α7C に合わせて単焦点レンズも一本購入しました。
ソニーから先日発売されたコンパクト G レンズシリーズの一本です。
キットレンズが 28-60mm なのでもう一歩広角が欲しくなる局面が多くなるだろうと思って購入。広角ズームを追加で持っていくほどではないときでも、このレンズならバッグの隙間に突っ込んでいけるサイズ感。
シグマの I Series にもほぼ同コンセプトの 24mm F3.5 がありますが、スペックを比較した上でより軽くて明るい G レンズを選択しました。他の焦点距離であればシグマのほうが良い面もあるけど、24mm 同士の比較ならばこちらの方が魅力的でした。
近年の単焦点レンズのトレンドに従い、レンズ側に絞りリングを備えています。回した感触も良く、最新のレンズなのにオールドレンズかのような官能的な感覚があって使っていて楽しい。ただし絞りリングのないレンズと付け替えながら使っていると混乱しますね…。交互に使うような場面では「A」(絞り操作をボディ側に任せる)に固定したほうが良さそうです。
鏡筒は外装全て、レンズフードまで含めて金属製。ひんやりとした硬質な感触が触っていてエモい。ソニーロゴが印刷ではなく彫り込みなのも良い。
実は今までソニー製のレンズで外装のデザインや作りが良いと思ったものはほとんどないんですが、このレンズは少しクラシカルなのに古くさくなく、抑揚の効いたデザインなのがすごく気に入りました。これは 40mm・50mm とセットで揃えたくなりますね。
α7C のキットレンズである FE 28-60mm と並べると、まるで兄弟レンズかのようにサイズ・デザインともに揃っています。といっても 28-60mm のほうはもろに樹脂製だから見た目の質感や触感は全く別物ですが、これらのレンズをセットで運用してほしいという狙いは伝わってきます。
この二本を合計しても重さは 329g、私が α7 III の標準ズームとして使っている FE 24-70mm F4 よりも軽いんですよね。
このレンズの良いところはフィルター径が 49mm であること。以前使っていた APS-C E マウントレンズと共通なので、手元にあるフィルター類がそのまま流用できます。なのでレンズプロテクターは手持ちのケンコー PRO1D を流用。最新のレンズプロテクターはもっと性能が上がっていますが、とりえあずこれで。
ちなみに 28-60mm のほうに 40.5mm→49mm ステップアップリングをつけたのも、このレンズとキャップやフィルターを共用したい目的があったからです。
α7C に装着すると、完全にお互いが唯一無二の相棒くらいの勢いでピッタリ。発売時期こそズレましたが、おそらくこのセットで商品企画されたものなんでしょうね。
この状態で EVF を覗き込んで絞りリングをカチカチと回していると、まるでアナログのレンジファインダーカメラを操っている錯覚に陥り、α7 III を使っているときとはまた違う楽しさがあります。端的に言ってエモい。
α7 III との組み合わせも、これはこれでイイ。
レンズのサイズ感と軽さだけで言えばフルサイズ E マウント初期からある Sonnar FE 35mm F2.8 のほうが若干小さくて軽いですが、この FE 24mm F2.8 G のほうがモノとしての佇まいは上に感じられます。
正直なところ α7C は α7 III に比べて極端に小さいわけでも軽いわけでもありませんが、マッチングの良いコンパクト G レンズシリーズや 28-60mm と組み合わせることで α7 III とは全く別のカメラとしての性格が際立ってきます。このセットであれば確かに APS-C E マウントに近い感覚で持ち歩けるし、撮っているときの気分も α7 III よりも軽快に感じられる。レンズが軽いとボディのグリップが浅いことも相対的に気にならなくなりますしね。
東京は明日から四度目の緊急事態宣言ということで街中に出るのがまた憚られる状況になりますが、感染に気をつけながらもちょっとスナップ撮影に出かけてみようかと思っています。
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