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SIGMA “I Series” 24mm F2 DG DN / 90mm F2.8 DG DN

最近毎月のように新製品を発表または発売している感のあるシグマから、また新しいレンズが二本発表されました。

どちらもフルサイズミラーレス用のコンパクト短焦点「I Series」シリーズに属するレンズ。fp に合わせるようにコンパクトなレンズを拡充するのは分かりますが、ちょっと前までは軽さ度外視の性能至上主義なレンズばかり出していたシグマがまるで人が変わったかのよう(笑。小さくて軽いカメラ好きな私としては歓迎ですけどね。

シグマ、大口径になった広角単焦点「24mm F2 DG DN | Contemporary」。ライカL/ソニーE用・8.5万円 – デジカメ Watch

まずは 24mm F2。I Series としては既に 24mm F3.5 というレンズが存在しているだけにコンセプトかぶってない?というのが気になるところですが、F3.5 から少し大きく重くなる代わりに F2 まで明るくなり、また非球面レンズが 1 枚減って FLD(蛍石相当の性能をもつ硝材)レンズを採用していることで F3.5 よりも表現の幅と画質の両面が向上していることが期待されます。サイズは一回り大きく重さも 1.5 倍以上あるため棲み分けはできそうですが、今から買うならもう F2 一択かなと思いますね。E マウントに関してはスペック的に若干上回るソニーの FE 24/F2.8 G が出たことで微妙な立ち位置になっていましたし。

それにしても I Series の中で同じ 24mm にバリエーションを持たせてくるとは予想外でした。24、35、45、65mm と来たら次は順当に 28mm か 20mm あたりだと思っていたんですけどね。I Series はこれを機にコンパクトな F2.8(以上)系と大口径の F2 系のダブルラインアップで行くようですが、そういうバリエーションを持たせるほどに注力するシリーズになるとは思ってもいませんでした。
しかし改めて考えると、近年ではコンデジのズームレンズも 24mm スタートが当たり前になって久しく、スマホのレンズも標準が 24~26mm 程度であることが多いのでスナップ用の画角は 28~35mm よりも 24mm のほうが現代の感覚に合っているはず。そう考えると I Series で 28mm を出す前に 24mm のラインアップを厚くする、というのは理に適っているように思えます。

シグマ、ミラーレス用の“プレミアムコンパクトプライム”に加わる中望遠「90mm F2.8 DG DN | C」。約8.5万円 – デジカメ Watch

続いて 90mm F2.8。個人的には 24mm F2 よりもこっちのレンズに驚きました。I Series 初の中望遠として 85~90mm 前後のレンズが出てくること自体は驚きませんが、フルサイズ対応の 90mm レンズとしてはめちゃくちゃ小さい。だって 45mm F2.8 より 13mm 長くて 80g 重いだけですからね。中望遠好きの私としてはちょうど良い焦点距離だし、正直このレンズは欲しいですね…。

こちらは F2.8(以上)のコンパクトシリーズということで 24/35/45mm と同じ群に属します。このシリーズ、90mm が出てきたことで来アップが私の愛用する CONTAX G レンズ(16/21/28/35/45/90mm)に非常に近くなってきました。サイズ感も近いし、fp や α7C のようなコンパクトなボディとの相性が良いことも含めてまさに CONTAX G 的。ブラックだけじゃなくチタンシルバーのカラーバリエーションが欲しくなってきます。

さて、今日まで知らなかったのですがシグマは本日をもって創業 60 周年を迎えたそうです。本日のオンライン発表会でも山木社長が還暦を祝う赤い T シャツで登壇されていましたね。
私が最初に買ったシグマ製品は、2006 年に初めてのデジタル一眼レフカメラとして EOS 30D と同時に買った 17-70mm DC MACRO HSM なのでちょうど 15 年前。ということはシグマの歴史の 1/4 しか知らないことになりますが、以前からシグマは出来が良くて買いやすいレンズが多くて気がつけばいろんなレンズを買ってしまっていました。特に 2013 年に SIGMA GLOBAL VISION を掲げてからは商品コンセプトがより明確になり、琴線に響くレンズが増えた印象があります。

…と感慨に耽っていたら、なんか届いた。まだ何も買っていないはずだけど?

開けてみると、シグマから 60 周年の感謝を示すお手紙が入っていました。

オンラインユーザー登録済みの顧客のところに届いているのかな?と思ったら、シグマオンラインショップに会員登録したユーザー宛に送付されているようですね。そういえば冬に I Series パーカーを買っていたのでした。

お手紙と一緒に記念品も入っていました。60 周年記念のハンカチで、60 年を月・日・時間・分・秒に分解(秒はうるう秒までちゃんと計算されている!)したものが記されています。ちょっとしたものだけど、ちゃんと考えてデザインしたものをロイヤリティの高いユーザーに直接届けてくれる距離感の近さがシグマの良いところなんですよね。規模の小さなオーナー企業だからできることではありますが、こういう姿勢がシグマを他のカメラ/レンズメーカーとは違うポジションに立たせていると思います。

60 周年おめでとうございます。私は I Series はまだパーカーしか買ってませんが(笑)、そのうちレンズをどれか買おうと思っています。

コメント

  1. […] しかも小型軽量。旅行にプラスワンするのに抵抗のないコンパクトレンズ。 いや、ワタシ、RF14-35mm F4L予約してるんですよね いや、本気なら2mmの差は超おおきい。とか、ズームのアドバンテージはある、と自分に言い聞かせていますし、後悔はしていないけれど、このサイズと重量の差は、気軽さ、手軽さ、では圧倒的ですよね。 スマートフォンの標準レンズが24mm〜で、iPhone 12 Proの広角レンズは(35mm換算で)13ミリ(でしたよね)なことを思うと、スマホから写真に(そしてカメラに)興味を持ったひとにとって超広角って、そんな特殊は画角ではなくむしろ馴染んだ画角だというのは、bさんも書いていることですが、ホントにそうで、そこにすかさず(比較的)安価な16mm単焦点をフルサイズカメラで使いたまへ、とリリースしてくるキヤノンは偉いなあと思います。 […]

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