「時間の流れが、微かに日本と違う。それがベトナムの空気を作っているんだ」
個人的には来週あたりそろそろ Season9 の告知があるんじゃないかと予想している『孤独のグルメ』ですが、それはそれとしてマイペースに過去の聖地の再巡礼を続けています。今回は随分久しぶりに蒲田のベトナム料理の聖地、THI THI に来てみました。
お昼ちょい前に来てみたところ満席。ちょうど一巡目のお客さんで一杯だったようで、店先でしばらく待ちます。すると私の後に行列ができ始め、相変わらずの人気店であることがよく分かります。
確かドラマの放送当時はディナータイムのみの営業だったはずですが、昨今は緊急事態宣言等で夜間の営業が制限されることが多いためか、ランチタイムの営業を始めたようですね。
ドラマの放送から随分時間が経ち、今はドラマの影響とは関係なく来たお客さんで混んでいる感じ。東南アジア料理だからか女性率高め、また日本人でないお客さんもちらほらと見受けられます。都内に住む東南アジアの人々が馴染みのある味を求めて集まるのでしょうか。私も海外出張等で現地の食事に飽きたらアジア系に逃げがち。特にベトナム料理（フォーとか）はやさしい味で落ち着くんですよね。
メニューは以前来たときとは違って写真を撮り直したようで、内容が分かりやすくなっていました（笑。名前だけ読んでも実態が想像しづらいジャンルの料理は写真が大事。改めて、どれもおいしそうで迷ってしまう。今回は五郎’s セレクションにこだわらず、自分の心の赴くままに決めよう。
というわけでこれ、バインミー。バインミーって近年流行ってきたのか名前だけは聞くようになってきたけど食べたことがなかったんですよね。
ベトナム流のサンドイッチということだけど、実物を見る限りでは野菜とパクチーが大量に挟まれたフランスパン系サンドイッチっぽい。
ヘルシーなのはいいけど野菜だけじゃなあ…と思っていたら、中にはベトナムソーセージやハムがしっかり挟まれていてボリュームあります。
野菜は甘酸っぱいドレッシングに浸されていて、ソーセージとハムの旨味もしっかり感じられて、ピリ辛のアクセントとパクチーの青い香りがイイ。フランスパンなのにエスニック、フランスパンなのにフォーっぽい味。これはちょっと気に入った。
ちなみにこのバインミーはテイクアウトにも対応しているようで、私が食べている間にも何人ものお客さんがバインミーを持ち帰っていました。もし近所に住んでいたら、私もときどきリモートワークのお昼に買いに来るだろうなあ。
そして今回も海老の生春巻き。この味をもう一度思い出したかった。
もちもちした皮と遠慮のない大海老のプリプリ感。それに、甘くて濃い味噌ダレとピーナッツの香りがうまい！
相変わらずここの生春巻きは健在だった。
あとは何か麺類を食べたい気分だったので、揚げ春巻きのせビーフンを頼んでみました。
ビーフンの上に載ってる野菜がさっきのバインミーとほぼ同じ。ダブってしまったけど、言うなればこの野菜群はベトナムでは一般的なサラダ扱いということなのでしょう。
よーくかき混ぜていただくと、甘みのあるタレがビーフンによく絡んでおいしい。柔らかいビーフンに対してカリカリの揚げ春巻き、海老のいい香りが立っていてこれもうまい。
味の方向性はさっきのバインミーと似ているけど、明らかにこれは別の食べ物だ。
さすがにメイン級二品はちょっと頼みすぎでお腹いっぱいになったけど、全体的に油をあまり使っていないからか胃もたれする感じはなく、おいしくいただきました。
ただどの料理もボリューミーなので、ここはソロで来るよりも二人くらいで来ていろいろ頼んでシェアするのが正解なんだろうなあ。
さておき、初体験のバインミー、すごく気に入ってしまいました。これは他の店でも見かけたらぜひ食べてみよう。
ごちそうさまでした。
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