられているし、感染対策はバッチリです。

時間帯的なものなのか、他のお客さんも見た感じ男性の一人客が多いようでした。食べていたものを見る限り彼らも聖地巡礼者なのでしょう。そう、我ら巡礼者の食事に「密」の文字はない。

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注文を済ませてまず出てきたのは、「チャーチャースープ」とセットのサラダ。

シンプルなサラダだけど自家製らしきドレッシングがおいしい。
このドレッシングはサラダの量に対してたっぷりめについていて、確かにこれはゴローちゃんじゃなくても持ち帰りしたくなる。ビールがあったらこのドレッシング味のサラダだけでつまみになりそう。

EAT

そして…チャーチャースープ。
舌の上で分析してみても、いったいどういう素材の組み合わせでこの味が構成されているのか想像もつかない。複雑で、深みがあって、でもじわぁ~っと優しく味覚と心を満たしてくれる幸福な味。老舗の洋食屋らしい手の込んだスープでありながら、どこか家庭的な温かさすら感じる。永遠に飲み続けていられそうなおいしさがあります。

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続いて今回のお目当ての一つであった「チキン・オー」。名前だけではどんな料理か想像もつかなかったけど、こんな感じか。
グリルしたチキンにトロトロのチーズとホワイトソースがたっぷりかかって、これはうまくないはずがない。

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おおお…チキン自体も十分おいしいけど、その上にチーズとホワイトソースの二重のトロトロ。
いかにも洋食らしい、優しくて幸せな味が口いっぱいに広がります。

チキン・オーというよりは、まさにこれは「チキン・王」と称えたくなるうまさ。一発で気に入りました。

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さらにもう一皿、ミートパトラ。

本当は店に着くまでは前回と違う料理を試してみようと思ってハッシュドビーフかタンシチューを考えていたんですが、着席した瞬間に「やっぱりあのパンチのある味をもう一度堪能したい」という衝動を抑えきれませんでした。
それくらい、一度食べた者を虜にする、他の店では絶対に食べられない味。

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テーブルに来てもまだしばらくグツグツ言ってる、火傷しそうなほど熱々のミートパトラ。
一口目は辛さよりも旨味を先に感じるのに、後からけっこう強烈な辛さが追っかけてくる。
半熟玉子を潰して混ぜると多少マイルドになるけど、それでも辛さ優勢。この旨辛、やっぱり止められない。

胃袋を熱く焦がすスパイシー洋食、クセになる美味さだぞ。
チキン・オーの優しい味とは対照的、一緒に頼んで正解だったかもしれない。

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食後はアイスコーヒーで。
店に来るまでは寒かったはずなのに、ミートパトラのおかげで今はアイスコーヒーが恋しいくらい自分自身が熱くなっている。

さすがにちょっと食べ過ぎたか…っていうくらいお腹いっぱいになりました。
2020 年最後の洋食、やっぱりこの店にして大正解。

ごちそうさまでした。
この味が恋しくなったら、また食べに来ます。

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