「あらゆる具材を受け入れながらも、破綻することなく、独自の世界を築き上げる知性」
なぜか無性においしいカレーが食べたい衝動が高まってしまったので、半年ぶりに恵比寿にある「シャナイア」にスープカレーを食べに行ってきました。
カレーって外食の定番なのですが、『孤独のグルメ』では意外と取り上げられた回数が少ない。その数少ないカレー店の中でこの「シャナイア」は私のカレー屋レパートリーの中でも上位に入るおいしさで、初回巡礼後も何度かリピートしています。駅からちょっと距離があるから気合いのある日じゃないと行けないんですけどね。でも今までは目黒から歩いていたのを今回は恵比寿から歩いてみたら、ガーデンプレイスの裏手という感じでそれほど遠さを感じませんでした。駅からの距離はほぼ同じくらいだけど、恵比寿からのほうが景色の変化が大きくて遠さを感じにくいのかもしれません。
入店は前回来たとき同様に整理券方式。開店時刻のちょっと前に来たところ 2 番だったので、すぐに入ることができました。
店内のシステムは前回からさらに進化していて、iPad を使ってメニューの閲覧から注文までできるようになっていました。とにかく店員や他の客との接触を減らすスタイル、COVID-19 下では正しい姿勢だと思います。
カレーの前にまずはコールスローサラダをいただいてみました。
甘みとコクのある不思議な味のドレッシングで、単にサッパリしてるだけの普通のコールスローとは何か違う。赤いチリパウダー(それほど辛くはない)も見た目のアクセントになっています。これ、なかなかおいしい。
箸置きのネコがかわいい。この店、あちこちにネコのモチーフがちりばめられていて、ついつい店内を見回してしまいます。
そういえば確かにこの店の周辺、狭い路地が入り組んだ感じでネコにとっては過ごしやすそうですよね。それもあってネコ好きなのか、店主がネコ好きだからこの立地を選んだのか。
そうこうするうちにカレーが到着。
今回は、以前から気になっていた「2 種のラビオリとホールトマトのスープカレー」を選んでみました。スープは当然トマトベース。これでこの店のスープカレーのベース 4 種をコンプリートしたことになります。
野菜たっぷり、見るからに身体に良さそうなスープカレー。
この店で今までに食べた 3 種類のスープとは見た目からして全然違う、真っ赤なスープカレー。いろんなスパイスや香草っぽいのがたくさん浮かんでいるのも、どんな味を見せてくれるのか楽しみです。
スープはトマトの酸味と風味が爽やか。カレーらしい香りや辛味も確かにあるけど、どちらかというとトマトが支配的。これは辛いのが苦手な人でも食べやすいし、これから夏にかけては薬膳系スープカレーよりも食欲増進効果がありそうに感じます。
具はごろっとトマト、他にも大ぶりな野菜がたっぷり入っていて、カレーというよりも野菜スープを飲んでいる感覚に近いかも。
野菜中心だと少し物足りないかな…という感じのところに、このラビオリがボリューム感を与えてくれます。
イタリア生まれのラビオリがトマトに合わないわけがない。トマトベースのスープをしっかり吸ったラビオリ、このカレーに最適なアクセントだ。
最後はラッシーで〆。
それほどカレー感の強くないスープカレーだけど、これはこれでおいしかった。この店の 4 種類のカレースープ、いずれも甲乙つけがたし。またオリジナルから順番にリピートして改めて比較したい気分です。
ごちそうさまでした、おいしいスープカレーが食べたくなったらまた来ます。
そういえば来月からの『孤独のグルメ Season9』放送に先立って、YouTube のテレ東公式チャンネルではこのスープカレーのエピソードを含む Season6~7 を無料配信中のようですね。Blu-ray BOX 持ってるけど、私も改めて見直してみるかな。
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