久しぶりのガンプラ。エントリーグレードの ν ガンダムを組み立てました。
ENTRY GRADE 1/144 RX-93 ν ガンダム
昨今の入手困難もあってガンプラからはしばらく距離を置いていました。主に転売ヤーのせいで買えなかったのもさることながら、それに何ら具体的な対策を打たないバンダイへの抗議の意味も込めて。プレバンで買えればいいだろという話もあるかもしれませんが、個人的にはこういうのは一般流通させることが(よほど特殊な製品でない限りは)メーカーの義務だと思っています。
そんなわけでこの EG ν ガンダムも半分スルーするつもりでいたんですが、先日たまたまビールを買いに行った近所のセブンイレブンに入荷しているのを発見!コンビニに流通するくらい本気で取り組んでいるのならば話は違う、ということですかさず確保しました。
エントリーグレードということで手でもげる「タッチゲート」を採用し、できるだけ部品点数を減らして組みやすくした、けど色分けはほぼ完璧というコンセプトは RX-78 ガンダムのときと同様。しかし構造や色分けがファーストガンダムより複雑な ν ガンダムだけあって、部品点数はちょっとした HG くらいはあります。私は最近 tvk で放送している『ガンダム ΖΖ』の録画を流しながら 80 分程度で完成させました。パーツはニッパーで切り出して軽くゲート処理をかける程度には丁寧に作業して、トップコートなしでお手軽に仕上げるのがエントリーグレードの醍醐味でしょう。
エントリーグレードらしくパーツ点数の削減には涙ぐましい努力の跡が見られます。例えば前腕部の丸モールドは腕部装甲と一体成型。これはちょっと驚いた。
膝~脛の装甲も完全に一体成型。通常は前後または左右に割るところ、脚部装甲が筒状に成型されているのがすごい。
難しそうな成型技術をハイエンドではなく再普及帯のモデルに入れるのがバンダイスピリッツらしいところ。
他のキットでは着脱式になっている左腕内蔵のビームサーベルはエントリーグレードでは抜けず、前腕のアーマーと一体成型されています。
エントリーグレードってこういうこだわりと割り切りのメリハリがしっかりしていて、ものづくり的には観察してとても面白い。
割り切りポイントはほかにも色々あって、腰アーマーが色分け用のパーツを兼ねているせいで内部がメカグレーではなく赤や黄色になっていたりします(この仕様は RX-78 ガンダムも同じ)。
外部からはほぼ見えないが故の割り切りですが、こだわるならここだけ自分で塗り分けるのはアリ。
なおバックパックのメインビームサーベルはもちろん脱着可能な上、鍔の開閉ギミックまでついています(刀身は付属しません)。
バックパックの細かい色分けもけっこうちゃんとしているし、「これエントリーグレードっていうけど HG の間違いじゃないの?」と言いたくなるくらい出来が良い。
フィンファンネルは付属せず、HG のキット付属のファンネルを取り付けることができるそうですが、私は HG は持っていません。個人的には ν ガンダムはファンネルがあってこそのデザインだと思っているので、これがこのキットの最大の欠点。
顔はつり目で顎が長めのアニメ準拠のデザイン。
デュアルアイセンサーの周りの黒い部分にパーツがなく、影を作ることで黒く見せるという驚きの方法論は ν ガンダムでも踏襲されています。
ちなみに安全性のためのブレードアンテナ裏のフラッグだけは削り取りました。
RG との比較。RG、カッコイイんだけど最近ちょっとディテール過剰に見えてしまって、クドいんですよね…。顔もカトキ顔だし。
エントリーグレードは顔もプロポーションも完全に設定画準拠という印象。今となっては少し古くさくも感じるけど、これこそが ν ガンダム。このキツい顔が、軍人として敵を墜とすことに躊躇のない成人アムロ・レイのキャラクターを表現していると思います。
そういえば福岡の実寸大 ν ガンダムが今週から正式公開されているんですね。私も一度現地に見に行くべく計画を立て始めています。RX-93ff ν ガンダムの立体物は RG を買おうかと思っていたんですが、DX 超合金もなかなかイイ。お土産に何を買ってくるかは実際に行くまで悩んでみることにします。
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