ソニー、フルサイズ対応の広角パワーズーム「FE PZ 16-35mm F4 G」。16.5万円 – デジカメ Watch
フルサイズ E マウント用の広角ズームレンズ「PZ 16-35mm F4 G」が発表されました。広角ズームの定番 16-35/F4 に、動画向きなパワーズームを搭載したレンズです。
このクラスには既にツァイス銘の Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS が存在しますが、全く同じ光学スペックで出してきたということは事実上これを置き換える製品ということでしょう。α レンズは最近この手の実質リニューアルが続いていて、35mm F1.4(ツァイス→G)、70-200mm F2.8(GM I 型→II 型)に続く三本目のリニューアルと言えます。まあ旧 16-35/F4 は発売から七年経ち、その後のセンサー性能の向上を考えるとそろそろ新型が必要とされていたのも事実だし、新型は軒並み画質向上に加えて小型軽量化まで果たしていて買い換えに値する製品にもなっています。フルサイズ E マウントレンズは主要な焦点距離がほぼ出揃い、もはや熟成期に入ったということでしょう。
しかし最近発売されるレンズは軒並み G または G MASTER レンズばかりで、今回の新製品もツァイスから G に置き換えるもの。最後に出たソニー製のツァイスレンズは Planar T* FE 50mm F1.4 ZA で、もう六年もツァイス銘のレンズは出てきていません。ソニー的にはもう G MASTER ブランドを確立したし、一方ツァイスは Batis や Loxia という自前製品を E マウント向けに投入しているわけで、既に別々の道を歩いているということだと思われます。デジタルでツァイスレンズを使いたかったから初期のソニー α(A マウント)に手を出したツァイス信者の私としては寂しいものがありますが、これも時代の流れですかね。
私は二年前に買った Vario-Tessar FE 16-35/F4 は心底気に入っていて、旅行には必ず持ち出すレンズになりました。EOS でも同じスペックのレンズ(EF16-35/F4)を持っているのにそこまでハマらなかったのに α では気に入ったのは、広角のダイナミックな画角とミラーレスの撮影自由度のコンビネーションが良かったのでしょう。先日の角川武蔵野ミュージアムでも全部このレンズで撮りましたが、テレ端だと標準レンズっぽく撮れつつワイド端ではグッと迫力が出てくるメリハリ感が良いんですよね。
新しい 16-35/F4G はきっと描画性能が上がりつつボケも美しくなっていそうだし、一回り小さくなった分 α7C とのマッチングも良さそうなのは気になります。でも私は結局ツァイス信者なんだー!というわけで、まだまだ Vario-Tessar と付き合っていくつもり。サイズ以外は特に不満らしい不満もないんですよね。
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